ルッキーニ「私の誕生日」

1 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 21:58:47.75 ID:Ix+JbUAFO
12/24 リベリオン
シャーリー「今年もクリスマスってだけで盛り上がるねぇ」
ルッキーニ「シャーリーはミーナ中佐みたいに彼氏とか欲しいの?」ウジュワー
シャーリー「うーんどうだろ?私にはルッキーニがいるからまだいいかな?」
ルッキーニ「私がいるから彼氏作らないの?」
シャーリー「さぁどうだろうな…その時が来たら考えるさ」
ルッキーニ「私がシャーリーの彼氏になってあげる!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419339527
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/23(火) 22:03:33.11 ID:lAw20X5rO
ストパンか期待
6 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 22:09:26.06 ID:Ix+JbUAFO
シャーリー「お!ルッキーニが彼氏になってくれるのか!」
ルッキーニ「私が彼氏じゃだめ?」
シャーリー「むしろ歓迎さ。さぁ私の彼氏さんはわたしになにをしてくれるのかな?」
ルッキーニ「うーんとねー。ご飯食べに行く!」
シャーリー「そういや夕食まだだったな。場所はルッキーニが決めてくれよ」
ルッキーニ「まっかせろーい!」
7 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 22:15:57.58 ID:Ix+JbUAFO
☆★☆バーガーショップ☆★☆
シャーリー「バーガーショップねぇ……」
ルッキーニ「シャーリーいやだった?」
シャーリー「彼氏が選んでくれたならどこだっていいさ」
ルッキーニ「シャーリーは先に席とっててね!」
シャーリー「おっけ!早く来てくれよ」
ルッキーニ「ぁい!」
8 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 22:24:59.82 ID:Ix+JbUAFO
カウンター前
店員「いらっしゃいませー。ご注文はお決まりですか?」
ルッキーニ「えーっと…カップルで食べるのある?」
店員「カップルでしたらこのジャイアントバーガーセットが本日人気となっております!」
ルッキーニ「おー!じゃそれお願い!」
店員「好きなドリンクをお選びください」
ルッキーニ「コーラ!」
店員「本日限定でふたり飲み用のストローがあるけど…」
ルッキーニ「シャーリーと…それももらうね!
店員「はい。少し時間を頂きますのでカウンターの近くで待っててね?」
ルッキーニ「ぁい」
9 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 22:35:02.23 ID:Ix+JbUAFO
シャーリー「クリスマスに席が…お!一番奥が空いてるじゃないか」
シャーリー「ふぅ…荷物を置いたことだしルッキーニと合流しようかな」ドサッ
シャーリー「いきなりルッキーニが色話をしかけてくるとは思わなかったが…まぁ難かしく考えなくていっか」
シャーリー「おっと!ルッキーニの奴財布持ってたかな?ちょっと見てくるか……」
男A「そこのお嬢さん1人?」
男B「よかったら俺達と遊ばない?」
11 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 22:50:04.08 ID:Ix+JbUAFO
店員「1人で運べる?」
ルッキーニ「大丈夫だよ!だって私彼氏だもん!」
店員「お支払いは?」
ルッキーニ「ウジュ…ロマーニャ空軍のルッキーニにつけれる?」
店員「できますけど…お嬢さんは?」
ルッキーニ「フランチェスカ・ルッキーニだよ!」フフン
店員「すみませんでしたっ!もしよろしければサインを……」
ルッキーニ「いいよっ!シャーリーのももらって来てあげるね!」
12 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:03:35.36 ID:Ix+JbUAFO
男A「イブにバーガーショップで1人って寂しいだろ?」
男B「俺たちとゲームセンターにでも行かないか?」
シャーリー「彼氏が注文してるんだ。私に構わずどっかに行ってくれないか?」
男A「そういわずにさぁ」
男B「………」
シャーリー「困ったなぁ……」
ルッキーニ「どしたのシャーリー?」
13 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:12:22.36 ID:Ix+JbUAFO
シャーリー「随分デカイの頼んだなぁ…重くなかったか?」
ルッキーニ「大丈夫!だって彼氏だもん」ニコッ
男A「子持ちでも構わねぇぜ!」
男B「おいいくぞ」ガシッ
男A「なんだ今更怖気付いたのか」
男B「浮ついた頭でもう1度彼女達の顔を見ろ」
14 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:17:12.47 ID:Ix+JbUAFO
男A「美人とキュートじゃないか」
男B「お前はもう少し新聞を読め。すまないおふたりさん。メリークリスマス&ハッピースカイ」
シャーリー「ハッピースカイ!」
ルッキーニ「メリークリスマス!」
15 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:23:11.28 ID:Ix+JbUAFO
ルッキーニ「さっきの人知り合い?」
シャーリー「ただのナンパだよ」
ルッキーニ「助けてあげられなくてごめんねシャーリー」ウジュ
シャーリー「ルッキーニが来たからあいつらはどっかに行ったんだ!さすが私の彼氏」
ルッキーニ「ありがとシャーリー。ご飯食べよ?」
シャーリー「だな。さっきからショップの匂いで空腹だったんだ。食おうぜ」
16 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:30:33.74 ID:Ix+JbUAFO
シャーリー「にしてもデカイなぁ…私のスパナくらいあるぞこのサイズ」ガブッ
ルッキーニ「はんぶんこしてたべよ!」ガブッ
シャーリー「それとこのストロー…大胆過ぎないか?」チュー
ルッキーニ「カップル限定だって!」チュー
シャーリー「ポテトの量は…普通だな」ヒョイパク
ルッキーニ「Lサイズ2つだよ?」パクパク
17 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:38:18.67 ID:Ix+JbUAFO
シャーリー「ふぅ…くったくった」
ルッキーニ「次はね~プレゼント!小物ショップにいこっ!」
シャーリー「手は繋いでくれないのか?」
ルッキーニ「ごめんねシャーリー!私彼氏なのに……」ギュ
シャーリー「追い詰めるようにしてごめんよルッキーニ。さぁ行こうか」ナデナデ
18 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:43:35.57 ID:Ix+JbUAFO
☆★☆小物屋☆★☆
ルッキーニ「シャーリーは別行動ね!10分後に集合!」
シャーリー「10分後な。んじゃ私はコーヒーでも飲んで待ってるよ」
19 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:49:06.55 ID:Ix+JbUAFO
ルッキーニ「シャーリーにはどれがいいかな~」
ルッキーニ「黒豹のペンダント!これ気に入った!」
ルッキーニ「お金…ここもツケれるかな?」
シャーリー「これでいっか」
21 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:52:22.13 ID:Ix+JbUAFO
~10分後~
ルッキーニ「シャーリーサイン頂戴!」スッ
シャーリー「いいけどどうかしたのか」スススッ
ルッキーニ「ありがとー!ちょっとまってて!」
シャーリー「どうしたんだルッキーニの奴」
22 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/23(火) 23:56:48.32 ID:Ix+JbUAFO
ルッキーニ「それじゃシャーリーにプレゼント!」サッ
シャーリー「ペンダントか…大切にするよ。ありがとなルッキーニ」
ルッキーニ「にひー」ニッコリ
シャーリー「んじゃ私からだ。大切にしてくれよ?」
ルッキーニ「ウサギのキーホルダー!大切にするね」
シャーリー「おうよ」
23 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/24(水) 00:03:10.50 ID:ZF/pjP7sO
ルッキーニ「ウジュ……」スャァ
シャーリー「そういやルッキーニは今日誕生日だったな」
ルッキーニ「ウジュ……」
シャーリー「プレゼントになるかわからないけど明日のセカンドクリスマスは私が彼氏をしていいか?」
ルッキーニ「シャーリーが彼氏!やったー!」ダキッ
シャーリー「それじゃもう時間だし寝るか…ホテルをとってあるんだ。そこまで頑張れるか?」
ルッキーニ「ぁぃ」
シャーリー「よし!それじゃまた明日もクリスマスだ!」
ルッキーニ「ハッピークリスマス!」
シャーリー「ハッピーバースデー!」
完
25 : ◆1OLuRH9.aA [saga]:2014/12/24(水) 00:07:06.59 ID:ZF/pjP7sO
以降このスレはルッキーニちゃんおめでとうスレにしていただけたら幸いです
それでは良いクリスマスを
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/24(水) 00:05:21.43 ID:+v84IaSyo
乙
ホテル編も書いてどうぞ
ちょっと寝て起きたらホテル編書こうかな
書けなかったらごめんね
28 : ◆1OLuRH9.aA [sage]:2014/12/24(水) 17:04:48.73 ID:ZF/pjP7sO
需要なさげだからHTMLだしとくお
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/24(水) 21:44:13.90 ID:ZJOrlgq9O
超あるよ!
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2014/12/23(火) 22:06:03.58 ID:Pb+N4urq0
ルッキーニちゃんおめでとぉおおお!!!ペロペロエpロペロ
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もっみーな、と思いきや・・・やっぱり501はみんな仲良しがいいですね!
坂本「やっぱり宮藤の作る鍋はうまいな」ハフハフ
みんなが気持ちよくたべれたらいいですね。
サーニャ「え、エイラ……そんなに舐めないで……」
心が動物化してしまったエイラ、素直な行動にサーニャは・・・
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Entry ⇒ 2014.12.25 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (14) |
エイラ「あのナ、サーニャの誕生パーティーを開きたいんダナ」

1 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:00:54.63 ID:AvxI6rYB0
1週間前 501基地
リーネ「へぇ~うん、いいんじゃないでしょうか。サーニャちゃんきっと喜びますよ」
エイラ「でもナ~、ワタシそういうことって何すればいいかわからないんダヨ……だから協力してくれなイカ!?」
リーネ「えぇ、いいですよ。私も芳佳ちゃんにどんな催しモノをすればいいか、考えていたところですから」
エイラ「ありがとナ。それで、今年は今までサーニャが体験した誕生日とは全く別のパーティにしたいンダ」
リーネ「というと?」
エイラ「毎年違うと、去年はああだったな、とか。一昨年はこうだったな、なんて思い出に残りやすいじゃなイカ」
リーネ「それはまぁ……そうですね」
エイラ「ダロ? 一年で一番嬉しい日なんだから、ずーっと思い出に残ってて欲しいンダ。来年も10年後も」
リーネ「エイラさん」
エイラ「ン?」
リーネ「きっと残りますよ。みんなで作るんですから。だから、頑張ってステキな誕生日パーティーにしましょうね」
エイラ「おゥ!」
前スレ:【R-18】エイラ「サーニャのアヘ顔ダブルピースが見たい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391079729/
前スレと関係あるかは尻ません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408363244
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2 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:02:52.71 ID:AvxI6rYB0
昼 501基地作戦室
エイラ「ということで、今年も皆協力してくれナイカ……?」
ミーナ「えぇ、もちろん」
美緒「任せておけ!」
バルクホルン「当たり前じゃないか。私達は家族なんだからな」
エーリカ「わぁーい、ケーキ! お菓子!」
シャーリー「みんなでやるのってやっぱり良いなぁ。あー、なんだか今から楽しみだなぁ。な、ルッキーニ!」
ルッキーニ「ウジュー! あたしも手伝うジュー!」
ペリーヌ「まぁ、少しくらいなら手伝ってさしあげてもよろしくてよ?」
リーネ「ふふっ、あんなこと言っちゃって」
3 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:03:59.07 ID:AvxI6rYB0
エーリカ「それで主役のサーにゃんは今日の夜間哨戒のために寝てる、と」
ルッキーニ「同じく主役の芳佳は今掃除中~!」
美緒「しかし任せろとは言ったものの、そう目新しいモノは浮かんでこないな」
ミーナ「そうねぇ」
エイラ「いつもやってる誕生パーティーは盛り上がるけど目新しさは無いシ……」
リーネ「紅茶パーティーは……いつもどおりだし……」
ルッキーニ「ウジュー!! みんなで旅行に行くとか!」
バルクホルン「その間誰がココを守るんだ……」
エーリカ「でもー、みんなで旅行っての、行ってみたいな~」
エイラ「確かにナ。サーニャにもっと色んな世界を見せてあげたいゾ!」
リーネ「私も、芳佳ちゃんをブリタニアに連れていって紹介してあげたいな」
ペリーヌ「といわれましても……」
4 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:06:34.97 ID:AvxI6rYB0
シャーリー「ふむ……。旅行、か……!!! なぁ、今回のテーマは“非日常”でどうだ?」
エイラ「非……」
リーネ「……日常?」
シャーリー「そうだ。非日常ってさ、エイラが言った、思い出に残りやすい行動だとは思わないか?」
ミーナ「そうね、良いテーマだと思うわ」
美緒「うむ、いいんじゃないか。アイツらもまだまだ若い、未体験なコトなんて山ほどあるだろうしな」
バルクホルン「ふん。一般人からしてみれば、私達の日常は非日常的なんだろうがな」
シャーリー「茶化すなよ」
バルクホルン「茶化してなどいない」
シャーリー「あー、分かった分かった。それでこれは私が昔ブラブラ旅行していた時のコトなんだけどな……」
5 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:07:09.34 ID:AvxI6rYB0
数時間後
エイラ「ヨシ! 決まりダナ!」
ミーナ「えぇ、これくらいなら皆も協力してくれるでしょうね」
リーネ「ふふっ、楽しみです」
ルッキーニ「ウジュー! あたしもやってみたーい!」
シャーリー「あぁ、とびっきりのをいっぱい調達しといてやるよ!」
ペリーヌ「これから大変ですわね」
リーネ「ふふっ。ペリーヌさん、なんだか楽しそう」
ペリーヌ「なっ……! ま、まぁ……そうですわね、楽しみですわ」
エーリカ「珍しく素直でいてやんの~」ツンツン
ペリーヌ「もう!」
バルクホルン「しかしこの作戦、気づかれないように準備するとなると、相当難しいぞ」
坂本「私達は11人でストライクウィッチーズだが、9人でも2人を思えばそれくらいのチカラは出せるさ」
ミーナ「え? あ、えぇ……そうね、美緒」
6 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:07:52.15 ID:AvxI6rYB0
8月18日誕生日パーティ当日 昼 501基地
ドーン! ガーン! ガシャーン!!
芳佳「なんか、スゴイ音聞こえませんか……?」
リーネ「そうかな? 私には何も聞こえないよ芳佳ちゃん」
サーニャ「でも、基地も少し揺れて……」
エイラ「サーニャ、それは気のせいだ」
芳佳「ん~。でも、こんな気持ちの良い天気でネウロイも出ないのに私達は掃除だなんて……」
リーネ「そうだね、芳佳ちゃん」
芳佳「みんな分のお布団も干したいなー」
サーニャ「はぁ、眠い……」
エイラ「サーニャ……じゃあちょっと休憩スルカー」
リーネ「私とエイラさんは他のところ見てくるから、芳佳ちゃんとサーニャちゃんはここで休んでてね」
芳佳「まだ私大丈夫だけd、」
エイラ「いいか、絶対ここから動くナヨ?」ズイッ
芳佳「は、はい……」
7 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:08:31.05 ID:AvxI6rYB0
廊下
エイラ「ちょっと強引だったカナ」タッタッタッ
リーネ「まぁあれくらいでないと、芳佳ちゃんきっと手伝いにきちゃうから……」
エイラ「んじゃ、次はケーキダナ。リーネ、頼むゾ」
リーネ「はいっ。でも、エイラさんもちゃんと手伝ってくださいよ?」
エイラ「分かってるって。サーニャのためダカンナ、サンドウィッチだけじゃないところを見せてやるんダナ」
リーネ「そうですねっ」
エイラ「みんなの分もいっぱい作っておかないとナァ。きっとアイツら、美味すぎておかわりしちゃうんダナ!」
リーネ「うんとおいしいケーキ、作りましょうね!」
8 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:09:12.15 ID:AvxI6rYB0
501基地 外
バルクホルン「設営隊のおかげで随分早く終わったな」
ミーナ「皆こういうのは新鮮みたいだから、気合が入っているのかも」
シャーリー「しっかし、よく皆手伝ってくれるよな」
ミーナ「楽しいのよ。あの子達の誕生パーティーっていうのもあるけど、お祭りごとってどこの人も好きなのね」
エーリカ「ねぇー、これどうやってハメるのー」
バルクホルン「こうやって、こうやるん……だ!」ガチャン!
エーリカ「んじゃ、次これー」
バルクホルン「お前な……」
9 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:09:51.63 ID:AvxI6rYB0
501基地 海辺
ペリーヌ「こちらも準備OKですわ」
美緒「うむ、よくやった。あとは他の者に任せるだけでいいな」
ルッキーニ「ウジュー!」
ペリーヌ「こんな文化があるなんて、私知りませんでしたわ」
美緒「そうだろうなぁ。扶桑に伝わる古い行事みたいなモノでな、中々他の国に広めるのは難しいだろう」
ルッキーニ「早く見たい見たい! ウジュー!」
美緒「ルッキーニ、これは夜が一番なんだ。まぁ、楽しみにしていてくれ」
ペリーヌ「はいっ、少佐!!」
ルッキーニ「ウジュルァー!」
10 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:10:27.37 ID:AvxI6rYB0
数時間後 501基地 夕方 浴場
エイラ「ふー! 気持ちよかったんダナ!」
サーニャ「皆で入るお風呂、楽しい……」
芳佳「そうだね! 最近はバラバラだったから私も楽しかったよ」
リーネ「私だって! でも、そろそろ私のカラダ触って遊ぶのは止めて欲しいです、エイラさん……」
エイラ「え、ナンだって?」
アハハー モォー エヘヘ
サーニャ「あ、あれ? 私の着替えが……」
芳佳「ホントだ、私のも無い! もしかしてまたルッキーニちゃんが……」
ルッキーニ「え、え? あ、アタシじゃないよぉー! ウジュー」
11 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:11:06.25 ID:AvxI6rYB0
ミーナ「皆、こっちに着替えがあるからコレを着て頂戴」
サーニャ「ピンクに白の……布?」
芳佳「これって……」
美緒「宮藤は知っているだろうな。サーニャ、私が着付けてやるからこっちに来るんだ」
サーニャ「は、はい」
エイラ「むぅ……上手く着れないゾ……」ガサガサ
ペリーヌ「たぶん、これはこうして……こうですわ」
エイラ「おぉ! ペリーヌ、知ってるのカ! すごいゾ」
ペリーヌ「いいえ。でも服の乱れは規律の乱れ。これくらい淑女の嗜みの一つですわ」
リーネ「あ、あのペリーヌさん、私もお願いします……」プルンッ
ペリーヌ「いいですわ。はい、そこに立って……」
12 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:11:57.48 ID:AvxI6rYB0
バルクホルン「うむ、この落ち着いた色合い、気に入ったぞ」
ミーナ「トゥルーデに似合うからって美緒がね」
エーリカ「動きづらい~、落ちる~」
シャーリー「こらこら、汚れるぞハルトマン。坂本少佐にやってもらえ」
ルッキーニ「キャッキャ」
シャーリー「ルッキーニも、せっかく着付けてもらったんだからあんまり動くなよ~?」
美緒「これで着替え終わったな。おぉ……皆似合ってるじゃないか。派手に動くと崩れるからゆっくり動けよ?」
ハーイ ハーイ
芳佳「でもどうして浴衣なんかを……」
美緒「ふふ。外に出れば分かるぞ」
13 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:13:04.35 ID:AvxI6rYB0
501基地 夕方 外
ピーヒャラ~ ドンドン
サーニャ「外に、ランプみたいなものがぶら下がって……? お店もいっぱい……」
芳佳「町の人もいっぱい来てる! これって……」
エイラ&リーネ「夏祭り!」
サーニャ「夏祭り?」
エイラ「そうダ。扶桑の方ではな、この季節になると、こんなパーティーみたいなモノを開くらしいンダ」
リーネ「町の人が皆で集まって、夏の暑さを忘れて踊ったり、遊んだりするんだって」
シャーリー「皆で協力して仕入れたんだぞ~。大変だったけど楽しかったなぁ~あははは」
ミーナ「それと夏祭りのために今日一日だけ501基地を開放したのよ。どう? 人もいっぱいいるから雰囲気あるでしょう」
ミーナ「もちろん、必要以上のウィッチとの接触は避けるように伝えてはあるから安心して頂戴」
美緒「ふふ。やはり祭りは皆で楽しむものだ、我々だけでは味気ないからな」
ミーナ「まぁ、町の人へのお礼の意味も兼ねての開放だから、今回はちょうど良かったわ」
芳佳「でもどうして急に?」
エイラ「今日はサーニャとミヤフジの誕生日だろ? 特別な日にしたかったンダ」
ミーナ「エイラさんとリーネさんが率先して頑張ってくれたのよ?」
サーニャ「エイラ……」
芳佳「リーネちゃん……」
14 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:13:37.65 ID:AvxI6rYB0
エイラ・リーネ・ペリーヌ・バルクホルン・エーリカ・シャーリー・ルッキーニ・ミーナ・美緒・私「お誕生日、おめでとう!!!」
サーニャ「嬉しい……ありがとうございます」
芳佳「あははは! すごく嬉しいです! ありがとうございます、皆さん!!」
ミーナ「いいのよ。私達も楽しみながら準備が出来たもの、これくらいなんてことはないわ」
美緒「さぁさぁ、まだ始まったばかりだ! 諸々は後にして、まずは扶桑の夏祭りを楽しんでくれ」
ルッキーニ「ウジュー! いっちばぁ~ん!!」ピューンッ
シャーリー「あっ、こらルッキーニ!」ダッ
ペリーヌ「もう、節操というものを……」
リーネ「どこから行けばいいんだろう」
芳佳「じゃあリーネちゃんとペリーヌさんは私が案内してあげる!」
エイラ「ワタシ達も行くカ」
サーニャ「えぇ、そうね」
エーリカ「いも! いもー!! と後お菓子!」ピューンッ
バルクホルン「ハルトマン……はぁ……まったく。主役を差し置いて浮かれおって……」
15 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:14:26.62 ID:AvxI6rYB0
射的の屋台
バルクホルン「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!! 次こそ負けん!! もう一回勝負だ、ハルトマン!」
エーリカ「えー、まだやるのー?」
バルクホルン「今のはこの空気銃が悪いんだ。武器の整備もなっとらんようでは、」
エーリカ「あー、はいはい。お兄さん、もう一回おねがーい」
射的の整備兵A「ア、ドゾ……」
バルクホルン「くっ! なぜだ、なぜ当たらん! 先ほどは銃身が左曲がりだと思ったが、なぜ今度は右に……くっ!!」
エーリカ「それでいいのー? じゃあ次私の番ね」
バルクホルン「ふんっ、さっきのは偶然で、」
エーリカ「ばんばんばぁ~ん♪」ポトポトポトッ
エーリカ「はい、百発百中~!!」
バルクホルン「おかしい! ハルトマン、この銃でやってみろ。今度はさすがに、」
エーリカ「ばんばんばぁ~ん♪ はいっ、これでいい?」
バルクホルン「なぜだあああ!!! くっ……もう一回だ、ハルトマン!」スカッスカッスカッ
エーリカ「えー……お腹空いたよ、何か食べようよトゥルーデぇ……」
ナゼダアアアアアアアアアアアアアアア ナゼアタラン! コウナッタラMG42ヲ持ッテキテ……ガヤガヤ
エーリカ「あっ、じゃがバタ! おいしそう!」トテトテトテ
16 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:15:50.29 ID:AvxI6rYB0
りんご飴の屋台&水風船釣りの屋台
りんご飴屋の料理兵A「ありがとうございました!」
ルッキーニ「ウジュー! りんご飴っておいしぃ~!」
シャーリー「あんまり急いで食べると歯が欠けるからなー、ゆっくり舐めるようにして食べろよ~」
ルッキーニ「アイアイサー! ん、ねぇねぇシャーリー! 見て見て、水に何か浮いてるよ!」
シャーリー「あぁ、あれは水風船って言ってな。……うん、実際に取ってみた方が早いな。お兄さん、一回お願い」
水風船釣りの整備兵B「了解! 発進、どうぞ!」
シャーリー「いいかい、ルッキーニ。このティッシュの先にある針で水風船を釣るんだ」
ルッキーニ「分かった! やってみるね!」シュッ ビリッ
シャーリー「あー……もっとゆっくり慎重に……こうやって……こうだ」ヒョイッ
ルッキーニ「わぁっ! すごいすごい! もっかい! もっかいやりたい!」
シャーリー「あぁ、いいぞ。ほら、次こそ仕留めるんだ!」
ルッキーニ「まずは狙いを付けて……ゆっくりと下ろして……一挙に真っ直ぐ……こう!」ヒュッ
シャーリー「おぉ!!」
ルッキーニ「わぁい! 取れたよシャーリー! えへへ~」
シャーリー「それで、指に水風船の先のゴムをくくりつけて……こうやって遊ぶんだ」バイーンバイーン
ルッキーニ「なにこれ、たのしー!!」キャッキャ バイーンバイーン
17 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:16:57.13 ID:AvxI6rYB0
焼きそばの屋台
芳佳「あ、これ! 久しぶりに食べたかったんだ~。一つお願いします」
焼きそばの料理兵B「あいよ、紅しょうが山盛り~」
ペリーヌ「何ですの、この……茶色いパスタは」
リーネ「でも、なんだか良い匂い~」
芳佳「お祭りの定番の食べ物だよ。確かにこっちではソースなんて使わないから珍しいですよね」
ペリーヌ「でもどうして一つ? 三人いるのだから、三つではなくて?」
芳佳「甘い、甘いですよペリーヌさん。お祭りの屋台って、どれもおいしいんです」
ペリーヌ「は、はぁ……」
芳佳「だから三人で分けっこして、三倍他の料理も楽しむんです!」
リーネ「なるほど!」
芳佳「昔、扶桑でみっちゃんと行った夏祭りではしゃいで食べすぎちゃって、それで……あ……」
リーネ「みっちゃん? 誰かな? ねぇ、芳佳ちゃん」
芳佳「な、何でもない何でもない。それで、まぁこうして皆で分け合うことによって他の料理が楽しめるワケです」
18 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:17:38.75 ID:AvxI6rYB0
ペリーヌ「それは理にかなっていますわね。でも、これは……」
芳佳「一口食べてみてください。きっとおいしいですよ」
ペリーヌ「うっ、そこまで言うなら……あー……む」オソルオソル
芳佳「どうです?」
ペリーヌ「あら、おいしいですわ! 少し野蛮な味がしますけれど、でもこれは……」モグモグ
芳佳「リーネちゃんも、はいっ」
リーネ(え、あれ……? 何で私だけアーンされてるんだろう。まぁいいや、好きだから)
リーネ「あーん……んっ、うん! 芳佳ちゃん……おいしいよ!」
芳佳「でしょ? えへへ。私も食べよーっと。あむ」モグモグ
ペリーヌ「……あら、もう無くなってしまったの?」
芳佳「そんなに好きになってくれたのなら、今度お昼で作りますから期待していてくださいね」
ペリーヌ「えぇ。……あら? あの子供が持っている……あれは……」
リーネ「何でしょうか、丸くて茶色くて……?」
芳佳「シャーリーさんはいないし、たぶん大丈夫だと思うんだけど、中にたこが入ってるお好み焼きみたいなものかな」
ペリーヌ「お好み焼きとは……」
19 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:18:09.79 ID:AvxI6rYB0
芳佳「えーっと……あぁ、アレです。あれがお好み焼きで……一つください!」
お好み焼きの料理兵C「熱いうちにどうぞ!」
リーネ「これも初めてみる食べ物……」
芳佳「小麦粉とキャベツとお肉が基本で、後は好きなモノをいれていいんだよ。だから、お好み焼き」
ペリーヌ「へぇ、なかなかシャレていますわね」
芳佳「向こうにあったたこ焼きっていうのは、この基本系を丸めてお肉の代わりにタコを入れるの」
リーネ「同じような食べ物でも名前が一つ一つ違うんだね」
芳佳「うん。扶桑の別の地域では広島風お好み焼き、なんてモノもあってそれはさっきの焼きそばが入ってて……」
『私は広島に住んでいたこともあり、広島風お好み焼きがとても好きです』
ペリーヌ「い、今のは一体誰ですの……?」
リーネ「さ、さぁ……」
芳佳「屋台の人も言ってたけど、こういうのは熱いうちに食べるのがおいしいんだよ。さ、食べて」
ペリーヌ「はふはふ……もぐもぐ」
リーネ「んっ、これもおいしい! このソースっていうの、作ってみたいな」
芳佳「うん、いいよ。たぶんここでも作れると思うんだけど……あ、向こうに行こうよ! 今度はデザートがある!」タタタッ
リーネ「あ、待って芳佳ちゃん!」タタッ
ペリーヌ「ふふっ、二人ともはしゃいで……でも、こういうのも悪くありませんわね」タッ
20 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:18:43.78 ID:AvxI6rYB0
焼き鳥屋台
ミーナ「上手くいったようね」
美緒「そのようだな。しかしよく上層部が許可したな、こんな行事を」モグモグ
ミーナ「少しからかっただけよ? ふふふ」
美緒「まったく、ミーナは怖いなぁ。味方で良かったよ」
ミーナ「あら、そうかしら。それにしても、この焼き鳥っていうの、おいしいわね」
美緒「だろう? 基本は鳥なんだが、豚肉や牛肉、果てはアジ串なんて派生もあるくらいメジャーな食べ物だ」
ミーナ「へぇ~。あら、これは……レバー?」
美緒「あー、それは好き嫌いが別れるが……まぁミーナは好きだろうな」
ミーナ「ふふっ、何よそれ」
美緒「はっはっは。……おっと、時間だ。もうすぐ始まるぞ。今回の目玉がな」
ミーナ「あの子達、集めなくてもいいの?」
美緒「思い思いの時間を過ごすのもいいだろう。皆見上げるのは同じ空なんだからな」
ミーナ「それもそうね」
21 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:19:48.51 ID:AvxI6rYB0
お面屋台
エイラ「そう、もう少し左にズラして……おぉ! とっても似合ってるぞ、そのお面!」
サーニャ「これは……キツネ?」
エイラ「何でも扶桑では古くからキツネは霊的要素が高い生き物だったそうダ。それにちなんでキツネのお面が多いンダ」
サーニャ「確かに、これちょっと怖い……」
エイラ「そうカ? 似合ってるぞ……あの、その、浴衣も……」ボソボソ
サーニャ「なぁに? 何か言った?」
エイラ「に、似合ってるゾ! 浴衣!! //////」カァァァ
サーニャ「うん、聞こえてる」ニコッ
エイラ「~~~~~~~!!! ///////」
サーニャ「ありがとう、エイラ」
エイラ「あ、あぁ……まぁナ /////」
サーニャ「ふふっ♪」
22 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:20:16.27 ID:AvxI6rYB0
エイラ「そ、そーだ! お腹もいっぱいになったし、アレ食べてみよう」ビッ
サーニャ「カキ氷?」
エイラ「一つクレ! 味は……オススメで」
カキ氷屋台の料理兵D「あいよー」
サーニャ「あ、青い……」
エイラ「これは……ブルーハワイっていうヤツかな? そこの写真と一緒だ」
サーニャ「私、青い食べ物って初めて」
エイラ「ワタシもダ。じゃあまずはワタシから……あー……む」
サーニャ「どう?」
エイラ「冷たいけど、おいしい……と思うんダナ、ウン」
サーニャ「私も……あむっ……ほんと、冷たい……うん、でもおいしいわ」
エイラ「冷たくてキモチがいいんダナ!!」
サーニャ「ほんと、涼しくて、でも頭が……」キーン
23 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:20:48.45 ID:AvxI6rYB0
エイラ「なぁサーニャ。今日食べた中でどれが一番おいしかったンダ?」
サーニャ「どれも美味しくてまた食べたいけれど、今食べてるこの綿飴っていうの、とても美味しいわ」
エイラ「まだ大丈夫だろうけど、すぐに落ちるらしいから気をつけるんダゾ」
サーニャ「うんっ。あ、それとチョコバナナも好きだわ」
エイラ「そうか、じゃあ今度ミヤフジに作ってもらうカ」
サーニャ「ううん、皆で作ってみたい」
エイラ「……! そうか、じゃあ張り切って美味しいの作ってみるカ!」
サーニャ「ふふっ、そうね」
エイラ「ソウダ、もうすぐ時間か……あ、ちょっと待っててクレ。とっておきの飲み物買ってくるカラ」
サーニャ「私も一緒に……」
エイラ「いいんだ、主役はそこで休んでてクレ。ひとっ走りしてクル」ダッ
24 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:22:06.60 ID:AvxI6rYB0
サーニャ「……」ポツン
サーニャ「あむっ」
サーニャ(綿飴……甘くておいしい……)
サーニャ「……」
サーニャ(明るいランプに照らされた501の基地。人もたくさんいて、なんだか別の世界に来たみたい)
サーニャ(楽しいな……こんなに楽しいこと、毎日あればいいのに……)
サーニャ「……?」ジッ
サーニャ(きょろきょろしてる女の子……はぐれちゃったのかな……)
サーニャ「どうしたの?」テクテクテク
女の子「お父さんと、お母さんが……ひっく、えっく……」
サーニャ(お父さんと、お母さん……)
サーニャ「そうなの……うん、私が一緒に探してあげる。だから泣かないで。……ね?」
女の子「うん……えぐっえぐっ……」
サーニャ「あの、少し食べちゃったけど、食べる?」
女の子「うん……あむっ……えぐっ……ん、おいしい……」
サーニャ「ふふっエライね。そんなに広くないからすぐ見つかるわ。手を繋いで、はぐれないように」
25 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:22:47.60 ID:AvxI6rYB0
サーニャ「……」カランコロン
女の子「……」テクテクテク
サーニャ(どうしよう……こういう時、何を話せばいいのか分からない……)
女の子「れろれろ……ねぇ、お姉ちゃんは一人で来たの?」わたあめもぐもぐ
サーニャ「私? 私は……」
サーニャ(えーっと、えーっと……)
サーニャ「友達……だけどとっても大切な人と来たの」
女の子「ふぅん。この辺に住んでる人なの? お姉ちゃん、あまり見た事無いから」
サーニャ「そうよ、でも普段は会うことは無いかもしれないわ。あまり外に出ないから……」
女の子「外は楽しいよ? 今日なんて皆と遊んで笑って、それで今日ここに来て、はぐれちゃったけど、楽しいことがいっぱい!」
サーニャ「ふふっ、そうなんだ。……でも私は少し難しいの」
女の子「……寂しくない?」
サーニャ「どうして?」
女の子「だって、外にいけずに遊べないなんて、私だったら寂しくて我慢出来ないもん」
サーニャ「今はまだいいの。今はまだ。だって、私には“家族”がいてくれるもの」
女の子「……? でも、それなら寂しくないね!」
サーニャ「……うん」ニコッ
26 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:27:59.35 ID:AvxI6rYB0
女の子「ねぇねぇ、お姉ちゃん。ここって軍人さんの基地なんでしょ?」テクテクテク
サーニャ「えぇ、そうよ」カランコロンカランコロン
女の子「ここの基地にすごく強いウィッチが11人も集められてるって知ってた?」
サーニャ「へぇ、そうなの。私、ちっとも知らなかったわ」
女の子「一人ひとりが国から選ばれた最強のウィッチなんだって!」
女の子「それでね、この間なんかこの近くに出現したネウロイを……」
サーニャ「ねぇ。どうしてそんなに詳しいの? この間のことなんか、まだ何も……」
女の子「お姉ちゃん、全然知らないんだね。町はウィッチの話で持ちきりだよ?」
サーニャ「えっ……?」
女の子「町も国も世界も守ってるんだもん。皆ここの人や世界で戦ってる人に感謝してるの」
サーニャ「そっかぁ。ふふ、そっか……」
27 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:29:00.47 ID:AvxI6rYB0
女の子「私ね、大きくなったらウィッチになるの! そしつ?ってのが必要らしいんだけど、何とかなると思うの」
サーニャ「そう、エライね」ナデナデ
女の子「大きくなったら私も皆と一緒に戦って……」
サーニャ「でも、もしかしたらその時までには戦いは終わっているかもしれないわ」
女の子「?」
サーニャ「貴方も言ったように、ここには各国から強いウィッチが来てるもの。すぐに戦争なんて終わってしまうわ」
女の子「うん、そうだね!」
サーニャ「だから、貴方は貴方が本当にやりたいことを目指すといいわ。きっと、今戦ってるウィッチもそう思っているはずよ」
女の子「うん……」
サーニャ「だから、その代わり祈っていて欲しいの。皆が無事に帰ってきて、平和な世界が訪れるように。 ね?」
女の子「お姉ちゃん……うん、あたし分かった!」
サーニャ「きっと貴方みたいな子に祈ってもらえたら、皆もっと強くなって、ネウロイなんかすぐに全部倒しちゃうわ」
女の子「えへへ……」
28 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:29:33.47 ID:AvxI6rYB0
女の子「あっ! あそこ、お父さんとお母さん!」
サーニャ「そう、良かったね。今度ははぐれちゃダメよ?」ニコッ
女の子「うんっ! じゃあねお姉ちゃん、ありがとう! またね」ペコリ
サーニャ「こちらこそありがとう。また、会えるといいね」フリフリ
女の子(良かったぁ……優しいお姉ちゃんで。また、会えるといいな……)テクテクテク
ガヤガヤガヤ……
エイラ「サーニャ!! ここにいたのか、良かっタ……」タッタッタッ
女の子(お姉ちゃんが言ってた、一緒に来た人ってあの人のことなのかな?)テクテクテク
女の子(あれ、今あの人サーニャって……)テクテクテク
女の子(あ! あの長い髪の人、どこかで見たことある……)テクテクテク
女の子(そういえば、さっきのお姉ちゃんもどこかで……)わたあめもぐもぐ
女の子(サーニャって名前……あの人達って、もしかして……あーーーー!!!)
29 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:30:09.44 ID:AvxI6rYB0
サーニャ「ごめんね、少し歩いていたら迷っちゃって……」
エイラ「いや、私の方こそ……扶桑の美味しい飲み物でラムネっての探してきたんだけど、最後の一つでサァ……」
サーニャ「じゃあ二人で一緒に飲みましょう」
エイラ「え、あ、う……うん……//////」
エイラ(食べ物の共有は良いんだけど、飲み物の共有は、やっぱり恥ずかしいゾ……/////)
ヒュー……ドーーーン!! パチパチパチ……
サーニャ「っ!」ビクッ
エイラ「ぉ、始まったナ。サーニャ、見てごらん」
サーニャ「あれは……星弾?」
エイラ「アハハハ。違うゾ、照明弾なんかじゃない。扶桑に伝わる、花火ってヤツらしいゾ」
ヒュ~~~~……ドーーン!!! パチパチパチ……
サーニャ「花火……」
エイラ「あぁ、ソウダ」
サーニャ「キレイ……それにすごく大きな音……わぁ……あれもキレイ……」パァァァ
ヒュ~……ドォーーン!!! パチパチパチパチ……
シャーリー『ミヤフジは扶桑を思い出せて、サーニャは外国の文化に触れられる。良いと思わないか?』
エイラ(大成功だよ、シャーリー!!)
30 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:30:43.08 ID:AvxI6rYB0
エイラ「喜んでくれたら、ワタシは嬉しいゾ。サーニャにこれを見せたかったンダカラ」
サーニャ「えぇ、とっても……!! ありがとう、エイラっ」
エイラ「うん。良かった、喜んでくれて。フフフ」
サーニャ「あっ! あれは土星のカタチ……あれはハートのカタチ!! すごい、すごいわエイラ!」
エイラ「ワタシも花火は初めて見たけど、こんなにキレイで、音も大きくて……扶桑って本当にすごいナ。かなわないヨ」
サーニャ「赤、緑、黄、どれも違う色。……まるで夜空の宝石みたい」
エイラ「宝石かぁ。なるほど、詩的ダナ」
サーニャ「ふふっ、キレイ……」ボーッ
エイラ「っと、もっとよく見えるところがあるンダ。そこに行コウ」ギュッ
サーニャ「そうなの? 私、もっと見たいわ!」ギュッ
31 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:32:06.02 ID:AvxI6rYB0
501基地 滑走路
サーニャ「あっ……!」カランコロン
エイラ「なぁんだ、私達だけだと思っていたんだけどナァ」
芳佳「皆さん、考えることは一緒ですね。あはは」
ペリーヌ「エイラさんと私を一緒にしてもらっては困りますわ!!」
リーネ「ペリーヌさん、そういう意味じゃ……」
美緒「あの屋台の広場からは、一般人はこちらに来れないからな。まぁ、役得だろう」
ミーナ「こっちは真っ暗で、向こうは小さな明かりが揃ってひしめき合って……この景色もいいわね」
バルクホルン「喧騒を離れれば、また別の一面も見せるとはな。夏祭り、案外悪いものじゃないな」
エーリカ「悪いものじゃないって、トゥルーデ私よりはしゃいでたじゃん……」
シャーリー「まさかバルクホルンとルッキーニが水風船釣りで競い合うだなんて夢にも見なかったよ」
ルッキーニ「ウジュー! あたしはシャーリーのアドバイスがあったからね~! 勝って当然!」エッヘン
32 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:32:47.41 ID:AvxI6rYB0
美緒「ほら、またあがるぞ」
ヒューーーー…………ドォォーーーーン!!!!! バチバチバチバチ……
ミーナ「今のは大きかったわね。心臓まで響いたわ」
バルクホルン「ふむ、あれくらいの火薬の量だと、ネウロイに対して……」
エーリカ「あぁ、トゥルーデが雰囲気にあてられてオカシク……それとも正気に戻ったのかな?」
芳佳「たーまやー!! かーぎやー!!」
リーネ「突然どうしたの? 芳佳ちゃん」
芳佳「扶桑にはね、花火があがったらこうやって叫ぶ伝統があるんだよ」
ペリーヌ「どういう意味でして?」
芳佳「あー、あはは……分かんない……」
美緒「はっはっは。昔な、鍵屋という大きな花火屋があったんだ。いつしかのれん分け……まぁ店を独立させるという意味だ」
美緒「そののれん分けで出来たのが玉屋という花火屋でな。昔から花火が上がるたびに掛け声をかけていたんだ」
美緒「まぁ意味など無いのかもしれないが、そういう風習でな。これも一つの勉強だ、皆も叫ぶといい」
33 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:33:50.21 ID:AvxI6rYB0
ヒュ~~~……ドォォーーン!!
美緒・ミーナ・バルクホルン・エーリカ・シャーリー・ルッキーニ「た~~まや~~~!!!」
エイラ・サーニャ・芳佳・ペリーヌ・リーネ・私「か~~ぎや~~~!!!」
パチパチ……
芳佳「えへへ、気持ち良いね!」
リーネ「そうだね、芳佳ちゃん!」
ペリーヌ「素晴らしい文化ですわ、坂本少佐!!」
エイラ「どうだ、サーニャ。ここからだと近くてさっきよりも大きく見えるダロ?」
サーニャ「うん、とってもステキ……ふふふ。た~まや~!」
美緒「おっ、サーニャその調子だ! か~ぎや~!!」
バルクホルン・エーリカ・ミーナ「た~まや~~!」
ルッキーニ・シャーリー「か~ぎや~~!!」
34 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:34:31.55 ID:AvxI6rYB0
ミーナ「皆、あまりはしゃぎすぎて疲れないようにね?」
リーネ「この後はスイカと、スイカを使ったケーキを用意してますからね」
芳佳「それは楽しみだなぁ~! スイカなんていつぶりだろう~」
美緒「スイカか。これまた随分とシャレたモノを調達したもんだ」
ルッキーニ「わぁい、ケーキ! ケーキ!」
エーリカ「ケーキ!! 待ってたんだぁ~。ねぇ、早く食べにいこうよぉ~」
バルクホルン「ハルトマン……お前は……」ガミガミクドクド
シャーリー「それを食べたら今度はテラスでコレだ!」ジャーン!
エイラ「アハハハハ。まったく、気が早いナァ~」
サーニャ「何? これ」スンスン
エイラ「ハハハ、きっと分からないゾ」
サーニャ「火薬の匂い……新しい武器?」
エイラ「あぁ、いや……違うゾ……あの花火を小さくして手持ちにしたモノダ」
シャーリー「たくさん用意したからな! みんなでめいっぱい遊ぼう!!」
ミーナ「その後は、お待ちかねのプレゼント渡しね」
リーネ「私、芳佳ちゃんのために頑張って作ったの! 気に入ってくれるかな……」
芳佳「もちろん! リーネちゃんの手作り、楽しみだなぁ~」
エーリカ「にししっ……、エイラなんかサーにゃんのために大金はたいて、」
サーニャ「そうなの?」
エイラ「ワァァァ~! 言うなヨ! オィィー! ハルトマン!」
サーニャ「ふふ、あははっ」ニコッ
テテテテンッ デデデンッ! つづく
35 :もーん ◆CB7w5rWLD6[saga]:2014/08/18(月) 21:35:51.51 ID:AvxI6rYB0
オワリナンダナ
読んでくれた方、ありがとうございました。
お久しぶりです。この時まで書いては溜めていました。これから放出していきます。
そろそろ誰かアヘる時が来たようですね。
長く間が開いてしまったので、他のアレを載せます。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404909115/
http://www.pixiv.net/member.php?id=6039482
次回作戦開始予定:八月二十九日フタフタマルマル
某まとめサイト様、並びに各所でコメントくださる方、いつもありがとうございます。
それでは、また。
ストパンO.V.A.マデ5週連続デ投稿シ続ケルンダナ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/08/18(月) 21:38:57.33 ID:IsdwbXlPO
久しぶりにあんたのを見たよ
いいものだ、これからも細細とでもいいから続けておくれ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/08/18(月) 22:04:35.51 ID:fi0DRfV8o
乙!
6ヶ月ぶりのストパンktkr
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)2014/08/18(月) 22:11:08.20 ID:M1J6K9xg0
オツカレナンダナ
久々のストパンSS投稿待ちかねたぞ
アヘ顔のほうもあくしろよ!
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/18(月) 22:25:17.25 ID:wthWiKMH0
いいものだった、乙
でも出来れば自分を登場させないで欲しい
そういうのは夏目漱石だけで充分だ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/08/18(月) 22:27:12.49 ID:E4JHEk1jo
誕生日の夜中は二人でお楽しみじゃないんですかね
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/08/19(火) 01:44:59.63 ID:/OM07ZgvO
ってなんで私くんが!?
おすすめSS
エイラ「サーニャ、おいで」
あのエイラがヘタレてない!?いつもと様子が違うエイラにサーニャは・・・そして原因は?
エイラ「くじ引きでポッキーゲーム?」
501でポッキーゲーム、宮藤さんは通常運転です!
エイラ「サーニャのおっ□い画像キボンヌ・・・と」
惚れ薬を通販(笑)で入したエイラ、しかし飲む人物は安価で決まる!!
サーニャ「501の皆と仲良くなるために、私は今日も部屋を間違える」
ねぼけた振りしてみんなの部屋に。隊の面々はどういう反応をするんでしょう?
宮藤「エイラさん、えっちな本が落ちてます!」
現代IF、中学生男子みたいな二人の反応がかわいいです!オチもよかったです。

Entry ⇒ 2014.09.05 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (9) |
サーニャ「エイラが思っているよりも、私は...」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 16:57:29.83 ID:KaMpNG4p0
エイラーニャ部屋
エイラ「なぁサーニャ。明日の休暇街にでかけないカ?」
サーニャ「...ごめんエイラ。明日はハルトマンさんと約束があって...」
エイラ「そ、そうか...ならいいンダ。...って良くないぞ!なんで中尉と...」ショボーン
サーニャ「今度埋め合わせするから...ごめんね」
バタン!
エイラ「...」
エイラ(サーニャ...まさか忘れてるのカ...?)
エイラーニャSSです
アニメしか見てないのでおかしな所があったらすみません
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 16:58:51.45 ID:KaMpNG4p0
食堂
芳佳「あ、エイラさん。おはようございます!」
リーネ「おはようございます」
エイラ「...おはよう」
芳佳「...なんか元気ないですね。どうしたんですか?」
エイラ「いや...なんでもないんダナ」
リーネ「でも...」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:00:16.94 ID:KaMpNG4p0
シャーリー「お、今日の飯当番は宮藤か!」
ルッキーニ「ごっはん、ごっはんっ」
芳佳「おはようございます!シャーリーさん、ルッキーニちゃん」
シャーリー「おう、おはよう!...って、なんだよエイラ。そんな暗い顔して」
ルッキーニ「にしし、またサーニャと喧嘩?」
エイラ「...そんなんじゃねーヨ」
エイラ(明日は私の誕生日なのに...中尉とどこ行くつもりなんダ)
シャーリー「ルッキーニ!」
ルッキーニ「シャーリー!」
シャーリー「エイラなんて知らないっ」
ルッキーニ「そんなぁ...サーニャ待ってくれ!」
エイラ「」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:01:22.86 ID:KaMpNG4p0
シャーリー「だーっはっはっはっ!」ハラカカエ
ルッキーニ「にゃははははっ!」ワライコロゲ
エイラ「」プルプル
芳佳「エイラさん、サーニャちゃんと喧嘩したんですか!?」
エイラ「だからしてないって言ってるダロ!!」
リーネ「早く仲直りしたほうが...」
エイラ「だーかーら!!」
シャーリー「まぁ元気だせって!そのうちいいことあるさ」
ルッキーニ「うんうんっ」
エイラ「うぅ~...っ、もういい!うわあぁぁぁん!!」ダッ
ワタシヲソンナメデミンナ‐
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:02:29.98 ID:KaMpNG4p0
ルッキーニ「行っちゃったね」
シャーリー「ちょっとからかい過ぎたかな」
ペリーヌ「全く!朝から何の騒ぎですの!?」
芳佳「あ、ペリーヌさん。おはようございます!」
ペリーヌ「宮藤さん!?あなたって人はどうして毎回毎回...っ!!」
芳佳「こ、今回は私じゃないです!」
リーネ「そうですよ、ペリーヌさん。ついさっきエイラさんと...」
ペリーヌ「エイラさん?...あぁそういえば明日はエイラさんの誕生日ですわね」
シャーリー「あ、そういえばそうだったなぁ~」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:03:46.49 ID:KaMpNG4p0
芳佳「そうなんですか?」
ルッキーニ「ペリーヌよく覚えてたねっ」
ペリーヌ「た、たまたまですわ!」
ペリーヌ「それに、先ほどここに来る途中で、サーニャさんとハルトマン中尉が話しているのを偶然耳にしまして(はっ!つい口が滑ってしまいましたわ!)」
シャーリー「どんな内容だったんだ?」
ペリーヌ「...それは言えませんわ」
ルッキーニ「えぇーなんでー?」
芳佳「教えてくれてもいいじゃないですかぁ」
ペリーヌ「いずれわかります」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:04:35.28 ID:KaMpNG4p0
ルッキーニ「ぶーっ、ペリーヌのケチ」
ペリーヌ「なんとでもおっしゃいなさい」
ルッキーニ「...ぺったんこ」
シャーリー「...ぷっ」
ペリーヌ「ぺっ...!?聞き捨てなりませんわ!そもそもあなたのほうがっ」
ルッキーニ「私はまだこれから成長するんだもーんっ」
ペリーヌ「きぃーっ!!」
シャーリー「あはははは!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:06:58.16 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン「一体なんの騒ぎだ!!」
坂本「全く...相変わらずお前たちは騒がしいな」
ペリーヌ「さ、坂本少佐!!」
シャーリー「あ、おはよう少佐。ついでに堅物軍人も」
バルクホルン「ついでとはなんだ!それにその呼び方もやめろ」
芳佳「おはようございます!坂本さん、バルクホルンさん!」
坂本「あぁおはよう、宮藤」
バルクホルン「宮藤か、おはよう。...少しは宮藤を見習え、リベリアン」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:08:07.26 ID:KaMpNG4p0
シャーリー「はいはい、シスコン石頭のお姉ちゃん」
バルクホルン「喧嘩がしたいなら最初から言え、表に出ろリベリアン!」
シャーリー「上等だ!」
坂本「やめんか!」
シャーリー・バルクホルン「」シュン
ミーナ「あら、みんな早いわね。...何人かいないみたいだけど、朝食にしましょうか」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:09:19.44 ID:KaMpNG4p0
――廊下
エイラ「」トボトボ
エイラ(はぁ...今日は朝から最悪だゾ。サーニャは構ってくれないし、シャーリー達にはからかわれるし...)
エイラ(ん?なんかこの先で話し声が聞こえるんダナ)ノゾキミ‐
サーニャ「」
エーリカ「」
エイラ(あ、あれはサーニャと中尉じゃないか!ふ、二人で何を話しているんだ!?)
サーニャ「―――」
エーリカ「―――」
エイラ(くっ...ここからじゃ良く聞こえないナ...もう少し近づいて)コソコソ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:10:51.46 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「すみません、ハルトマンさん。私のために...」
エーリカ「いいのいいの!他でもないさーにゃんの為だからね」
サーニャ「ありがとうございます」
エーリカ「で、どこ行くかは決めてあるの?」
サーニャ「一応は...」
エイラ(そういえばサーニャ、明日中尉と出かけるって言ってたナ...)
エイラ(...ってちょっと待て!さっきの言い方だと、サーニャから誘ったみたいに聞こえるゾ...)
エイラ(いやいや、気のせいダロ!きっとマイナス思考になってるから、更に良くない方向に考えてしまうんだ...)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:11:36.51 ID:KaMpNG4p0
エーリカ(...ん?)
エイラ「」ソワソワ ジィ‐
エーリカ(ふ~ん...)ニヤッ
サーニャ「...? どうかしました?」
エーリカ「...ううん。何もないよ」
エーリカ「それより明日は『二人で』出かけるわけじゃん?」
エイラ「」ビクッ
サーニャ「そうですね」
エーリカ「なんだかデートみたいだね!」ニコッ
サーニャ「えっ...///」
エイラ「」ガタッ
サーニャ「誰!?」
シーン...
サーニャ「気のせい...?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:12:31.98 ID:KaMpNG4p0
食堂
ミーナ「お誕生日会、ねぇ...」
芳佳「はい!明日はエイラさんの誕生日らしいので、何かお祝いしたいなーって」
バルクホルン「宮藤。気持ちはわかるがここは軍隊だ。そんな浮ついたこと、必要ない」
シャーリー「別にいいんじゃないか?私は賛成だ」
ルッキーニ「わたしもー!」
バルクホルン「リベリアン...っまたお前は!」
坂本「ふむ...幸い、次のネウロイ出現予定まで二日あるから、できないこともない」
バルクホルン「少佐まで何を言っているんだ!」
ペリーヌ「わたくしは少佐が決めたことなら、なんでも...」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:13:24.78 ID:KaMpNG4p0
リーネ「どうせなら、サプライズバースデーなんてどうでしょうか」
芳佳「いいね、それ!」
ミーナ「...わかりました。でも、やるからには素敵な誕生日会にしましょう」
バルクホルン「ミーナがそういうなら...仕方ない」ソワソワ
シャーリー「実はもともと乗り気だったんじゃ...」
バルクホルン「エイラはいも...仲間だからな。祝ってやりたい気持ちはある」
バルクホルン「だが、ここは軍隊だからな。あんまり羽目を外し過ぎるなという警告をしたかっただけであって...」
シャーリー「わかった、わかったから!」
ルッキーニ「うじゅ...バルクホルン、めんどくさい...」
ミーナ「では、幹事は宮藤さんに任せます。みんな、彼女の指示に従ってね」
一同「了解!!」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:14:09.83 ID:KaMpNG4p0
エイラーニャ部屋
エイラ「ん...」
エイラ(いつの間にか寝てしまったのカ...今何時なんだ?)
AM.2:37
エイラ(ふぇっ!?もうこんな時間かよ!夜間哨戒明けとはいえ寝すぎダロ私...)
エイラ(ていうか誰も起こしてくれないんダナ...サーニャも)
エイラ(そういえばサーニャは...夜間哨戒か。なんだか寂しいナ...)
エイラ「...んっ」サワサワ
エイラ(久々だから...すごい敏感)
エイラ「あっ、そこっ...はぁ、あぁん///」クチュクチュ
エイラ「サーニャぁ...サーニャぁ...」
エイラ「はぁ、はぁ...うっ、イくっ///」プシャ-
エイラ「...なにやってんダロ、私」ポロポロ
アレ、ヘンダナ…ナミダガトマンナイ…
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:14:56.01 ID:KaMpNG4p0
――翌朝
ハルトマン「んじゃ、行ってくるねー」
サーニャ「行ってきます」
ミーナ「気を付けてね」
芳佳「いってらっしゃ~い!」
ブロロロロ...
ミーナ「...さて、私たちも準備しましょうか」
芳佳「そうですね」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:15:41.91 ID:KaMpNG4p0
街
エーリカ「さーにゃんって意外と積極的なんだね」
サーニャ「急にどうしたんですか?」
エーリカ「いや、さーにゃんってもっとおとなしい子だと思ってたから」
サーニャ「...」
エーリカ「エイラに秘密で誕生日プレゼントをあげたい、か。しかもわざと私の存在を強調して、エイラを精神的に沈めてから上げるなんて」
サーニャ「...何か障害があったほうが、より感動的かなと思ったんです」
エーリカ「まぁでもペリーヌに話を聞かれたのは想定外だったけどね」
サーニャ「ペリーヌさんなら大丈夫です。現に私たちの計画を黙ってくれてますから」
エーリカ「後は廊下でエイラに見られた時もびっくりしたね」
サーニャ「はい。でも結果的にハルトマンさんの機転で、エイラをより精神的に沈めることができました」
エーリカ(怖いよさーにゃん...)ガクブル
エーリカ「こ、この店なんかよくない?」
サーニャ「あ...可愛い」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:16:33.92 ID:KaMpNG4p0
――基地
芳佳「とりあえず、役割分担表を作ってみました!」
坂本「ほう、本格的だな」
役割分担表
料理・・・宮藤、リーネ、ペリーヌ
装飾・・・ルッキーニ、坂本、ミーナ
エイラ監視・・・シャーリー、バルクホルン
バルクホルン「宮藤、なぜ私がリベリアンとペアなんだ」
シャーリー「なんだよ、私とじゃ嫌なのかよ」
バルクホルン「そうはいっていないだろう」
シャーリー「へっ、どうだか」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:17:46.73 ID:KaMpNG4p0
ルッキーニ「うえぇー...少佐と中佐が一緒なの~?」
坂本「なんだルッキーニ。私とじゃ嫌か?」
ミーナ「あらあら、今の『うえぇー...』の意味を聞かせてもらおうかしら。フランチェスカ・ルッキーニ少尉?」
ルッキーニ「ひぃっ」
ペリーヌ「宮藤さん!?どうしてわたくしが坂本少佐とペアじゃないのです!?」
リーネ「芳佳ちゃん、この人選大丈夫かな...?」
芳佳「大丈夫だよ!私はみんなを信じてるから」
ペリーヌ「ちょっと!聞いてますの!?」
リーネ「心配だなぁ...」
芳佳「作戦は今晩1900時。料理班は今から下拵えをします。装飾班はしばらく待機。監視班は装飾班が動き出すと同時に行動開始してください。いうまでもありませんが、誕生日は知らない体でエイラさんに接してください」
一同「了解!!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:18:45.11 ID:KaMpNG4p0
エイラ(サーニャは中尉と付き合ってる...いや、そんなはずは...)ブツブツ
『了解!!』
エイラ(ん?みんなもう集まってるのか)
エイラ「おはよう」
芳佳「!! え、エイラさん、おはようございます!」
シャーリー「さーて、ストライカーでもいじりに行くかな」
ルッキーニ「あ、私もー」
坂本「私は訓練でもしてくるか」
バルクホルン「じ、じゃあ私はハルトマンを起こしてくる。全く、あいつはカールスラント軍人としての自覚が足らん」
エイラ「中尉ならいないぞ」
バルクホルン「へ?」
エイラ「中尉はサーニャとデートしにいったんダナ...」ズーン
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:19:32.76 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン(な、なんだこの負のオーラは!!)
ミーナ「そういえば今朝、二人で街にでかけたわね」
エイラ「ていうか、大尉は中尉と同室なのに何でいないこと知らないんだよ」
バルクホルン「い、いや...それは」
シャーリー「ハルトマンとサーニャがねぇ」
ルッキーニ「サーニャはエイラと付き合うと思ったのにねー」
エイラ「うっ...」ズキッ
バルクホルン(よくわからんが、助かった...)
ペリーヌ「あ...」ピキーン
リーネ「どうかしたんですか、ペリーヌさん?」
ペリーヌ「い、いえ...なんでもないですわ」
ペリーヌ(なるほど...だからエイラさんは...)
芳佳「あ、もしかしてサーニャちゃんとハルトマンさんはエイr」
ペリーヌ「ちょっと宮藤さん!!今からお花の水やりに行くので手伝ってくださいません!?」
芳佳「え?あ、ちょ、ちょっと引っ張らないでくださーいっ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:20:31.36 ID:KaMpNG4p0
――ペリーヌ部屋
芳佳「もう、急にどうしたんですか!?」
ペリーヌ「サーニャさんとハルトマン中尉はエイラさんの誕生日プレゼントを買いに行った、そう言いかけましたわね?」
芳佳「え?あ、はい。それが...」
ペリーヌ「まず、あのエイラさんがサーニャさんをハルトマン中尉と二人きりで行動させるのを簡単に認めるものかしら」
芳佳「考えにくいですね...」
ペリーヌ「そうでしょう。しかしながらサーニャさんはああ見えて意思の強い方。きっと何か考えがあってハルトマン中尉と行動を共にしているんですの」
芳佳「だから誕生日プレゼントを買いに...あっ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:21:12.11 ID:KaMpNG4p0
ペリーヌ「おわかり?素直に誕生日プレゼントを買いにいくとエイラさんに言っていれば、あんな落ち込みようはないはず。しかしあの様子では言ってないようですわ」
芳佳「サプライズプレゼント...」
ペリーヌ「そう。そうとも知らないエイラさんは、自分の誕生日を忘れたサーニャさんはハルトマン中尉と出かけた、そう思っているはずですわ」
芳佳「なるほど...だからあんなに負のオーラを纏っていたんですね」
ペリーヌ「エイラさんには可哀想ですが、このことは黙ってるべきですわ。加えてこのことを悟った人にもエイラさんには言わないように見張らないと」
芳佳「わかりました!」
ペリーヌ(しかしあのエイラさんの落ち込みよう...サーニャさんも人が悪いですわ)
街
サーニャ「くしゅんっ」
エーリカ「ん?風邪でもひいた?」
サーニャ「いえ...大丈夫です」
エーリカ「なら誰かがさーにゃんの噂をしているのかもね」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:22:23.23 ID:KaMpNG4p0
――夕方
芳佳「では、装飾班、監視班はそれぞれ行動してください」
バルクホルン「エイラが食堂に入らないように足止めをすればいいんだな」
シャーリー「おっさきー!」
バルクホルン「なっ...待たんか!」
坂本「たまにはこういうのもいいな」
ミーナ「そうね、童心に返るというか...悪くないわね」
ルッキーニ「二人とも年寄くさい...」
ミーナ「ルッキーニ少尉、ちょっと来なさい?」ウフフ…ガシッ
ルッキーニ「いーやーだー!」ジタバタ
坂本「また逆鱗に触れるようなことを言って...Mかあいつは」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:23:09.88 ID:KaMpNG4p0
リーネ「芳佳ちゃん、ケーキ焼けたよ!」
芳佳「あ、本当だ!さすがリーネちゃん!」
リーネ「そ、そんなことないよ///」
ペリーヌ「こっちもスープできましてよ」
芳佳「わぁー!おいしそう!」
廊下
シャーリー「お、エイラを発見したぞ」コソコソ
バルクホルン「食堂方面に向かってるな。よし、行くぞ」ヒソヒソ
シャーリー「よぉ、エイラ」
エイラ「...なんだ、シャーリーと大尉か」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:23:43.38 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン「なんだとはなんだ。上官だぞ」
バルクホルン(目が死んでいる...)
シャーリー「いや、特に用はないんだけどさ」
シャーリー(エイラ...そんなにサーニャを取られたのがショックだったのか。生ける屍のようだよ)
エイラ「用がないなら放っておいてクレ...」
シャーリー「あ、いや...」
バルクホルン「久々に占ってくれないか?最近あまりいいことがないんだ」
シャーリー(バルクホルン、ナイス!)
エイラ「えぇー...そんな気分じゃないんだけどなぁ...」
バルクホルン「頼む」アタマサゲ
エイラ「...わかったよ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:25:50.67 ID:KaMpNG4p0
エイラーニャ部屋
エイラ「くっ...」
エイラ(サーニャの服とか見ると...胸が締め付けられる気分ダ...)
シャーリー「おいおい、大丈夫か?」
エイラ「だ、大丈夫ダ...確かこの辺に...あ」
つエイラとサーニャのツーショット写真
エイラ(サーニャ...)
エイラ「うっ、ふぇぇ...えぐっ、サーニャぁ...」
バルクホルン「エイラ...?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:26:51.48 ID:KaMpNG4p0
エイラ「私、ダメだ...サーニャがいないと、辛いんダ...っ」
シャーリー「落ち着けエイラ!まだサーニャとハルトマンが付き合ってるとは限らないだろ」
エイラ「で、でも...うわあぁぁぁん!」ドタバタ
シャーリー「うわ、ちょっ、暴れるなエイラ!」
バルクホルン「...」
バルクホルン「静まれぇい!!」
シャーリー「」ビクッ
エイラ「」ビクッ
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:27:36.73 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン「さっきからなんだ、めそめそめそめそと!軍人、しかもエースならもっとしっかりせんか!!」
エイラ「だ、だって...」
バルクホルン「だってもクソもあるか!第一なんだ!お気に入りのサーニャが別の女と出かけたくらいでいじけよって。情けない!!」
エイラ「な、なんだと!?」
シャーリー「おい、バルクホルン。言い過ぎだ」
バルクホルン「事実を言ったまでだろう。仮にサーニャとハルトマンが付き合ってたとしても、それまでに気持ちをぶつけなかったエイラ、お前が悪い。時すでに遅し、というやつだ」
エイラ「うるさい...うるさい!」
バルクホルン「だいたい、二人が付き合ってるという確証がないうちから狼狽えるとは...しかも周りに余計な心配までかけさせるとはどういうことだ。全く、迷惑な話だ」
バルクホルン「今の状態を引きずるなら、隊に迷惑だから退役して故郷に帰るんだな。女を取られたから辞めます、これほど滑稽な話はなかろう。はっはっはっ!」
シャーリー「バルクホルン!!!!」
エイラ「お前に...お前に何が分かるんダーー!!」
バキッ
バルクホルン「くっ...」
エイラ「はぁ...はぁ...あっ私...」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:28:11.43 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン「...落ち着いたか?」
エイラ「私...大尉を殴って...」
バルクホルン「気にするな。それよりも、私も言い過ぎた。すまない」
エイラ「い、いいよ!大尉は謝んなくて...もともとは私がうじうじしてたのが悪いんだしナ...」
シャーリー(ふぅ...一時はどうなるかと思ったぜ)
バルクホルン「まぁ、上官である私を殴る勇気があるなら、サーニャに思いをぶつけることなど容易いことだろう」
エイラ「そ、それとこれとはまた別なんダナ」アセアセ
シャーリー「...バルクホルン」チョイチョイ
バルクホルン「...ちょっと待ってろ」
エイラ「うん」
タイイノオカゲデナンデモデキルキガスルンダナ-
シャーリー「そろそろ時間だ」
バルクホルン「もうそんな時間か。よし、念の為食堂の様子を見てきてくれ」
シャーリー「了解!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:29:01.84 ID:KaMpNG4p0
食堂
シャーリー「おーい、そっちの様子はどうだ~?」
芳佳「あ、シャーリーさん。こっちは大丈夫です!」
シャーリー「へぇ~、すっげぇ豪華だな!」
芳佳「えへへ~」
リーネ「ありがとうございます」
ペリーヌ「ま、まぁ、わたくしの手にかかればこれくらいのこと...どうってことありませんわ!」
シャーリー「飾り付けもいい感じじゃん!」
ルッキーニ「シャーリー、私すっごく頑張ったよ!」
シャーリー「お、えらいぞ~ルッキーニ!」ヨシヨシ
ルッキーニ「にひひ~」ニヘラ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:30:15.01 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「ただいま戻りました」
エーリカ「ただいま~」
坂本「お、ようやく全員そろったな」
ミーナ「そうね。では、シャーリーさん。悪いけどもう一度戻ってエイラさんとバルクホルン大尉を呼んで来てくれるかしら」
シャーリー「了解!」
タッタッタッ
ミーナ「ところで、サーニャさん。目的のものは買えたのかしら?」ウフフ
サーニャ「はい。ハルトマンさんのおかげでいいものが買えました」
エーリカ「あ、ケーキあるじゃん!やったぁーっ」
芳佳「ま、まだダメですよ!ハルトマンさん」
エーリカ「わかってるって」ニシシ
『なんだよ、大尉~そんなに急かすなヨ』
『いいからさっさと歩け』
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:31:18.30 ID:KaMpNG4p0
ミーナ「...どうやら来たみたいね」
坂本「みんな、準備はいいか?」
ルッキーニ「おっけ~っ」
リーネ「大丈夫です」
ペリーヌ「準備万端ですわ」
芳佳「こっちも大丈夫です!」
エイラ「全く...なんだってんダヨ」
一同「「「お誕生日おめでとー!!!」」」
エイラ「...へ?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:32:03.34 ID:KaMpNG4p0
バルクホルン「ま、そういうことだ」
シャーリー「お前、急かしすぎだろ。ま、おめでとうエイラ」
芳佳「おめでとうございます、エイラさん!見てください、この料理。私とリーネちゃん、ペリーヌさんで作ったんですよ!」
ルッキーニ「見て見てエイラ~!この飾り付け、私が作ったんだよ!!」
エイラ「...」
バルクホルン「...エイラ?」
エイラ「...」ポロポロ
エイラ「え...?なんだ、これぇ...嬉し、すぎて...涙が...」
サーニャ「エイラ、これ」
つプレゼント
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:32:49.24 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「プレゼントよ、エイラ」
サーニャ「お誕生日おめでとう」ニコッ
エイラ「あ...え?サーニャ...私の誕生日忘れて...中尉とデートだったんじゃ」
エーリカ「さーにゃんは私とエイラの誕生日プレゼントを買いに行ってたんだよ。さーにゃんがエイラにサプライズプレゼントを贈りたいっていうから」
サーニャ「それに...私がエイラの誕生日を忘れるはずないでしょ?」
エイラ「え?...え?」
エイラ「じゃあ、全部私の...早とちり?」
エーリカ「ま、そういうことだね」
エーリカ(もっとも、そういうふうに仕向けたのはさーにゃんだけど)
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:35:09.46 ID:KaMpNG4p0
エイラ「うわぁぁ...なんだかとても恥ずかしいんダナ...」
サーニャ「ふふ...それよりエイラ、開けてみて」
エイラ「う、うん」ガサゴソ
【白猫のぬいぐるみ】
エイラ「あ、可愛い...」
サーニャ「どう?気に入ってくれたかしら...?」
エイラ「あぁ!一生大事にするよ!!ありがとう、サーニャ...」グスッ
サーニャ「ふふ...それよりエイラ、みんなにも言うことあるんじゃない?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:36:18.13 ID:KaMpNG4p0
エイラ「あ、あぁ...そうダナ。ちょっと待ってくれ」
スーハ‐スーハー
エイラ「みんな!私のためにありがとうなんダナ!!」
パチパチパチ
オオーエイラカオマッカダゾ
タンジョウビオメデトー
ワーワー
エイラ「えへへ...///」
坂本「よし!エイラの誕生日会を始めるぞ!!」
一同「「「了解!!」」」
ワタシコノオオキイヤツ-
ア、ソレハワタシノダ!リベリアン
モーケンカシナイデクダサイ
ハハハ,ナラワタシハサケヲ ソレハヤメテ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:37:04.14 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「エイラ、ちょっとこっち来て」
エイラ「...?」
廊下
エイラ「どうしたんだ?」
サーニャ「これ...」
つ小さなケース
エイラ「これは...」
サーニャ「私からの、本当のサプライズプレゼントよ」
エイラ「え、じゃあさっきのは...」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:37:42.39 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「さっきのはプレゼントよ。これはサプライズプレゼントなの」
エイラ「??よくわかんないけど、ありがとう...サーニャ。開けていいカ?」
サーニャ「うん」
エイラ「」パカッ
【綺麗な指輪】
エイラ「わぁぁ...綺麗なんダナ」
サーニャ「ふふ...私もお揃いのを買ったのよ」
エイラ「あ...」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:38:22.23 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「はめてあげるね」
エイラ「うん...」
サーニャ「確かこの指ね...」
エイラ「さ、サーニャ///その指は...///」
サーニャ「愛を誓う意味よ。私もこの指にはめたわ」
エイラ「///」
サーニャ「はい、はめたわ。...ふふ、エイラ顔真っ赤よ?」
エイラ「私なんかで...いいのカ?」
サーニャ「...」フニッ
エイラ「!?」
エイラ(さ、サーニャ!?わ、私今、サーニャの胸を触ってる!?...柔らかいんダナ///)
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:39:10.41 ID:KaMpNG4p0
サーニャ「...聞こえる、エイラ?私の鼓動が」
ドクンドクン
エイラ「...あ、あぁ。すごく、速いナ...」
サーニャ「私だって、とても緊張してるの...嘘で好きでもない人に指輪をはめる余裕なんて...ないわ///」
エイラ「ごめん...」ダキシメ
サーニャ「え、エイラ///」
エイラ「私にはサーニャしかいない...サーニャがいないとダメなんダ。だから...わ、わたしと...」ドキドキ
サーニャ「うん、私と...?」ドキドキ
エイラ「私と恋人になってください!!」
サーニャ「はい、よろこんで」ニコッ
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:40:00.11 ID:KaMpNG4p0
エイラ「よかった...」
サーニャ「やっと私たち、恋人同士ね」クスッ
エイラ「なんだか、夢みたいなんダナ///」
サーニャ「私も...///」
エイラ「サーニャ...」
サーニャ「エイラ...」
チュッ
ルッキーニ「あぁ~!エイラとサーニャがキスしてる~っ!!」
エイラ「///」
サーニャ「///」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:40:54.37 ID:KaMpNG4p0
ルッキーニ「みんなにいっちゃお!!にひひぃ~」
ミンナ-サーニャトエイラガキスシテタヨ!
オォマジカヨ
アツイネ-
トゥルーデワタシタチモ ダ,ダレガスルカ!
エイラ「見られちゃったな...」
サーニャ「うん...///」
エイラ「...」
サーニャ「...」
エイラ「もう一回、いいカ?///」
サーニャ「うん///」
チュッ
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:41:48.60 ID:KaMpNG4p0
エイラ「サーニャの唇、甘いんダナ...」
サーニャ「エイラの唇は...少ししょっぱいわ」クスッ
エイラ「そ、それはさっき泣いたから...」
サーニャ「ふふ...エイラは泣き虫さんね」
エイラ「う~...///そういうサーニャはどうなんダヨ...」
サーニャ「私は...エイラが思っているよりも、私は強いから」
サーニャ「これから私が泣くときは、エイラと何かあった時だけよ」クスッ
エイラ「なら、サーニャが零す涙は嬉し涙だけダナ!」
終わり
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:44:46.72 ID:KaMpNG4p0
やっと終わった...
しかし読み返してみるともっと時間をかけるべきだったなと反省
とりあえずこのようなSSにお付き合いしていただいてありがとうございます
今日はエイラの誕生日だからみんなで祝うんダナー
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/21(金) 17:45:16.82 ID:rLIuXT5x0
かわいかったよ乙
次作はエーリカメインでよろしくな
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サーニャ「……エイラとキスしてみたい」
とてもキレイな内容のSSです。ぜひみてください!

Entry ⇒ 2014.03.03 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (3) | Trackbacks (0) |