エーリカ「ここがトゥルーデのハウスね!」

1 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:34:25.77 ID:qkBpvfaz0
アニメやらifやらごっちゃ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412346855
2 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:35:34.79 ID:qkBpvfaz0
ゲルト「」
ガチャッ
ゲルト「来たかハルトマン」
エーリカ「……わお」
ゲルト「なんだ」
エーリカ「トゥルーデがエプロン着けてる」
ゲルト「料理中だ。エプロンくらいは付ける。……大体、お前の恰好だって私から見れば驚きだ。お前、ワンピースなんて着るのか」
エーリカ「ふっふっふー。セクシーエンジェルエーリカちゃんの私服を見た感想はどうだー」クルーン
ゲルト「良く似合ってる」
エーリカ「えっ」ピタッ
ゲルト「すぐ食事にする。上がって待っててくれ」
エーリカ「あ、うん。お邪魔します」
イソイソ
エーリカ「出鼻くじかれちゃったなあ、もう」
3 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:39:25.64 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エーリカ「ねートゥルーデー」
ゲルト「なんだ」カチャカチャ
エーリカ「何作ってくれるの?」
ゲルト「大したものは作れない。平凡な家庭料理だ」サッサッ
エーリカ「お芋は!?」
ゲルト「……芋料理は多めにしてある」
エーリカ「さっすがトゥルーデ!お礼にエーリカちゃんが妹になってあげよー!」
ゲルト「断る。代わりにこの皿を運んでくれ」
エーリカ「ほいほーい。おお、美味しそう」
ゲルト「味には期待するな。クリスにしか食べさせたことがない」
エーリカ「いや、なかなか美味しいよ?」モグモグ
ゲルト「あ、こら!つまみ食いするな!」
エーリカ「いやあ、つい味が気になっちゃって」
ゲルト「全く、それでは部下に示しがつかんだろう」
エーリカ「もう軍人じゃないもーん」
ゲルト「いや、お前ももう20だ。軍人でないのならば、なおさら年相応の落ち着きを身に着けるべきだ」
エーリカ「このアダルトな魅力全開の美少女に向かって失礼だなあトゥルーデは。……あっこれも美味しい!」
ゲルト「だというならつまみ食いをやめんか!」
4 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:40:18.37 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エ―リカ「これで全部?」
ゲルト「ああ」
エーリカ「よーし、食べよう!私もうおなかペコペコだよ」
ゲルト「つまみ食いしてた人間が何を言うんだ。待ってろ。今ワインを持ってくる」
エーリカ「ワイン?」
ゲルト「お前が入隊した年のワインを買ってあるんだ」
エーリカ「おおー準備万端だねえ。そっかー。トゥルーデはそんなに今日が楽しみだったかあ」
ゲルト「そうだが、お前は違うのか?」
エーリカ「えっいや……楽しみだった、よ?」
ゲルト「そうか。良かった。じゃあ取ってくる」パタパタ…
エーリカ「…………だからその急に素直になるのはなんなんだよーもう……」
5 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:41:52.43 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゲルト「じゃあ、エーリカ・ハルトマンの退官と」
エーリカ「対ネウロイ戦争の終結を祝って!」
ゲルト「乾杯」
エーリカ「かんぱーい!」
チンッ
ゲルト「……ふう」
エーリカ「おーいし―。いやあ、トゥルーデとご飯食べるのも久しぶりだねえ」
ゲルト「お前の退官パーティーには出席しただろう」
エーリカ「あの時は、偉い人とかもいっぱいいたしさあ。少ししか話せなかったもん。ほら、私カールスラントの英雄だし。人気者だし」
ゲルト「自分で言うな全く。……学校の手続きは済ませたのか。医者になるには勉強が必要だろう」
エーリカ「色々やりたいこともあるからそれ終わってからかなあ。……クリスは元気?寮生活でしょ?」
ゲルト「この前手紙が来た。ようやく慣れてきたようで、元気でやっているようだ」
6 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:43:17.75 ID:qkBpvfaz0
エーリカ「いやあ、まさかあの501のお姉ちゃんが妹離れをする日が来るとは。皆が聞いたら驚くねぇ」
ゲルト「馬鹿にするな。クリスが行きたいといったんだ。怪我も完治した今、私に止める理由などない」
エーリカ「そんなこと言ってー。ミーナまで使って行先の学校調べてたくせにー」
ゲルト「あ、あれはだな……姉として妹の置かれる環境について当然の調査を……」
エーリカ「またまたー。どうせ貰った手紙だって綺麗に取ってあるんでしょ。後で見せてよ」
ゲルト「あれは私への手紙だ。特にお前には絶対に見せん」
エーリカ「えー?いいじゃんトゥルーデ見せてよー」
ゲルト「ダメだ」
エーリカ「みーせーてーよー」
ゲルト「……妹といえばウルスラは元気にしているのか」
エーリカ「話題変えるの下手だよねトゥルーデ」
ゲルト「いいだろ!お前の妹の話を聞きたいんだ私は!」
エーリカ「まあいいや。……そのまま国の研究所に勤めてるよ。戦争が終わったから、今度は兵器以外も作ってみたいって」
ゲルト「そうなのか」
エーリカ「そうそう。やっぱり研究職が肌に合ってるって……このお芋美味しいね」
ゲルト「ああ、その品はクリスにも褒められた」
エーリカ「いやあ、トゥルーデもしっかり主婦だねえ。これでいつでもお嫁に行けるねえへっへっへ」
ゲルト「何だその言い方は……残念だが当てがない。それに、クリスが独り立ちするまでは、私が家を出る訳にはいかん」
エーリカ「……そうだよねー」ボソッ
7 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:44:48.67 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カチャ…カチャ…
ゲルト「やりたいことってなんだ」
エーリカ「え?」
ゲルト「さっき言っていただろう。学校の前にやりたいことがあると」
エーリカ「………いやーそんなに大したことじゃないし……」
ゲルト「大したことでないならばいいだろう。いったい何をするつもりなんだ」
エーリカ「うーん、何というか……挨拶回りかな」
ゲルト「挨拶回り?」
エーリカ「501の皆とかお世話になった人とかにさ、会って回りたいなって」
ゲルト「……なるほど」
エーリカ「軍に居てもさ、他部隊の知り合いとか、引退したウィッチにはそうそう会えないんだ」
ゲルト「元501で最後までお前と頻繁に会えたのはルッキーニくらいか」
エーリカ「そうそう。世界のダブルエースってね。最後の半年とかずっと一緒に殲滅戦だったよ。ミーナも出世しちゃった後はそんなには会えなかったし」
8 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:46:16.25 ID:qkBpvfaz0
ゲルト「あのルッキーニが成長したものだ。501の頃はお前の次に手を焼かされたが」
エーリカ「今や、世界一の大エースだよ。ルッキーニがいなかったら私多分今も戦ってたもん」
ゲルト「確かに、501の頃からセンスは飛びぬけていたな。今はロマーニャか」
エーリカ「もしかしたらリべリオンかもねー。戦いが終わったらシャーリーに会いに行くってずっと言ってたから」
ゲルト「全く、戦時中にそんな不吉なことを言っていてよく無事で戻ってきたものだ」
エーリカ「あっはっはー。あのルッキーニにフラグなんて関係ないって」
ゲルト「まあ、そうだな。しかし、そうなると二人はリべリオンか。他の元501は確か……」
エーリカ「エイラとサーニャはオラーシャ。他はみんな母国だと思うから、扶桑とブリタニアとガリアかな」
ゲルト「訪ね歩いて世界が一周できるな」
エーリカ「まあ、ほら、この機会に平和になった世界を見て回るのも悪くないかなーって思うんだ。戦闘で行ったことはあってもしっかり見て回ったことがない場所だってあるし」
ゲルト「そうだな。お前自ら救った世界だ。ゆっくりと見て回ればいいだろう」
エーリカ「そうだね……あのさ、トゥルーデは」
ゲルト「ん?」
エーリカ「……なんでもない!さ、食べ終わったよね!片づけ手伝うよ!」
ゲルト「あ、ああ……」
9 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:48:07.79 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エーリカ「いやー美味しかったあ!」
ゲルト「口に合ったのならばなによりだ」
エーリカ「じゃ、そろそろ……」イソイソ
ゲルト「どうした?」
エーリカ「いや、いい時間だし帰ろうかなーと思って……」
ゲルト「いや、ハルトマン。お前今日は車だろう」
エーリカ「そうだよ?」
ゲルト「食事の時にワインを飲んだはずだ」
エーリカ「いやあ、少しだし……」
ゲルト「元カールスラント軍人ともあろうものが法を破る気か!駄目だ。許さん。泊まっていけ」
エーリカ「だって着替えとか……」
ゲルト「クリスのものを使えばいい」
エーリカ「寝る場所とか……」
ゲルト「クリスのベッドがある」
エーリカ「私が使ったら汚れるかも……」
ゲルト「汚さないように努力しろ」
エーリカ「えーと……」
10 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:49:12.49 ID:qkBpvfaz0
ゲルト「今日外泊できない理由でもあるのか」
エーリカ「ないけど……ホ、ホテルとかでも」
ゲルト「何だ。この家に文句でもあるのか?一人暮らしには広すぎるくらいの物件だと思うが」
エーリカ「……泊まってもいいの?」
ゲルト「だからさっきから泊まっていけと言っているだろうが!」
エーリカ「じゃあ……お世話になろうか、な」
ゲルト「最初からそう言えばいいんだ全く……。待ってろ、今上から寝巻を取ってくる」
エーリカ「……」
ゲルト(―――さて)
トントントン
ゲルト(―――伝えきれるだろうか)
11 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:52:34.89 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トットット ガチャ
エーリカ「シャワー借りたよー」
ゲルト「ああ」
エーリカ「あれ、また飲んでるの?」
ゲルト「む……クリスがいないのをいいことに、就寝前に一杯飲む習慣がついてしまってな。お前も飲むか」
エーリカ「ちょっともらおうかな」
ゲルト「ああ」トクトク
エーリカ「……ふぅ。やっぱり美味しいねこのワイン。さっすがお姉ちゃん!お目が高いね!」
ゲルト「……ああ」
エーリカ「……?」
ゲルト「……」
エーリカ(……緊張……してる?)
ゲルト「その……だな……」
エーリカ「!」
ゲルト「私から……お前に伝えなければならないことが、あるんだ」
エーリカ「……ええーなんだろうなー?もしかしてこのエーリカちゃんを妹にしたいとか?やだなー知ってるってば…」
ゲルト「フラウ」
エーリカ「っ」
ゲルト「ありがとう」
エーリカ「えっ……」
ゲルト「あの時私を止めてくれてありがとう。お前があの時止めてくれなければ私はきっと五体満足で地に降りることは出来なかっただろう」
エーリカ「や……やだなあもー。その時のお礼はあの後トゥルーデが退官するときにも言われたよ。今更改めて、いっ、言われなくても」
12 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:53:20.16 ID:qkBpvfaz0
ゲルト「それだけではない」
エーリカ「!」
ゲルト「私が居なくなった後も空を守ってくれてありがとう。カールスラントを守ってくれてありがとう。皆の命を守ってくれてありがとう」
エーリカ「……」
ゲルト「……生きて帰ってきてくれてありがとう」
エーリカ「……っ」
ゲルト「お前が生きて、また私と食事を共にしてくれる。これからのことを聞かせてくれる。このことが、本当に、―――これ以上ないほどに嬉しいんだ」
エーリカ「……」
ゲルト「……駄目だな。やはり言葉で伝えるのは向いていない。私の気持ちの半分も伝えられている気が……フラウ?」
エーリカ「………な、っにぃ」フルフル
ゲルト「お前……」
エーリカ「えへへっ……へ、変だ、っ……よね。わ、っっわっ……たし」
ゲルト「……」
エーリカ「に、似たような、ことっ……いっぱいっ……いっぱいみんなにい、言われた……のにっ、ト、とぅるーでに言われたっ……だけでこんなっ……な、泣いちゃうぅ」
ゲルト「フラウ」ギュッ
エーリカ「私もっ……い、一緒だよっ……」ギュゥ
ゲルト「!……ああ」
エーリカ「いきのこっれてっ……とぅるーでにまた会えて……っっ……すごく……う、うれしい」
ゲルト「ああ……っ……」ポンポン
エーリカ「…………だいすきぃ……」ギュゥ
ゲルト「……」ギュッ
13 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:54:37.24 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゲルト「おあいこだな」
エーリカ「……何が」グスグス
ゲルト「あの時、お前に泣き顔を見られたからな。今度は私の番だ」
エーリカ「……なんだそれぇ」グスッ
ゲルト「……それはそうと、何か私に言いたいことがあるんだろう」
エーリカ「……?」
ゲルト「食事の終わり際に言いかけたやつだ。私が気づかないとでも思ったか。あんなに大泣きして今更恥も何もないだろう。言ってしまえ」
エーリカ「……トゥルーデ、昔はもっと鈍かったよ」
ゲルト「そうか?」
エーリカ「絶対そう」
ゲルト「だというなら、私も退官後、少しは成長したということだ」
エーリカ「別に……挨拶回り、トゥルーデも来れるなら一緒に来てほしいなって思ってただけだよ」
ゲルト「!」
エーリカ「でも別に無理しなくていいよ。トゥルーデはこの家を守らなくちゃいけないんでしょ?私もその方がいいと思う」
ゲルト「いいぞ」
エーリカ「いや、だから無理はしなくていいって……。正直、さっきのやり取りでわりと満足できちゃったし」
ゲルト「さすがにクリスが帰ってくる長期休暇の間は無理だが、学期中であれば付き合える」
エーリカ「だーかーら!私のわがままなんだから聞くことないってば!トゥルーデは私よりクリスの為に時間を使ってあげなきゃ駄目なの!トゥルーデだってそうしたいだろうしクリスにだって悪いでしょ!」
ゲルト「……なんだ」
エーリカ「……なに」
14 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:55:41.99 ID:qkBpvfaz0
ゲルト「そんなことを気にしていたのか。泊まっていくことを渋ったのもそれが理由か」
エーリカ「だってようやく二人が一緒に暮らせるようになった家なんだから私が泊まるのなんて変じゃん!私の為に服とかベッドとか勝手に貸しちゃうし!クリスに後で怒られても私知らないよ!」
ゲルト「いや、家主の私が許可を出しているのだから……」
エーリカ「でも駄目なの!」
ゲルト「……」ハア
エーリカ「大体、私だって少しはしっかりしたんだよ。トゥルーデが居なくなってからは寝坊だってしてないし、書類整理だって、部屋の片づけだってちゃんと……。だから昔みたいに世話焼かなくてもさ……」
ゲルト「…………フラウ」
エーリカ「なんだよ」
ゲルト「お前は勘違いをしている」
エーリカ「何が」
ゲルト「まずクリスだが、詳しくは言えんが問題ない。むしろ、私がお前の為に時間を割くといったら喜んでくれるはずだ」
エーリカ「……なにそれ」
ゲルト「そういうことになっているんだ」
エーリカ「でもトゥルーデが無理して私の為に時間を割くとか私は嫌だ」
ゲルト「そこだ」
エーリカ「え?」
ゲルト「別にお前の為じゃない。私が自分の為に時間を割くんだ」スッ
エーリカ「え、だから……(顔……近……――――)」
ゲルト「―――」
ゲルト「―――フラウ、愛している。だから私を今一度、そして出来る事なら永遠にお前の隣に置いてくれ」
ゲルト「―――そうだな、その様に泣くのも私の前だけで頼む」
15 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:56:52.72 ID:qkBpvfaz0
本編終わり
以下蛇足
16 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:57:49.81 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クリス「お姉ちゃん。私知ってるんだよ」
ゲルト「何がだ」
クリス「お姉ちゃん、ハルトマンさんのこと好きでしょ」
ゲルト「なっなっなっ何を言っているんだクリス!だ、誰があのハルトマンを」
クリス「だってお姉ちゃん、今度のハルトマンさんの退官式ずっと楽しみにしてるし」
ゲルト「そ、そんなことは……」
クリス「ハルトマンさんの乗った新聞記事だけは欠かさずスクラップしてるし」
ゲルト「うっ」
クリス「ミーナさんと電話するとき、さりげなくハルトマンさんの近況尋ねてるし」
ゲルト「ぐっ」
クリス「ハルトマンさんと電話するときは厳しいこと言っててもすごく嬉しそうにしてるし」
ゲルト「えっ」
クリス「電話切った後少し切なそうにしてるし」
ゲルト「」
クリス「明日私が寮に入って、次に私が休暇で帰って来たとき、ハルトマンさんをきちんと紹介してくれなかったら、私、お姉ちゃんのことちょっと嫌いになるかも」
ゲルト「」
ゲルト「」
17 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/03(金) 23:59:24.47 ID:qkBpvfaz0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目を覚ますと、漏れた朝日を反射して輝く金糸が目に飛び込んだ。
時計を見ると、いつもの起床時間。退役してそれなりの期間を経たとはいえ、ゲルトルート・バルクホルンの体内時計は未だ正確であった。
胸に抱える、自分の物とは違う体温を感じつつ、昨日の顛末を思う。
昨日の時点で自分が彼女に対して抱く感謝の意を伝えることは決めていた。が、それ以上の思いを伝えるつもりはなかった。
それなりに段階を踏み、準備するものを準備してから、伝えるつもりだった。
が、エーリカに泣かれ、思いを知った。
ゲルトルートは自他ともに認める直情型の人間である。黙っていられるわけがなかった。
(……だとしてもこの状況は……)
ベッドの中で、二人。なお、衣服は着けていない。まあ、そういうことである。
ゲルトルートの理性は黒い悪魔の誘惑の前にあっさりと陥落した。
18 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/04(土) 00:02:11.57 ID:97GXnsr40
(だってあんなのは卑怯だ。あんな、あんなことを言われては私でなくとも……)
顔を赤くしながらの誰へとも知れぬ言い訳は腕の中の身じろぎによって中断された。
―――華奢な体だと、ゲルトルートは改めて思う。
その肩は、世界の命運を乗せるにはあまりに狭く、その背は、多くの命を背負うにはあまりに小さい。
だが、この小さな体はやり遂げた。変わらぬ笑顔を浮かべ、僚機を守り、世界を守った。
きっと、エーリカ自身も守るものに含まれていたはずだ。生きて帰ることの難しさ、尊さを誰よりも知っていたのはいつだって彼女だったから。
そのことを他の誰よりも、もしかすると彼女以上に自分が誇りに思っており、また感謝している事をこの機会に伝えようとしたのだ。
最も、言葉を尽くす前に泣かれてしまったが。
そう。泣き顔を見たのも久しぶりだった。自分達はいつしかお互いに弱みを見せないようになっていたから―――
心の底から信頼しているが、意地を張り合っている。そんな関係だった。
これからは、信頼と共に支え合える関係でありたい。そう強く思う。
といっても、今のゲルトルートは、エーリカに一方的に頼られようともたいていのことは受け入れてしまうだろう。
惚れた弱みというやつだろうか。自嘲的な気分になるが、それすら心地よく感じてしまうのだから始末が悪い。
エーリカに言わせると「好きになったのは私の方が先!」だというが。
昨日のワンピースも自分に見せる為に選んだのだと聞いた時には再び彼女を組み敷いてしまいそうな衝動に駆られた。
19 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/04(土) 00:02:47.24 ID:97GXnsr40
「―――とぅるーで?」
胸元を見下ろすと、寝ぼけ眼と目が合った。目元はまだ赤い。
「……フラウ」
出来るだけ優しく呼びかけ、ゆるゆると頭を撫でてやると、胸の中に花のような笑顔が咲いた。
……程なくして、再び寝息が聞こえ始める。
穏やかな寝顔を見ていると、ゲルトルートにも再び睡魔が襲ってきた。
ただでさえ数日前からは緊張であまり眠れていない。その上、昨日の一件である。
(……起きたら、挨拶回りの予定でも立てようか)
そう思いつつ、まどろみに身を任せた。
お互いにとって久しぶりの寝坊が今日という日であるのも悪くない。ふと、そう思った。
20 : ◆Vl./v7e1n6 [saga]:2014/10/04(土) 00:04:31.99 ID:97GXnsr40
蛇足も終わり
エーリカちゃんも大活躍のサン・トロンの雷鳴絶賛公開中
このSS全然関係ないけど
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/04(土) 01:38:28.34 ID:j7wC7b2r0
乙
EMT!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/04(土) 01:54:20.17 ID:r5yvxZub0
おつ
雰囲気すごい好き。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/10/04(土) 08:00:33.00 ID:euYXGovFo
おつ
いいエーゲルだった
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/04(土) 22:27:34.38 ID:CnzdNXWpo
乙 エーリカちゃんかわいい
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エーリカ「うー、お菓子くれないとキスしちゃうぞー」
大好きなトゥルーデを振り向かせるためにエーリカが取る行動とは!?
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エーリカ「暇だからトゥルーデと……」
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バルクホルン「エーリカちゃんエーリカちゃん」ハルトマン「」ゾワッ
お姉ちゃんが幼児退行!?なにがあったのか!!
バルクホルン「もういくつ寝ると二十歳?」
宮藤の献身、エーリカのバルクホルンを思う気持ちに、心をうたれました。
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Entry ⇒ 2014.12.29 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (11) |
【R-18】エーリカ「ハイデマリー少佐のアヘ顔ダブルピースが見たい」

1 :もーん ◇CB7w5rWLD6<b> [saga]:2014/09/19(金) 22:00:43.69 ID:PWjDBYZT0
サン・トロン基地
バルクホルン「は?」
エーリカ「って言ってたんだよ、ウルスラが」
バルクホルン「それで?」
エーリカ「それで、って?」
バルクホルン「どうするんだ……」
エーリカ「もちろん、見るに決まってるじゃない。ウルスラの頼みごとなんだもん」
バルクホルン「しかし、それはつまりあのミヤフジに勝手に抗うということになるぞ?」
エーリカ「そうだね」
バルクホルン「もしそんなことをしたらアイツにナニをされるか……」ガクブル
エーリカ「大丈夫だって、安心しなよー。今扶桑にいるんだからさ」
バルクホルン「しかしだな……」
エーリカ「ミヤフジは魔力が無くなっちゃった。だからもうあんなコトはされないよ」←されました
前スレ:リーネ「サーニャちゃんとの何でもない休日」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410528168/
前スレと関係あるかは尻ません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411131633
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/19(金) 22:14:25.06 ID:pVC7GcOSO
やっぱりアヘには勝てなかったよ支援
■■関連SSを開く■■
- 【R-18】サーニャ「エイラのアヘ顔ダブルピースが見たい」
- 【R-18】サーニャ「あのね、エイラの誕生パーティーを開きたいの」
- 【R-18】エイラ「返セ…返せヨ…サーニャを返せ…シャーリィィィー!」
- 【R-18】シャーリー「バルクホルンのアヘ顔ダブルピースが見たい」
- 【R-18】シャーリー「なぁ、堅物。恋をしたことはあるか?」
- 【R-18】リーネ「ペリーヌさん、どうして欲しいですか?」
- 【R-18】サーニャ「エイラが小さくなった」
- 【R-18】ミーナ「美緒にアヘ顔ダブルピース晒したい」
- 【R-18】ルッキーニ「ねぇねぇ。アヘ顔ダブルピースって何?」
- 【R-18】バルクホルン「ハルトマン、お菓子が欲しいか?」
- 宮藤「坂本さん……その注射器って……」
- サーニャ「私の白い狐な王子様」
- ペリーヌ(私はバニラが好きですのに…)
- 【R-18】芳佳「リーネちゃんの調教報告書其の伍」
- シャーリー「お前、ポップコーン好きなのか?」
- 【R-18】迫水ハルカ「穴拭智子中尉のトロ顔が見たい」
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- エイラ「私と付き合ってくれないか」
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- 【R-18】智子「今日は……パーティを開くわ」
- サーニャ「星に願いを」
- 【R-18】エイラ「無垢なサーニャに性的なコトを教えるンダナ」
- 【R-18】静夏「今日も宮藤少尉の私物に私の匂いを染み込ませて、と……」
- ペリーヌ「高秋のフォーマルハウト」
- 【R-18】芳佳「みんながいるからシタいこと」
- 【R-18】サーシャ「ニパさんにアヘ顔オシオキします」
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- バルクホルン「なんとしてもクリスにクリスマスプレゼントを届ける」
- 芳佳「ストライク・大晦日!」
- 【R-18】エイラ「サーニャのアヘ顔ダブルピースが見たい」
- エイラ「あのナ、サーニャの誕生パーティーを開きたいんダナ」
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- リーネ「サーニャちゃんとの何でもない休日」
2 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:01:50.22 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「それで、どうしてウルスラはそんなことを?」
エーリカ「明日ここに来るらしくて、その時にアヘ顔資料が欲しいんだって。何かに使うみたいだよ」
バルクホルン「ソレがウルスラの研究で使うモノとは到底思えないがな……」
エーリカ「まぁいいじゃん。テコ入れ回ってコトで」
バルクホルン「あ、あぁ……そうだな……」
エーリカ「で、トゥルーデには手伝ってもらいたいんだ」
バルクホルン「まぁ私に話を持ちかけたということはそういうことだろうとは思ったが……」
エーリカ「んー、協力してくれたら……ミヤフジを犯すのを手伝ってあげるよ」
バルクホルン「いいだろう!!」ソッケツ!
エーリカ「その機会が来れば必ず、ね」
バルクホルン「ふふ、ひひっ……ミヤフジ……ミヤフジ……必ず仕返しを……くくっ」
エーリカ「だからとりあえず今回はハイデマリー少佐のを頼むね」
バルクホルン「うむ」スッ
3 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:05:08.83 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「だがハイデマリー少佐は私達よりも階級が高いんだぞ? もし訴えられたら……」
エーリカ「あぁ、あの人はミーナが好きだから大丈夫だよ」
バルクホルン「そうなのか? というか、どうして大丈夫だと言い切れるんだ」
エーリカ「ハイデマリー少佐がミーナのズボンの匂いを嗅いでるところを見たりしてるんだよねぇ」
バルクホルン「えぇ……」ドンビキ
エーリカ「他にも証拠写真もいっぱいあるし、それをチラつかせれば訴えられないと思うよ」
バルクホルン「つまり脅すというワケか」
エーリカ「そうなるね。まぁ、最初にイケナイことをシたのはハイデマリー少佐なんだから、これはバツだよ」
バルクホルン「それならば問題はないな」
エーリカ「ね? そうでしょ?」
バルクホルン「だが、私やウルスラは得をするが……ハルトマン、お前はなぜ協力を?」
エーリカ「妹だよ? 損得勘定なんて、そんなのは無いんだよ」
バルクホルン「そうだったな、悪かった」
4 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:05:54.58 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「それで作戦は?」
エーリカ「話が早くて助かるよトゥルーデ。ウルスラに貰った薬があるんだ。だからこれでまずは……」
バルクホルン「まぁ、なんとなく分かってはいたが。もう少し何か無いのか?」
エーリカ「これが一番簡単で安定してるからね。んで、その後は……まぁまた言うよ」
バルクホルン「そうか。決行する予定時刻はいつだ?」
エーリカ「もう準備は整ってるから今すぐにでも。まぁ深夜かなぁ」
バルクホルン「いいだろう」
エーリカ「ささっと終わらせて、明日朝早くにウルスラが来るから渡す、っと。ね、簡単でしょう?」
バルクホルン「上手くいくといいがな」
エーリカ「上手くいくよ、絶対にね」クシシ
5 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:06:45.12 ID:PWjDBYZT0
夜 サン・トロン基地 空き部屋
ハイデマリー(ミーナ中佐から大切な話があるってハルトマンさんに言われてココに来たけれど……)
ハイデマリー(一体何の話でしょう……)
ハイデマリー(はっ……ミーナ中佐のズボンの匂いを嗅いだことがバレて……)
ハイデマリー(いえ、寝てるミーナ中佐の顔に……をシたことがバレていて……)
ハイデマリー(でも、もしかしてミーナ中佐からの愛の告白だとしたら……)
ハイデマリー(キャー!!)モジモジ
ハイデマリー(もちろん、ミーナ中佐からの愛の告白は、イエスです……!!)
ハイデマリー(ん……机にあるのは……手紙? えーっと……)ゴソゴソ
ハイデマリー(水でも飲んで待っていてください ミーナ)
ハイデマリー(あ、あれ? ミーナ中佐ってこんなに字が下手でしたっけ)
ハイデマリー(まだ時間がかかるようですし、そうですね、ミーナ中佐の言いつけ通りに……)ゴクゴクゴク
ハイデマリー(んっ……なんだかカラダがフラフラして……そこのベッドに……)バタンッ
6 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:08:02.44 ID:PWjDBYZT0
ガチャッ
エーリカ「いやーちょろいね」ニシシ
ハイデマリー「あ、あれ……ハルトマンさ、ん……」グッタリ
バルクホルン「効いているようだな」
エーリカ「早速始めちゃおうか」
ハイデマリー「え、あ、あの……これは一体、ミーナ中佐は……」
エーリカ「ミーナなら来ないよ?」
ハイデマリー「じゃあ、私はどうしてここに……」
エーリカ「頼まれごとでね。ハイデマリー少佐には協力してもらうよ?」
ハイデマリー「それでしたらどうして私はこんな格好に……」
エーリカ「だからさぁ。普通に言ったら断られるからねぇ」
バルクホルン「許してくれ、ハイデマリー少佐。これも技術の進歩のために必要なんだ」オオウソ
ハイデマリー「私に一体なにを、」
エーリカ「アヘ顔ダブルピースを晒して欲しいんだよ」
ハイデマリー「……は?」
7 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:10:13.29 ID:PWjDBYZT0
エーリカ「もう一度言おうか?」
ハイデマリー「いえ、結構です……噂には聞いていました。アヘ顔のために動いているウィッチがいる、と」
ハイデマリー「501所属のミヤフジというウィッチで、もう1人は……んっ!!」
エーリカ「ふふっ、さっきのクスリの効果、二段階目が回ってきたみたいだね」
バルクホルン「ちなみにどんな効果なんだ?」
エーリカ「カラダを動けないようにして、えっちな気分にして、記憶を……まぁそれは後でね。さ、そろそろヤろうよ」
バルクホルン「そうだな。でないとミーナに見つかってしまう」
エーリカ「はーい、じゃあ記録するよー」ポチッ
ハイデマリー「くっ……」
バルクホルン「私の本意では無いのは分かってくれ」スルスルッ
ハイデマリー「い、いやっ……脱がさないで、くださ……う、動かない……」
8 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:10:45.93 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「ふむ、服の上からでも分かるくらいだらしない胸だ……なっ!」ギュゥゥゥッ
ハイデマリー「んっ、あ、ああぁぁぁあぁーーっ!」
バルクホルン「少々痛かったか?」
ハイデマリー「……」
ハイデマリー(頭がぼーっとして……言えない、もっと先っぽをつねって欲しいだなんて……き、きもちい……)
エーリカ「トゥルーデ。たぶんもう頭が気持ちよくなりたくてダメになっちゃってると思うから……」
エーリカ「好きにヤっちゃってv」ニコッ
バルクホルン「ふんっ。ズボンとニーソ以外は必要ないな」ガバッ
ハイデマリー「ひっ、んんっv やめて、くださ……い、バルクホ……んんんっvv」
バルクホルン「大きいと感度が悪いと聞いたが、そんなことはないようだな!」モミモミ
ハイデマリー「は、あぁっ、はぁっv んっ、いや……やめ、てぇっv」
バルクホルン「嫌がってるようには見えないぞ、ハイデマリー少佐……」スリスリ
9 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:11:39.76 ID:PWjDBYZT0
ハイデマリー「んっ! あ、あぁ……いや、です、そんなところ触られたら……」
バルクホルン「ほぉ、どうなるん……だっ!」ズリズリズリッ
ハイデマリー「んん゛んあ゛ぁあ゛あああぁぁーーーっ!! はっ、あ、ああぁ……」ガクガク
バルクホルン「すごい声だな。はしたないぞ」ズリズリッ
ハイデマリー「いや……んっ! ん゛んあああああぁあっぁーーっvv」
エーリカ「ふぅん、ウルスラもすごいクスリを開発するねぇ~」ウンウン
バルクホルン「ズボンがもうびしょびしょじゃないか」
ハイデマリー「っ……/////」カァァァ
ハイデマリー(ミーナ中佐じゃなきゃ嫌なのに、どうしよう……きもちいい……きもちいいっv)
10 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:12:32.45 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「この調子ならすぐに終わりそうだな。さぁ、イってしまえ」ズリズリ
ハイデマリー「ひ、んっ!v んんぁぁっv い、いやです、やめ、てぇ……んんっvvv」
バルクホルン「ふむ、平等にシてやらないとな!」ギュゥッ
ハイデマリー「い、いたっ……んっ……v ほんと、やめ……ダメぇぇっvv」
バルクホルン「しかし、乳首の方はどんどんたってきているぞ?」
ハイデマリー「い、いやですっ、お願いします、もうやだ……やめて……やめてくださ、いっvv」
バルクホルン「じゃあ私をミーナだと思え。どうだ、気持ちよくなってくるだろう?」
ハイデマリー「ミーナ、中佐……? い、いいえっ、ぜんぜん違……んっぅ!v」
バルクホルン「ごちゃごちゃうるさいヤツだ。ほら、イけ」ズリズリズリズリッ ギュゥゥゥ
ハイデマリー「いやあぁぁぁー!! ミーナ中佐助け……い、イキま、す……い、イク……イクぅぅぅっvv」ガクガクプシャー
11 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:13:26.36 ID:PWjDBYZT0
ハイデマリー「はっ、はぁっ……はぁっ……vv」
バルクホルン「なんだ、これで墜ちるのか。たいしたことないな。さて、これでいいかハルトマン」
エーリカ「……」トテトテトテ
バルクホルン「どうした、ハルトマ……んんっ!!」
エーリカ「んっ……ちゅっ……んっぁ……ぷはぁっ」
バルクホルン「お前……んっ! 何を飲ませた、ハルトマン!!」
エーリカ「クシシ。なんだろうねぇ~」
バルクホルン「くっ、騙したなハルトマン!」
エーリカ「言うのを忘れてだけだよー」
バルクホルン「これは、まさか……」
エーリカ「せーかい。これはね、例によってウィッチ○ポありきでの研究なんだよ。だから当然その役はもちろん……」
エーリカ「トゥルーデだよ。ウルスラに指示されてるんだぁ。トゥルーデにハイデマリー少佐を犯すようにね」
12 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:14:03.66 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「ハルトマン、貴様……!!」
エーリカ「悪く思わないでね。いいじゃん、ミヤフジを犯せるように手助けしてあげるんだからさ」
バルクホルン「しかし私はこんなこと聞いて……」
エーリカ「トゥルーデはさ。私が話を持ってきた時点で怪しむべきだったんだよ。あはははは」
バルクホルン「くっ……あ、頭が……カラダも……」プルプル
エーリカ「私はここでまた記録を取ってるから。トゥルーデはハイデマリー少佐と楽しくヤっててよ」
バルクホルン「はぁっ……はぁっ……」
ハイデマリー「……?」
バルクホルン「今のうちに、謝っておく……。すまない……」ポワワーン ビィンッ
ハイデマリー「え、え……? ひっ! あ、そっ、それは……まさかウィッチ○……」
バルクホルン「本当にすまない。カラダが言うことを聞かないんだ……」ガッ
エーリカ「トゥルーデが飲んだのは、ウィッチ○ポで犯したくなる凶暴な薬なんだよねぇ。だから……」
ハイデマリー「い、いやっ! 来ないで、来ないでください……い、いやぁぁああぁぁっ!」
14 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:14:39.71 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「はぁっはぁっ……ハイデマリー少佐のおま○こ、熱いな……」ピトッ
ハイデマリー「やめてくださいっ! そんなモノをあてないで……いや、熱い……っ」
バルクホルン「逃げるなよ……はぁっはぁっ……」
ハイデマリー「元に、元に戻ってください、バルクホ……」
バルクホルン「うっ、くぁああぁぁあぁーーっv」ズチュンッ
ハイデマリー「ひっ……あ、ウソ……ウソですよね……あ、いやあああああああああぁぁぁーー!!」
エーリカ「ズボンずらして挿入しちゃうなんて、トゥルーデも分かってるじゃーん」
バルクホルン「くぅぅっ、ハイデマリー少佐のナカ、すごく熱くて……気持ちがいい……」
ハイデマリー「そんなっ……初めてはミーナ中佐だと決めていたのに……うっ、うぅっ……」
バルクホルン「……ほらぁっ!!」ズチュンズチュンッ
ハイデマリー「う、動かないでっ抜いて! 抜いてください!! いやぁぁあああぁーーっ!!vv」
エーリカ「まぁ、ミーナに内緒で色々シてるんだから自業自得でしょ」
15 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:15:41.60 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「うぅっ、気持ちよすぎる!! まるで天使に後押しされているみたいだぁ……」
ハイデマリー「いやっ、いやあああぁぁぁーー!! 中佐っ! ミーナ中佐! 助けてくださ、んんぁぁっvv」
バルクホルン「おま○こ締まって……私のウィッチ○ポを離すまいと、咥え込んで、くぅぅぅっvv」ズチュズチュッ
ハイデマリー「あ、ああぁぁっvv だめ、お願いですっ! こんな、こんな……うぅっ……」
バルクホルン「挿入するたびにだらしない乳が揺れて……メス牛のようだなぁ!」ズチュンッ
ハイデマリー「ひぃぃんっvv も、もう突かないでくださいっ! 壊れっ、るぅぅぅうううーー!!v」
バルクホルン「お前がそんなカラダなのがいけないんだ。ほら、そろそろイクぞっ……」
ハイデマリー「イクって……!! ダメ!! ダメです! せめてナカだけは……!」
バルクホルン「くっ、ぜーんぶナカに出してやるからな、受け取れっ!!」ズチュズチュンッ
ハイデマリー「いやあぁぁぁああぁぁああああーー!! いやああああ、いやあぁああぁぁぁぁーーっ!!!」
バルクホルン「暴れるんじゃない! うぅうっっ!!v 出る、出るぞ、イクぅぅうううううぅぅっv」ドピュドピュッ
ハイデマリー「う、うそ……あ、あぁ……いやああああああああぁぁぁぁぁぁーーー!!」
ハイデマリー「熱いのいっぱい……入ってきて、ぁ、わたしも……いっ……くぅぅううっvvv」ガクガクプシャー
16 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:16:20.97 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「くぅっ……」ヌポッ
ハイデマリー「はぁっ……はっ……うっ、うぅっ……ぐすっ、妊娠しちゃ……」
バルクホルン「……!!」ビィン!
バルクホルン「そんなにそそられる泣き顔を見ていると、また……」ヌチュッ
ハイデマリー「えっ!! そんな、もうやめてください! 今いっぱい出されたのに、もう……私……」
バルクホルン「うるさい!! お前はそこで私の性処理奴隷になればいいんだ!!」
エーリカ「わぁ……トゥルーデがクスリの効果でおかしくなってるよぉ……」
バルクホルン「ふん、準備万端というワケか。足もだらしなく開きおって……」
ハイデマリー「これは、さっきのクスリでカラダが動かなくて、それで」
バルクホルン「そんなに欲しかったか? ならば望みどおりにくれてやるっ!」ズチュンッ
ハイデマリー「ん゛ん゛ぁあ゛あぁぁああぁぁぁーーーーぁっ!!vv」
ハイデマリー「あっ、あへっ……奥、おま○この奥、子宮に届いて……あ、あは……」ガクガクガク
17 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:17:06.79 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「報告は明瞭に! そうだろう、ハイデマリー!!」ズチュンッ!
ハイデマリー「か、はぁっ!! お、奥に゛ぃぃぃーー! 大尉のウィッチ○ポが子宮にキスしでまずぅうう!!」
バルクホルン「そうだ、その通り。そして……」ズチュズチュッ!!
ハイデマリー「あああぁぁぁーーっ! わ、わたわたっ! 私のおま○この壁ごりごりって、ん゛んぁああぁぁぁーー!vv」
エーリカ「もうどっちが上官なのやら……」
ハイデマリー「いやぁぁぁーーっvv ミーナ中佐じゃなきゃ、い、イヤですっ!!」
バルクホルン「不満というワケか……。いいだろう、では私の味をたっぷりと覚えさせてやるっ!!」グチュングチュンッ
ハイデマリー「そ、そんなにかき回さないでくださいっ!! おま○こにせーしの匂いついちゃ……いやあぁぁぁっvv」
バルクホルン「いやいや言っていないで向こうを向け! そろそろカラダも少しは動くだろう」
ハイデマリー「こんな……犬みたいな格好……いや、もういや、やめて!! ミーナ中佐助けてください!!」
18 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:17:52.30 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「ミーナは今頃扶桑から来た坂本少佐と久しぶりに会っている最中だ。助けには来れないさ」
ハイデマリー「そんな……じゃあ誰か整備の……」
バルクホルン「今こんな姿のお前を助けてくれると思うか? せいぜい皆の肉便器になるだけだろうな」
ハイデマリー「……うっ、うっ……」
バルクホルン「どうだ、くぅぅっv もっと奥まで届くだろう? それになんだ、この尻は!」パァンッ
ハイデマリー「ひぃっ! んんんぁぁああぁぁっvv」
バルクホルン「……よし、こっちを向け」ガッ
ハイデマリー「あっ……」ゴロンッ
バルクホルン「変態巨乳マゾメガネ」耳元ボソッ
ハイデマリー「vvvvv!!!!」キュンキュンキュンッ
バルクホルン「くぅぅっ!! いっそう締まったぞ? ははぁん、なるほど……」
19 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:18:29.91 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「やはり、イヤイヤ言いながらも犯されて気持ちよくて嬉しがっているのだろう」ズチュズチュッ
ハイデマリー「ち、ちがっ……」
バルクホルン「違わないさ。その証拠に子宮も降りてきているぞ?」コツンコツンッ
ハイデマリー「あ、ああぁぁっv 違います! 私はミーナ中佐だけを愛して……」
バルクホルン「……ではなぜ私のカラダを離すまいと足でガッチリと固定しているのだ?」ダイシュキホールド!
ハイデマリー「え……ぁ、そんな……そんな……!! こ、これは……クスリのせいで……」
バルクホルン「ほぉ、そうかそうか……。ではそういうことにしておいてやろう。そろそろ……」ズチュンッ
ハイデマリー「あ、あぁ……また、また出すのですか……? もう、やめ……てくだ、さい……」
20 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/19(金) 22:19:06.43 ID:PWjDBYZT0
バルクホルン「欲しいのだろう? 変態巨乳マゾメガネ」
ハイデマリー「欲しくないっ、欲しくないのにっ!」ブルブル
バルクホルン「カラダは正直だな、本当に……」ガシッ
ハイデマリー「なっ、押さえつけて……」
バルクホルン「じゃあな」ズチュズチュズチュズチュッ
ハイデマリー「あ゛あ゛ぁぁあっぁぁぁあ゛ぁぁああぁぁぁーーーーー!!!vv」ガクガクガク
バルクホルン「ラストスパートだっ!!」ヌチュヌチュヌチュッ
ハイデマリー「壊れる゛っ!v 壊れまずぅぅぅっ!! 墜ち、墜ぢるぅぅぅぅううぁああぁぁぁーーー!!!」
ハイデマリー「イグッ!! イギます、イぐっいくいぐいくいぐぅうぅうううぅぅぅううう!!!!vvv」ガクガクプシャー
21 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/22(月) 21:40:53.31 ID:Eo/CKy9n0
バルクホルン「勝手にイキおって……だが、まだまだだぞ、ほらあぁぁぁぁっ!!!!」グチュングチュンッ
ハイデマリー「もう何回も゛イっでるのにぃぃいいいー!! やめでくだざいいぃいいいぃぃいっvv」
バルクホルン「ヨダレも垂れて、愛液も飛び散って……これが本性か。はぁっはぁぁっvv」ズチュンッ!!
ハイデマリー「んひゃあ゛ぁぁぁあぁーーーー!!! し、子宮にちゅっちゅってキス、シちゃって、ますぅっvv」
バルクホルン「それがっ、好き、なんだろっ!!」ドチュドチュドチュッ
ハイデマリー「私のおま○こどちゅどちゅするのもうやめでぇぇぇーーー!! ああああぁぁっーーv」ジタバタ
バルクホルン「最高のカラダだ……今日だけは私のおま○こにシてやるぅぅうぅっvv」
ハイデマリー「んんひぃぃいぃぃっ!vv わ、わた私のおま○こはオナホじゃ、ないんですよぉぉっvvv」
バルクホルン「ああぁぁーっv ダメだ、腰が止まらないっ!! んっんっんんんっvv」
ハイデマリー「ん゛ん゛ぁあ゛あ゛ぁぁぁああ゛ぁぁぁぁぁああ゛ぁぁぁぁーーーーーーっっっ!!!!!!」
バルクホルン「くぅっ、また出すぞ……出る、出るうぅぅ!! 受け止めろっ、私の子を孕めぇぇっ!!」ドプドプドプッ
ハイデマリー「イグイグイグっイギます! ミーナ中佐ぁぁーーっvv 助け、てぇっvv イクぅぅぅうーっvv」ガクガクプシャー
ハイデマリー「あっへえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」VV ダブルピース!
22 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/22(月) 21:42:13.15 ID:Eo/CKy9n0
エーリカ「ねぇ。二人とも記録は取れたからもういいよ……って聞こえてないか。そうだよね、夢中になっちゃってるもんね」
エーリカ「……そうそう。さっきそのクスリについて聞いてたよね、トゥルーデ」
エーリカ「そのどちらにも最終的には記憶消去の魔法もかかってるんだよ」
エーリカ「ハイデマリー少佐はウィッチ○ポで犯された記憶も消えるし、トゥルーデも犯した記憶が消える」
エーリカ「もちろんウィッチ○ポは魔法だから処女のままだし、精液で妊娠もしないから安心してよ」
エーリカ「これって、皆が皆得をする結果だとは思わない?」
エーリカ「ね、トゥルーデ」
エーリカ「まぁ、ハイデマリー少佐はミーナに内緒でミーナに色々シてるし、自業自得ということで」
エーリカ「じゃあね、二人とも。ごゆっくり~♪」パタンッ
23 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/22(月) 21:43:06.93 ID:Eo/CKy9n0
サン・トロン基地 某所
エーリカ「おまたせー。はいこれ、二人の記録だよ」
ウルスラ「ありがとう、姉さん。これが報酬とお菓子」
エーリカ「わーい! やったぁあああー! お菓子! お菓子!」ガサガサッ ビリビリッ
ウルスラ「やっぱりお菓子の方が大事なんですね……」
エーリカ「お腹空いちゃったし食べちゃおー!! むしゃむしゃ……ごくごく、むしゃむしゃ……」
ウルスラ「急いで食べると詰まらせちゃいますよ……」
エーリカ「分かってるってー。あー芋おいしー! 次はこのチョコの……」クラッ
ウルスラ「……」
エーリカ「あ、あれ……?」パチクリ
ウルスラ「おやすみなさい、姉さん……」キラッ
エーリカ「……?」バタッ
ウルスラ「ごめんなさい、姉さん……姉さんも調査対象の1人なの」
ウルスラ「でもこれで……智子さん、やっと貴方の夢が……ふふ、ふふふ……」
テテテテンッ デデデンッ! つづく
24 :もーん ◆CB7w5rWLD6 [saga]:2014/09/22(月) 21:43:47.94 ID:Eo/CKy9n0
オワリナンダナ
やっぱり、アヘ顔には勝てなかったよ……。
私はあと少しだけOVAを観ることが出来ませんが、とっても楽しみです。
某まとめサイト様、並びに各所でコメントくださる方、いつもありがとうございます。
これにて作戦終了です。
皆さん今までお付き合いくださいましてありがとうございました。
それでは、またいつか。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/22(月) 21:46:15.06 ID:8NlLrfEMO
乙なんだナ
またアヘアヘ書いてほしいんだナ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/25(木) 05:21:46.13 ID:B5f/tjA8O
長期作戦オツダナ
次も楽しみにしてるんダナ
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【R-18】バルクホルン「ハルトマン、お菓子が欲しいか?」
いつまでもエーリカにいじられるおねぇちゃんではない!?ペリーヌさんの中の人ネタもおもろいっす。
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Entry ⇒ 2014.10.11 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (47) |
芳佳「ご存知!愛のお姉ちゃんマン」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 22:45:22.19 ID:gMLaHj7D0
エーリカ「わーい夕食だ―」
ゲルト「とは言っても今日の当番はリベリアンだがな」
エーリカ「えー!?今日はミヤフジのはずじゃぁ……」
ゲルト「今日は宮藤は風邪で寝込んでいるから仕方があるまい」
エーリカ「げぇー、ってことは」
シャーリー「ようバルクホルン!何にする?今日のおすすめは断然SPAMだな!」
エーリカ「SPAM飽きたー!」
ペリーヌ「そういう貴方が当番の時はじゃがいもばかりではありませんの!」
エイラ「そうは言うけどさーツンツンメガネ、私ももうSPAMは飽きたんだよナー、しょっぱくてアブラっぽいだけじゃないか」
サーニャ「私はスパムベーコンスパムアンドスパムで」
ルッキーニ「私はスパムスパムエッグソーセージアンドスパムー!」
坂本「はっはっは!どこもかしこもSPAMまみれだな!」
ミーナ「そうねぇ、配給制を免れているだけあってSPAMがどんどん入ってくるのよねぇ」
リーネ「キャーー!!」
ゲルト「な、なんだ今の叫び声は」
ミーナ「リーネさんの声だわ!たしか宮藤さんの看病をしているはずだけど……」
エーリカ「とにかく見に行かないと!」ダッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411307112
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 22:55:24.84 ID:gMLaHj7D0
医務室
美緒「どうしたリーネ!宮藤!」
ミーナ「叫び声がしたけど大丈夫!?」
芳佳「まうまう!まうまうまう!」モミモミ
リーネ「んぅ!芳佳ちゃんダメ……た、助けてくださーい!!」
エーリカ「あぁ!ミヤフジがリーネの胸をこれでもかと言わんほどに揉みしだいている!!」
ルッキーニ「聞いたことがある!」
シャーリー「し、知っているのかフライデン!」
ルッキーニ「扶桑にはおっぱいを定期的に揉まないとおかしくなっちゃう人が居るって!」
エイラ「ま、まさかあれは……!」
ペリーヌ「おっぱい怪獣、ミヤフジラとでもいうんですの!?」
美緒「最近宮藤は身を引き締めるために乳揉みを自粛していたと聞いたが……」
サーニャ「芳佳ちゃん……そんな命を削るような事をどうして……」
ペリーヌ「宮藤さんもああ見えて、色々と考えていたんですのね……うぅっ、いたたまれませんわ」
エーリカ「こ、こうなっては誰もミヤフジラを止められない、一体どうすれば……!」
???「何を騒いでいるんだ!医務室で騒ぐのは軍規違反だ!」
シャーリー「あっあれは何だ!?」
美緒「鳥か?飛行機か?」
エイラ「違う!あれは!」
一同「お姉ちゃんマンだ!!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:01:37.39 ID:gMLaHj7D0
お姉ちゃんマン「お姉ちゃんマン参上!」
シャーリー「うおぉ!お姉ちゃんマンだ!」
ミーナ「お姉ちゃんマンが来てくれたならもう安心ね!」
エーリカ「がんばれ!お姉ちゃんマン!」
芳佳「まう!まうまうまう!」
お姉ちゃんマン「むむっ!感じるぞ……悲しい目をしている……まるで入院中のクリスのようだ!」
芳佳「まうまうまうまう!」
お姉ちゃんマン「宮藤!今のお前に足りないもの……それはお姉ちゃんだ!」
サーニャ「確かに」
ペリーヌ「なるほど」
ルッキーニ「一理ある」
美緒「そういうことだったのか」
お姉ちゃんマン「無駄な抵抗はよすんだ宮藤!そして私の妹になるが良い!」
芳佳「うー!まうまう!」ワキワキ
お姉ちゃんマン「くっ、やはり言葉は通じないか!仕方がああるまい、最後の手段だ!」
お姉ちゃんマン「許せ宮藤!これは愛のムチだ!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/21(日) 23:07:28.94 ID:KRGm+lj30
すごいスレを開いてしまった
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:13:52.35 ID:gMLaHj7D0
ミーナ「今のうちにリーネさんを保護しましょう」
ペリーヌ「リーネさん、もう大丈夫ですわ」
リーネ「私は大丈夫です、それより芳佳ちゃんが!」
芳佳「まうまう!がおー!」
お姉ちゃんマン「くらえ!お姉ちゃんスラッピング!」
説明しよう!お姉ちゃんスラッピングとは素早く相手を小脇に抱え、おしりを叩くまさに愛のムチなのだ!
お姉ちゃんマン「悪い子!悪い子!」ペチンッペチンッ
芳佳「まうまう!いたい!いたいです!」
サーニャ「よ、芳佳ちゃんが人間の言葉を!」
エイラ「おお!効果テキメンダナ!」
芳佳「ごめんなさーい!もうしません!」
お姉ちゃんマン「よし、トドメだ!必殺!お姉ちゃんホールド!」
説明しよう!お姉ちゃんホールドとは相手を胸中にかかえ、愛を分け与えるお姉ちゃんマンの必殺技なのだ!
お姉ちゃんマン「よしよし。これからは胸が触りたくなったらお姉ちゃんにいつでも言うんだぞ」
芳佳「お姉ちゃんごめんなさい、反省します……」モミモミ
美緒「流石お姉ちゃんマンだな……あの宮藤を数分で落ち着かせるとは」
シャーリー「ありがとうお姉ちゃんマン!強いぜお姉ちゃんマン!」
ミーナ「でも一体……お姉ちゃんマンは誰なのかしら……」
サーニャ「きっと素敵な大尉に違いないわ」
エイラ「さ、サーニャはお姉ちゃんマンがいなくても私がまもってやるからナ!」
サーニャ「でもエイラはヘタレだから……」
エイラ「」
お姉ちゃんマン「困ったらいつでも呼んでくれ。ではさらばだ!」
ペリーヌ「お姉ちゃんマン、強いお方ですのね!」
美緒「うむ。しかし一体あの妹ズボンの下には一体誰が……」
ミーナ「えぇ……検討もつかないわ」
エーリカ「まあ知ろうとするのは野暮ってもんじゃない?それよりもお姉ちゃんマン、ありがとう!」
第一話「怪獣ミヤフジラ、巨乳に現る」 おわり
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:24:38.59 ID:gMLaHj7D0
エーリカ「あぁ~、早起きして訓練したからもうヘトヘトだよ」
ゲルト「何を言うか。まだ日はこんなに高いんだぞ。午後も訓練だ!全くたるんでいるぞハルトマン!」
エーリカ「えぇ、そんなぁ~……」ぐにょ
エーリカ「あれ、なにか踏んだ……うわっ!ミヤフジが床に倒れてる!」
芳佳「う、うぅ……」
ゲルト「み、宮藤!一体どうしたんだ!」
芳佳「おねえちゃ……あ、バルクホルンさん」
ゲルト「別にお姉ちゃんでもいいぞ」
芳佳「いえ……恥ずかしいのでやっぱりバルクホルンさんで」
ゲルト「そ、そうか……」シュン
エーリカ「それよりどうしたんだよミヤフジ、ここはベッドじゃないよ」
芳佳「じ、実は……さっきここでサーニャちゃんに会ったんですが」
ゲルト「サーニャがどうかしたのか?」
芳佳「それで呼び止められたら突然耳に口を近づけてですね」
エーリカ「舐められたの?」
ゲルト「何っ羨ましいな」
芳佳「いえ、だったらよかったんですが……囁かれたんです。その」
芳佳「殺人ジョークを」
ゲルト「!!!」
エーリカ「さ、殺人ジョークだって!?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:31:33.47 ID:gMLaHj7D0
エーリカ「聞いたものは息が止まるまで笑い続けるというあの殺人ジョークだよね?」
ゲルト「しかしサーニャは一体何処でそんなものを……」
リーネ「じ、実は私が……」
芳佳「あ、リーネちゃん……」
リーネ「サーニャちゃん、皆を笑わせた事がなくて自分も皆に笑顔になってほしいって私に相談してくれたので」
リーネ「私、つい嬉しくなっちゃってつい一番強烈なジョークを教えてしまって……」
エーリカ「時代が時代ならカールスラント全土が焦土になるレベルのジョークじゃないか」
ゲルト「リーネも良かれと思ってやったのだから責められまい。しかし問題はサーニャを止められるかどうかだな」
芳佳「近づくと私みたいにジョークを囁かれてしまいますよ、バルクホルンさん」
ゲルト「うむ……しかしこれ以上被害を広げる訳にはいかないからな」
エーリカ「こんな時、お姉ちゃんマンが居てくれたら……」
芳佳「お姉ちゃんマン……来てくれるといいなぁ」
リーネ「お姉ちゃんマン早く……」
ゲルト「うーむ……」
エーリカ「と、とにかくサーニャを探さないとだよ、トゥルーデ!」
ゲルト「そうだな、エイラと出会ってしまったらおそらくエイラが大変なことになる」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:39:49.30 ID:gMLaHj7D0
ブリーフィングルーム
エーリカ「いた!サーにゃんだ!」
サーニャ「」ゴニョゴニョ
ペリーヌ「うふふ、おほほほほほほ!おかしいったらありませんこと!おほほほほ!!」
ペリーヌ「おほほほほほほほほほグフゥ」バタン
リーネ「あぁ!新しい被害者が!」
芳佳「ペ、ペリーヌさん!」
サーニャ「あ、ハルトマンさん……ハルトマンさんにも聞いて欲しいです、私のジョーク」
エーリカ「う、うわぁぁ!殺人ジョークが!でもサーニャんの頼みを無碍には出来ない!まさに板挟み!逃れられない!」
サーニャ「とっても面白いんです。リーネさんに教わったんですけど……」
エーリカ「ナ、ナムサン!」
???「何を騒いでいる!ブリーフィングルームで騒ぐのは軍規違反だ!」
エーリカ「あっ!あれは!?」
芳佳「星ですか?ハンナ・ユスティーナ・マルセイユさんですか!?」
リーネ「違う!あれは!」
一同「お姉ちゃんマンだ!!」
お姉ちゃんマン「憎むな!(妹を)許しましょう!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:51:59.78 ID:gMLaHj7D0
お姉ちゃんマン「やめるんだサーニャ!それは人を笑顔にするとは言わない!」
サーニャ「お姉ちゃんマン……でも私、皆に笑って欲しくて……」
サーニャ「それにはこうするしかなかったんです……」
サーニャ「だから聞いて欲しい」サッ
エーリカ「ああ!あれは拡声器!」
リーネ「こ、こんなところで拡声器を使ったら基地内の皆に聞こえちゃうよ!」
芳佳「サーニャちゃんやめて!サーニャちゃんだって本当はこんな事望んでいないはずだよ!!」
お姉ちゃんマン「こうなったら力づくででも拡声器を奪うしか……!」
エーリカ「お、お姉ちゃんマン危ない!」
お姉ちゃんマン「仕方あるまい……お姉ちゃんダッシュ!」
説明しよう!お姉ちゃんダッシュとは構って欲しいオーラを放つ妹に素早く近寄り保護する為のダッシュなのだ!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/21(日) 23:53:45.57 ID:gMLaHj7D0
エイラ「そうはさせるカ!」シュッ
お姉ちゃんマン「んばびっ!」ビターン
芳佳「え、エイラさん!?なんてことを!」
リーネ「いつの間にサーニャちゃんの近くに……!」
エーリカ「やはり潜んでいたか……!」
エイラ「サーニャの幸せは私の幸せダ……!」
エイラ「サーニャがやりたい事を止めるなんて私が許さないかんナ!」
エイラ「ほらサーニャはや」
サーニャ「エイラ邪魔……私お姉ちゃんマンと戦いたかったのに……」
エイラ「ああああぁぁぁぁぁ!!ワタシハナンテコトヲー!」
芳佳「エイラさん……」
エーリカ「悲しいなぁエイラ……」
リーネ「エイラさん……」
エイラ「ワタシヲソンナメデミンナアアアアアアアァァァァァァァ!!」ガシャーン
芳佳「ああ、エイラさんが窓ガラスを突き破って外に!!」
お姉ちゃんマン「彼女もまた、サーニャの妹オーラに毒された悲しい女ということだ」
リーネ「エイラさん……恋さえしなければ……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:06:02.79 ID:/OLeQmaH0
お姉ちゃんマン「邪魔者はいなくなった……さぁ来いサーニャ!!」
サーニャ「いきます……ぎびとぅみべいべーあはんあはん♪」
お姉ちゃんマン「ぐあああぁぁぁぁぁ!!な、なんという妹パワーだ!!この私が立っているのがやっととは!!」
エーリカ「お、お姉ちゃんマンが押されてる!」
リーネ「がんばれお姉ちゃんマン!!」
芳佳「ペリーヌさん、今治療しますからね」
ペリーヌ「うぅ……かたじけありませんわ……」
お姉ちゃんマン「だが……お前は間違っているぞサーニャ……」
お姉ちゃんマン「お前が居るだけで……私達はそれだけで笑顔になれているんだ!!」
お姉ちゃんマン「私にとってお前も立派な眩しい愛すべき妹の1人なのだ!見ているだけで笑みが溢れるぞ!」
お姉ちゃんマン「家族を見ていて笑顔にならない姉がいると思うのか!!」
芳佳「確かに」
ペリーヌ「なるほど」
リーネ「一理ある」
エーリカ「そういうことだったのか」
サーニャ「わ、私は……このままでもいいの?」
お姉ちゃんマン「そうだサーニャ。さあおいで、お姉ちゃんがぎゅってしてあげよう」
サーニャ「お姉ちゃん……」ギュッ
エーリカ「やった!お姉ちゃんマンがサーにゃんを改心させたぞ!」
リーネ「ありがとうございますお姉ちゃんマン!」
ペリーヌ「それにしても一体どなたなのでしょうか……お姉ちゃんマン」
サーニャ「お姉ちゃんマン……私達の家族よ」
芳佳「違いないよサーニャちゃん!」
お姉ちゃんマン「妹達よ!喧嘩せずにな!お姉ちゃんを取り合うんじゃないぞ!皆のお姉ちゃんだからな!」
エーリカ「ありがとうお姉ちゃんマン!」
サーニャ「大好きお姉ちゃんマン」
芳佳「お姉ちゃんマーン!」
第二話「魅惑怪人サーニャ、廊下に現る」 おわり
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:19:13.52 ID:/OLeQmaH0
美緒「ふう、やはり風呂は一番風呂に限るな!はっはっっは」
芳佳「坂本さんとお風呂に入るとなんだか安心できます!」
美緒「まあお前と私は同郷だからな。きっとそのせいもあるだろうな!」
芳佳「……ん?あれは……」
ルッキーニ「うえーん!!」
芳佳「ルッキーニちゃんどうしたの?」
美緒「むむっどうしたルッキーニ、顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃだぞ」
美緒「ほらハンカチをかしてやろう」
ルッキーニ「チーン!」
芳佳(うん……?この流れるようなお姉ちゃん的動作※1……もしかしてお姉ちゃんマンって坂本さん……?)
美緒「ほら、訳を話してみろ」
ルッキーニ「うん……あのね、あのね、実は私、シャーリーとナイショでぶどうをとってきて、ぶどうジュースを作ったの」
美緒「ほう、ぶどうジュースか」
芳佳「そういえば近くの森に野生のぶどうが生えてましたもんね」
ルッキーニ「それで今日の夜皆で飲もうと思って秘密の隠し場所から持って来ようとしたら……」
ルッキーニ「ぶどうジュース、とられちゃったぁ!」
ルッキーニ「なんだか『これはワインよ!子供の飲むものじゃないわよルッキーニさん、これを使ってあわよくば美緒とウフフフフ』って言いながら」
ルッキーニ「どこかに持って行っちゃった……」
芳佳「そんなひどすぎます!」
美緒「うむ。確かに隠していたのは良くないが、サプライズで皆に振る舞おうとしていたのなら問題ない」
美緒「しかし一体誰だ?皆目検討もつかないぞ」
ルッキーニ「私もわかんない……」
芳佳「うーん思い当たるフシは全く何処にもないですね……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:20:53.13 ID:/OLeQmaH0
※1お姉ちゃん的動作
お姉ちゃんを思わせる動作。ここでは国際お姉ちゃん協議会によって規定された動作ではなく、お姉ちゃんらしさを醸し出す動作全体を指す。
例)妹の髪を優しく撫でる 妹の意見を妹の視線で聞いてあげる 等。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:30:01.56 ID:/OLeQmaH0
???「話は聞かせてもらったぞ!!廊下でジュースを強奪するのは軍規違反だ!」
芳佳「あぁっあれは一体!?」
美緒「姉か?堅物カールスラント大尉か!?」
ルッキーニ「いや、ちがうよ!」
一同「お姉ちゃんマンだ!」
お姉ちゃんマン「大丈夫かルッキーニ、怪我はないか?」サッサッ
芳佳(お姉ちゃんマン、至極当然と言った風にルッキーニちゃんの洋服の埃を払っている……)
芳佳(あの動作は坂本さんのお姉ちゃん的動作を上回るお姉ちゃん度※2だ……)
芳佳(そもそもお姉ちゃんマンが坂本さんだとしたら同時に存在するのはおかしいよね)
ルッキーニ「ありがとうお姉ちゃんマン!」ギュー
お姉ちゃんマン「うむ。無事ならないよりだ。でも何かをするときにはちゃんとお姉ちゃんに相談しないとダメだぞ?」
ルッキーニ「うじゅー……皆を驚かせようと思ったの……ごめんねお姉ちゃん」
お姉ちゃんマン「わかれば良い。それよりもぶどうジュースを取り返さなくてはいけないな……」
美緒「うむ。残念ながら我々には犯人の見当がつかんのでな」
芳佳「はい……もしかしてお姉ちゃんマンは犯人、知ってるんですか!?」
お姉ちゃんマン「当然だ。妹の安全を守ってやるのは姉の勤めだ。今回はハルトマンの部屋を片付けていたお陰でちょっと目を話してしまったが」
お姉ちゃんマン「おおよその検討は付いている……そうだ」
お姉ちゃんマン「そこにいるのはわかっているぞ!」
芳佳「!?」
美緒「何っ!?まだ現場にいるとはなんと大胆な!!」
ルッキーニ「うじゅー!ジュースかえせー!」
???「ふふふ……全てお見通しってわけね!!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:33:01.70 ID:/OLeQmaH0
※2 お姉ちゃん度
当該人物の姉度を表す国際指標。国際お姉ちゃん協議会規定。
単位は1トゥルーデ。1トゥルーデは身近な年下でどこか頼りないウィッチを妹として認識してしまう程度を指す。ここでは4トゥルーデ程の動作。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:40:45.48 ID:/OLeQmaH0
お姉さんマン「私はお姉さんマンよ!」
お姉ちゃんマン「何っ!お姉さんマンだと!?」
ルッキーニ「ウジュジューわかりにくいよぉ」
芳佳「お姉さんマン?お姉ちゃんマンではないんですか?」
美緒「名前は似ているが全く違うぞ宮藤。AKBとおにゃんこクラブぐらいの違いがある」
お姉さんマン「美緒、あとで作戦司令室に来なさい」
美緒「済まなかった、勘弁してくれ」
お姉さんマン「残念ねルッキーニさん、でもこれは貴方が思っているジュースとは違うのよ」
ルッキーニ「ええーそれはジュースだよー私シャーリーと一緒に作ったもん!」
お姉さんマン「涼しいところに置いて置かなかったからかしら、変質してワインになってしまっているの」
ルッキーニ「そんなぁ……」
お姉ちゃんマン「待てお姉さんマン!だからといって妹から無断で物を盗むとは言語道断!!」
お姉ちゃんマン「年上としてちゃんと手ほどきをした上で、妹の為を思ってこそ指導するべきところだ!」
芳佳「そうだそうだ!」
美緒「うむ。非の打ち所がない理論だ。さすがお姉ちゃんマン」
ルッキーニ「お姉ちゃんマンなんとかしてよぉ……」
お姉ちゃんマン「うむ、妹を悲しませた代償はきっちり払ってもらうからな」
ルッキーニ「わーいお姉ちゃん大好き!」ウジュー
芳佳「お姉ちゃん頑張って!ルッキーニちゃんのためにも!」
お姉ちゃんマン「お姉ちゃんパワーが下半身に溜まってきた!お姉ちゃんマンパワー全開だな!」ムラムラ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:47:44.86 ID:/OLeQmaH0
お姉さんマン「うふふ、そんな大口叩いていいのかしら?」
お姉ちゃんマン「うるさい、ゆくぞ!喰らえお姉ちゃんパンチ!!」
説明しよう!お姉ちゃんパンチとは妹を外敵から守るために繰り出されるただのパンチなのだ!あたるとかなり痛い
お姉さんマン「遅いわね」シュッ
お姉ちゃんマン「何っ!?お姉ちゃんパンチがかわされただと……!?」
お姉ちゃんマン「くっではこれではどうだ!お姉ちゃんキック!!」
説明しよう!お姉ちゃんキックとは妹を不逞の輩から守るために繰り出されるただのキックなのだ!足だし尚の事痛い
お姉さんマン「まだまだねお姉ちゃんマン」ヒラリ
美緒「お姉ちゃんマンの攻撃が全く通用していない……!」
芳佳「やはりくぐってきた場数が違うということなんでしょうか」
ルッキーニ「長く生きてると苦労も多いってことなのかなー……」
美緒「そういうことだ。特に周りの目が気になりだすと敵も増えるからな」
お姉さんマン「あなた達」
お姉ちゃんマン「くそ、このままでは妹を守れずに負けてしまう……姉失格だ!」
お姉ちゃんマン「私が至らないが故に……何と情けない事だ……」
???「おいおい、そこで諦めるのか?お前らしくないぞ」
芳佳「あっあれは!?」
ルッキーニ「バイカーかな?リベリアンスピードスターかな?」
美緒「違う!あれは……!」
一同「恋するうさちゃんマンだ!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 00:55:40.15 ID:/OLeQmaH0
恋するうさちゃんマン「歯がたたないってことはあたしの出番ってことかなー」
お姉ちゃんマン「こ、恋するうさちゃんマン……」
恋するうさちゃんマン「全く……口はデカイくせに肝心な所でダメだなーお前は」
恋するうさちゃんマン「ま、そこがいいんだけどな」
お姉さんマン「恋するうさちゃんだか恋するイエーガーちゃんだか知らないけど」
お姉さんマン「私に適うとでも?」
美緒「……いや、これは勝てるな」
芳佳「ど、どういうことですか坂本さん!!」
美緒「まぁみてればわかる。とにかく私達の出る幕ではない、静かに見守るんだ」
ルッキーニ「ウジュー……どっちも応援するよ!!」
お姉さんマン「相手にとって不足はない、って言いぶりね」
お姉さんマン「じゃあこちらから行かせてもらうわよ!喰らいなさい!お姉さんビンタ!」
説明しよう!お姉さんビンタは高速で放たれるドSお仕置きビンタなのだ!ドMには効かないぞ!
恋するうさちゃんマン「甘いぜ」ガシッ
お姉さんマン「こ、高速ビンタを受け止められた!?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:02:03.34 ID:/OLeQmaH0
恋するうさちゃんマン「確かに技が早いが……好きがあるぜ、お姉さんマン」
お姉さんマン「くっ……美緒やトゥルーデですら避けられないビンタ、何故貴方に!?」
恋するうさちゃんマン「私には見えるのさ、お前からにじみ出るその」
恋するうさちゃんマン「たまには守ってほしいオーラが、な」
お姉ちゃんマン「たまには守ってほしいオーラだと……?」
恋するうさちゃんマン「ルッキーニの親代わりをしてるからな、こう言うオーラには人一番敏感なのさ」
恋するうさちゃんマン「それに……お姉さんよりもマンマの方が落ち着きがあり、そして包容力が高い、そうだろ?」
芳佳「確かに」
美緒「なるほど」
ルッキーニ「一理ある」
お姉ちゃんマン「そういうことだったのか」
恋するうさちゃんマン「防御は最大の攻撃!いくぜ!恋するうさちゃんホールド!」ギュー
説明しよう!恋するうさちゃんホールドとは有り余る母性で敵を抱きとめる攻撃なのだ!いつかはトゥルーデにできるといいねシャーリー!
お姉さんマン「ぐ、ぐああぁぁぁ……なんていう癒しのパワー……」
お姉さんマン「うっ……うっ……」
お姉さんマン「私だってたまには誰かに甘えたいのよ……1人でデスクワークは寂しいわ……」シクシク
恋するうさちゃんマン「よしよし」ナデナデ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:11:44.68 ID:/OLeQmaH0
美緒「宮藤覚えておけ、これが戦いというものだ」
芳佳「はい!勉強になります!」
ルッキーニ「いいなー!あたしも恋するうさちゃんマンにギューってしてほしい!!」
恋するうさちゃんマン「ハハハ、まあまたこんどしてやるよルッキーニ、今日はお姉さんマンに譲ってやってくれ」
ルッキーニ「ウジュー……でもお姉さんマン可愛そうだし我慢する!」
お姉ちゃんマン「いい子だなルッキーニ、さすが私の自慢の妹だ」
ルッキーニ「今日はお姉ちゃんマンでがまんするー」ギュー
お姉ちゃんマン「まさに役得だな!至高のひとときだ」ナデナデ
お姉さんマン「はぁ~……癒やされたわ、ありがとう恋するうさちゃんマン」
恋するうさちゃんマン「いいってことよ、ワインについては後でルッキーニに私から言っておくよ」
お姉さんマン「よろしくね。それにしても5歳ぐらい若返った気分だわ~」
美緒「それは無い」
お姉さんマン「美緒、今日の夜覚悟しておいてね?」
美緒「はっはっは、すまん冗談だ冗談」
お姉さんマン「美緒」
美緒「はい」
お姉ちゃんマン「恋するうさちゃんマン……」
恋するうさちゃんマン「ん、なんだお姉ちゃんマン」
お姉ちゃんマン「今日は助かった、ありがとう」
恋するうさちゃんマン「なんだガラにもない、まあ良いってことよ。私達は家族、だろ?」
お姉ちゃんマン「ああ!そうだな!(姉妹的な意味で)」
恋するうさちゃんマン「へへっ当然さ!(夫婦的な意味で)」
お姉ちゃんマン「かわいい妹達よ、困ったらいつでも呼んでくれ!」
恋するうさちゃんマン「全く調子いいなぁ……んじゃ、そういうことで」
芳佳「ありがとうお姉ちゃんマン、ありがとう恋するうさちゃんマン!」
ルッキーニ「ウジュー!しゅっきしりたー!ありがとーー!!」
第三話「焦燥怪人お姉さんマン、婚活に現る」おわり
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:25:25.27 ID:/OLeQmaH0
リーネ「ハルトマンさん」
エーリカ「あ、リーネじゃん。なーに?」
リーネ「私、ハルトマンさんに苦情を言いに来たんです」
エーリカ「苦情?どんな?」
リーネ「さっきこの芳佳ちゃんの使用済みズボンをバルクホルンさんのブロマイド5枚と交換したんですけど」
リーネ「苦情は簡単です。このズボン、芳佳ちゃんのじゃないです」
エーリカ「そんなことないよ。ほら、雪みたいにきれいな白でしょ?」
リーネ「いや色とか関係ないですよ!みてくださいここ!ペリーヌって書いてある」
エーリカ「いやいやそんなことないってば。きっと間違ってペリーヌが名前を書いちゃったんだよ」
リーネ「じゃあ例えばこれが芳佳ちゃんのパンツだとしましょう。かぶれば勝手に使い魔が発動するはずですよね?」
リーネ「はーい!ズボンかぶりました!スーパーリーネになりますよー!」スポッ
エーリカ「……」
リーネ「……」
リーネ「……やっぱり何も起きないじゃないですか!!」
リーネ「このパンツは!芳佳ちゃんのじゃない!」
リーネ「紛れも無い他の誰かのズボン!非芳佳ちゃんのズボン!新品でペリーヌさんが買って、ペリーヌさんが吐いて、芳佳ちゃんが履くこと無く終わったズボン!」
リーネ「このズボンは!全く!芳佳ちゃんに触れていない!芳佳ちゃんに!所有権が1秒たりともない!」
リーネ「このズボンの!所有者は!全く!芳佳ちゃんじゃ!なかった!」
エーリカ「……うーん、まあ確かにペリーヌのズボンかもしれないなぁ」
リーネ「ですよね。交換してください」
エーリカ「まあただ確証が持てないから一番詳しい人に聞こうか……よーし」
エーリカ「助けてお姉ちゃーん!エーリカ泣きそうだよぉ!」
お姉ちゃんマン「話は聞かせてもらった!エーリカは私の妹だ!」ガチャッ
リーネ「お姉ちゃんマン!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:35:10.44 ID:/OLeQmaH0
エーリカ「お姉ちゃんマン、お姉ちゃんマンに聞きたいことがあって」
お姉ちゃんマン「なんだハルトマン。慌ててエーリカとか呼んでしまったじゃないか」
リーネ「お姉ちゃんマンは妹のプロフェッショナルと聞きました」
お姉ちゃんマン「いかにも。妹のことなら全てを知り尽くしていると自負しているが」
エーリカ「このズボン、誰のだと思う?」
お姉ちゃんマン「ん?これは……ペリーヌじゃないか?」
リーネ「ほらやっぱり!」
エーリカ「うそだぁ!よく見てよお姉ちゃんマン!名前はペリーヌって書いてあるけど騙されちゃダメだって!」
お姉ちゃんマン「いや、これは間違いなくペリーヌの物だ。試しに私が履こう」スルッ
お姉ちゃんマン「」ピョコ
エーリカ「お姉ちゃんマン反応してるじゃん」
リーネ「でも私は全く反応しませんでした」
お姉ちゃんマン「いいかハルトマン。妹であるとかそうでないとかは理屈じゃない。国籍とか人種とか関係なくそういう概念なんだ」
お姉ちゃんマン「リーネにとっての宮藤もそういうものだ。お前も私の妹ならそれぐらい理解して当然だぞ?」
リーネ「だからお姉ちゃんマンさんにとって妹であるペリーヌさんは反応するけど、私にとっては芳佳ちゃん以外は割とどうでもいいので反応しなかったんです」
エーリカ「うーむむ……精進しないとダメかー。私は自分のとトゥルーデ以外の履いた事ないからよくわかんないや」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:45:34.18 ID:/OLeQmaH0
お姉ちゃんマン「うむ、例えばここに宮藤のズボンがある。まず試しに私が履こう」スルッ
お姉ちゃんマン「」ピョコ
エーリカ「ここまではさっきと一緒だね」
お姉ちゃんマン「次はリーネ、お前が履いてみろ」
リーネ「はい」スルッ
リーネ「」ピョコ
リーネ「あ、これは本物です」
お姉ちゃんマン「な、言っただろ?」
リーネ「では現行犯逮捕します」カチャッ
お姉ちゃんマン「何っ!?き、貴様はまさか……!!」
リーネ「そうなんです……実は私」
芳佳ちゃん警察「芳佳ちゃん警察501芳佳ちゃん総本部芳佳ちゃん警視総監です。芳佳ちゃんの私物の取引は国際芳佳ちゃん協議会によって禁止されています。よって現行犯逮捕です」
お姉ちゃんマン「くっ……妹に欲情するのはやはりお姉ちゃんマン失格ということか……」
芳佳ちゃん警察「まあお姉ちゃんマンさんも人間ですからそんなこともあります。初犯ですし、身柄はうちではなく恋するうさちゃんマンさんに引き渡します」
芳佳ちゃん警察「恋するうさちゃんマンさん」
恋するうさちゃんマン「お姉ちゃんマン、今日はあたしの胸でゆっくり泣くといい」
エーリカ「お姉ちゃんマン……私、お姉ちゃんマンが(シャーリーの部屋から)出てくるまで待ってるよ!」
お姉ちゃんマン「ありがとうエーリカ……また妹を家族として守れるようになるよう頑張ることにする」
恋するうさちゃんマン(まずは私のことを家族として守ってくれるようになって欲しいもんだなぁ)
芳佳ちゃん警察「これにて一件落着ですね!」
がんばれお姉ちゃんマン!負けるなお姉ちゃんマン!明日も501のどこかで妹達がお姉ちゃんマンを待っている!
第四話「芳佳ちゃん警察、出動!」おわり
芳佳「ご存知!愛のお姉ちゃんマン」完
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/22(月) 01:46:30.06 ID:/OLeQmaH0
HTML化依頼出してきます
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/22(月) 02:26:37.05 ID:BhNQg8zt0
素晴らしかった 乙
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/22(月) 02:30:11.07 ID:Gk7WkBEZ0
面白かった乙
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 11:29:48.56 ID:GCSCnABmo
乙
原作の雰囲気残しつつパロるって凄くいい
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 16:14:59.28 ID:TUagoxOxo
素晴らしい勢いだった乙
おすすめSS
芳佳「ふう、いいお湯だった」リーネ「……」バルクホルン「……」
芳佳の使用済みタオルをめぐり熱いバトルが始まる!!
芳佳「今日こそバルクホルンさんを倒してみせる!」
バルクホルンを「腕相撲」で倒すとご褒美がもらえるらしい・・・?芳佳はお姉ちゃんを打ち負かすことが出来るのか!?
バルクホルン「宮藤、尻をだせ」芳佳「は、はいぃ!」プリンッ
お姉ちゃんは自分に素直になったほうがいいと思います。
バルクホルン「お前は私の妹だからな!」
お姉ちゃんに甘えるエイラがカワイイです。
宮藤「扶桑からカラオケが送られてきました!」
まさか、いや、予想できる展開か?”彼女”の歌に501にセンリツが走る!?

Entry ⇒ 2014.09.30 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (9) |
バルクホルン「妹に服を、ついでに菓子と医学書も」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:26:29.33 ID:+hVdxK1/o
501基地 格納庫
芳佳「バルクホルンさーん」
バルクホルン「ん? 宮藤か。すまないが今から訓練がある。あとにしてくれ」
芳佳「あ、すぐ終わりますから」
バルクホルン「5分だけだぞ」
芳佳「はい。十分です。あの、明日買い出しに行くんですけど」
バルクホルン「いいだろう。同行する」
芳佳「え!?」
バルクホルン「なんだ? 買い出しだろう?」
芳佳「あ、えっと……まぁ……そうですけど……」
バルクホルン「いつ出発するんだ?」
芳佳「えと、1000時丁度です」
バルクホルン「了解。では、またあとでな」
芳佳「あ……」
芳佳「欲しいもの聞こうと思っただけなのに……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411374379
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:27:49.57 ID:+hVdxK1/o
翌日 朝
バルクホルン「……」
エーリカ「ふわぁぁ……。まさかトゥルーデも行きたかったなんてね」
バルクホルン「……宮藤は?」
エーリカ「え? 宮藤はいないけど、この子がいるからいいじゃん」
ルッキーニ「にゃはっ」
バルクホルン「……」
シャーリー「ルッキーニ、怒られないようにしろよ」
ルッキーニ「あいっ!」
ミーナ「バルクホルン大尉、これが買い物リストよ。あと非常時のためにストライカーユニットを積んでおいたわ」
バルクホルン「……ああ」
美緒「どうした? お前が行きたいと言ったのだろう? 宮藤はそう言っていたが」
バルクホルン「その通りだ。任務を遂行する」
シャーリー「迷子にだけはなるなよ」
ルッキーニ「はぁーい!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:29:35.05 ID:+hVdxK1/o
車内
ルッキーニ「もっとスピードだしてぇ」
エーリカ「私は安全運転がモットーだから」
ルッキーニ「シャーリーだったら、この崖のとこですごい速度だして、スリル満点なのにぃ」
バルクホルン「ルッキーニ少尉。珍しくハルトマンは正しいことを言っているんだ。大人しくしていろ。この悪路では舌を噛むぞ」
ルッキーニ「えぇー?」
エーリカ「珍しくってなんだよぉ。失敬だなぁ」
バルクホルン「ふん……」
ルッキーニ「なんか機嫌悪くない?」
エーリカ「宮藤と一緒に買い物行けなくて拗ねてるだけだから気にしなくていいよ」
ルッキーニ「にゃーんだ」
バルクホルン「黙って運転しろ!!」
エーリカ「はいはい。で、トゥルーデは何を買うの?」
バルクホルン「お前には関係のないものだ」
エーリカ「……クリス」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:32:24.60 ID:+hVdxK1/o
バルクホルン「……」ピクッ
ルッキーニ「大尉がピクってなったー。にゃはははっ」
エーリカ「分かりやすっ」
バルクホルン「私が妹のものを買いに行って何が悪い!! 言ってみろ!!」
エーリカ「別に何もいってないって」
ルッキーニ「何買うの?」ギュッ
バルクホルン「こら。膝の上に乗ってくるな」
ルッキーニ「ねーねー。なにかうのー?」
バルクホルン「何でもいいだろう。聞いてどうする」
ルッキーニ「にゃにかうのー!!」ユサユサ
バルクホルン「やめろぉ!!! 服だ!! 服!!!」
ルッキーニ「そっかぁ。服かぁ」
バルクホルン「はぁ……」
エーリカ「今日のトゥルーデは楽しそうだなぁ。私がいるから?」
バルクホルン「運転に集中せんかぁ!!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:34:29.95 ID:+hVdxK1/o
501基地 食堂
芳佳「もう街に着いたころかなぁ」
リーネ「運転はハルトマンさんだから、もう少し掛かると思うよ」
芳佳「あ、そっか。そうだよね」
シャーリー「なぁ、エイラ?」
エイラ「今日の占いをしているところだから喋り掛けないでくれ」ペラッ
シャーリー「今、あたしは宮藤たちに責められたか?」
エイラ「ノーコメント」
シャーリー「あーあ、あたしも行きたかったよ、買い出し」
エイラ「仕方ないだろ。防衛上、三人が限界なんだし」
シャーリー「でもさ、ハルトマンとルッキーニが一緒ってどう思う?」
エイラ「ウルトラエースとスーパーエースがいないってことか? いなくても問題ないから行かせたんだろー」
シャーリー「少佐やエイラ、そしてあたしががいるからか」
エイラ「ま、なんてことな――」ペラッ
シャーリー「……それ死神のカードっぽいけど、どんな意味があるんだ?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:36:27.00 ID:+hVdxK1/o
滑走路
美緒「はっはっはっは!!」ブンブンッ
ペリーヌ「少佐ぁ……凛々しいですわぁ……」
ペリーヌ(こうして二人きりでいられるなんて久しぶりですわ。この時間が永遠になればいいのに)
美緒「ん……?」
ペリーヌ「少佐? どうかされましたか?」
美緒「向こうの空がかなり黒くなってきている」
ペリーヌ「本当ですわ。これは荒れそうですね」
美緒「あの方角は……。バルクホルンたちが心配だな」
ペリーヌ「買いだしに行かれたのでしたね。悪天候で基地に戻ってくることができない場合も考えた方がいいでしょうか」
美緒「そうだな。ペリーヌ、訓練は中止だ」
ペリーヌ「え!?」
美緒「ミーナと相談しなくてはな」
ペリーヌ「あぁ……そんなぁ……」
ペリーヌ「曇天が憎い……!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:39:19.36 ID:+hVdxK1/o
車内
ルッキーニ「中尉ー、まだつかないのー?」
エーリカ「私はシャーリーじゃないから、わかんなーい」
バルクホルン「……」
ルッキーニ「なんか見えるの?」ギュッ
バルクホルン「おい。上官の膝の上に乗るな。……雲が気になってな」
ルッキーニ「雲? どんな形のやつ?」
エーリカ「向かってる方角にあるどす黒い雲?」
バルクホルン「この買い出しは早めに終わらせるほうがよさそうだ」
エーリカ「そうだね」
ルッキーニ「えー!? いっぱいお買いものしたいー!!」
エーリカ「そういえばルッキーニは何買うの?」
ルッキーニ「おかしー」
バルクホルン「ハルトマンは?」
エーリカ「おかしー!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:41:39.03 ID:+hVdxK1/o
バルクホルン「はぁ……。まぁ、自分の給料で買うなら文句は言わないがな。もう少しマシな使い方はできないのか?」
エーリカ「どんなお菓子買う?」
ルッキーニ「えっとねー、おいしいおかしー!!」
エーリカ「だよねぇー」
バルクホルン「お前らは……。もういい」
ルッキーニ「ちゃんと大尉の分も買ってあげるからー」ギュゥゥ
バルクホルン「早く膝からどけ。……それにしてもすごい雲だな。雷雨になりそうだ」
エーリカ「帰れなくなったりして」
ルッキーニ「おぉー! なんかワクワクしてきた!」
エーリカ「これは一泊だね」
ルッキーニ「ホテル、予約しないと!」
エーリカ「スウィートルームでお願いね、ルッキーニ」
ルッキーニ「了解! うじゅじゅー!!」カチャカチャ
バルクホルン「通信機を弄るな!! 遊ぶな!!! そもそも予約などできるわけがないだろう!!!」
ルッキーニ「わかってるけど?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:43:15.33 ID:+hVdxK1/o
501基地 執務室
ミーナ「あ。サルミアッキも頼めばよかったかしら?」
美緒「ミーナ、入るぞ」
ミーナ「どうかしたの?」
美緒「窓の外を見てくれ。そのほうが早い」
ミーナ「え? ……あら、トゥルーデたち、帰ってこられるかしら」
美緒「何か連絡はあったか?」
ミーナ「いいえ、まだ何も。まぁ、トゥルーデがいるから心配することもないわね」
美緒「ルッキーニとハルトマンも優秀なウィッチだからな」
ミーナ「ウィッチとして優秀でもねぇ……」
美緒「それはそうと、休憩にしたらどうだ?」
ミーナ「え? いいの?」
美緒「午後からの宮藤とリーネの飛行訓練もこの雲では無理そうだからな。書類もいくつかは処理しておこう」
ミーナ「ありがとう。それじゃ、少しの間お願いね」
美緒「気にせずゆっくり休憩してこい」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:44:39.61 ID:+hVdxK1/o
廊下
ミーナ「んー。やっぱり肩が凝るわね。また美緒にでも揉んでもらおうかしら」
芳佳「リーネちゃん、急いで!!」
リーネ「うんっ!!」
ミーナ「二人とも、何を慌てているの?」
芳佳「ミーナ中佐! すみません!! 一刻も早く洗濯物を取り込まないといけないんです!!!」
リーネ「今、降ってきたんです!!」
ミーナ「え? いつの間に……」
芳佳「急ごう、リーネちゃん!!」
リーネ「うん! ミーナ中佐、すみません! あの……!」
ミーナ「足を止めさせたわね、ごめんなさい」
リーネ「いえ!」
芳佳「わー!! どんどん強くなってきてるよー!!」
リーネ「ホントだ!! シーツが濡れちゃう!!」
ミーナ「……大丈夫よね、トゥルーデ」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:46:22.56 ID:+hVdxK1/o
街
エーリカ「あーあ、降ってきちゃった。でも、本降りになる前に到着できてよかったね」
バルクホルン「しばらく足止めだな」
ルッキーニ「うぇーん……まだ頭がジンジンしゅるぅ……」
エーリカ「トゥルーデが思い切り叩くから。宮藤いないのに」
バルクホルン「教育的指導だ。問題ない」
エーリカ「トゥルーデが先生なんて絶対嫌だね」
ルッキーニ「うんっ」
バルクホルン「早く店で買う物を買って来んかぁ!!」
エーリカ「了解。いくよー、ルッキーニ」
ルッキーニ「はぁーい!」タタタッ
バルクホルン「……」カチャ
バルクホルン「こちら、バルクホルン。ミーナ、応答してくれ」
美緒『ミーナは席を外している。私が聞こう』
バルクホルン「少佐か。こちらは今大雨だ。状況によっては帰還するのが遅れることになるかもしれない」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:48:11.26 ID:+hVdxK1/o
美緒『了解。こちらもたった今降り始めた。中々の降雨量になりそうだ』
バルクホルン「また戻る頃に連絡をする」
美緒『まて。ルッキーニとハルトマンはどうしている?』
バルクホルン「今は籠一杯に菓子を入れている最中のようだ」
美緒『はっはっはっは。そうか。楽しんでこい』
バルクホルン「楽しむ余裕などない」
ルッキーニ「大尉―!! 早くおいでよー!!!」
エーリカ「なにしてるのー? トゥルーデの分のお菓子、私が決めちゃうよー」
バルクホルン「私は菓子など買わない!! 勝手なことをするな!!」
美緒『うむ。楽しそうだな』
バルクホルン「楽しくない!! 少佐まで何を言っている!!」
美緒『良い息抜きだろう。しっかり休んでから帰ってこい、バルクホルン。これは命令だ』
バルクホルン「……命令なら仕方ないな」
美緒『気を付けてな』
バルクホルン「了解」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:49:36.50 ID:+hVdxK1/o
エーリカ「基地に連絡してくれたんだ。流石だね」ポンポン
ルッキーニ「かんしゃ、かんしゃ」ポンポン
バルクホルン「貴様ら、私の肩を気安く叩くな」
エーリカ「ま、この雨の中、車を走らせるのは危ないもんね」
バルクホルン「悪路も通るからな。万が一を考慮すればここに暫く留まるほうがいいだろう」
ルッキーニ「じゃあ、ゆっくりお買いものしてもいいの!?」
バルクホルン「限度はあるがな」
ルッキーニ「なんだぁ。じゃあ、もっと選ぼっと」
バルクホルン「どういうことだ? その籠に入っている菓子は全て購入するんじゃないのか?」
ルッキーニ「ちがうよー。急いだほうがいいって言ってたから、目にはいったやつをいれただけー」
エーリカ「棚のやつ全部くださいって言ったほうが早かったね」
ルッキーニ「そんな良い方法気がつかなかった!!」
バルクホルン「……」
エーリカ「あ、トゥルーデが呆れてる」
ルッキーニ「どれにしよーかなー?」テテテッ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:51:37.97 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「これとー、これとー、これもー」
エーリカ「私はこれにしようかなっと」
バルクホルン「……ハルトマン。書店にはいかないのか」
エーリカ「なんでー? あ、これも入れて」
ルッキーニ「あいっ」
バルクホルン「お前自らが買い出しに出てきたのはそれが目的だろう」
エーリカ「そんなの最後でいいよー。ルッキーニ、こっちは新発売みたいだけどどうする?」
ルッキーニ「かうー!!」
バルクホルン「早く行ってこい。雑貨の類は私とルッキーニで買っておく」
エーリカ「そんなにルッキーニと一緒がいいの?」
バルクホルン「ちがーう。ほら、いけ」
エーリカ「ありがと、トゥルーデ。じゃ、行ってくる」
バルクホルン「購入したらすぐに戻ってくるんだぞ」
ルッキーニ「にゃはー、これもー!! あれ? 中尉は?」
バルクホルン「好きにさせておけ。努力しているところを見せるのが嫌いなだけだ。私達は予定通り買い出しを続けるぞ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:52:52.11 ID:+hVdxK1/o
501基地 格納庫
ザァァァ……!!
シャーリー「すげー雨だな」
芳佳「わっ。今、遠くでピカッてなった」
リーネ「まるで嵐だね。ちょっと怖いよぉ」
エイラ「死神のカードはこれを暗示してたのか」
シャーリー「本当か?」
ペリーヌ「宮藤さん、リーネさん。坂本少佐からの伝言ですわ。午後の飛行訓練は中止だそうです」
芳佳「ありがとう、ペリーヌさん。なら、午後はなにしよっか?」
リーネ「お茶でもどう? ケーキを作る時間もありそうだから、ケーキも作ろうかな。材料もあるし」
芳佳「わーい。リーネちゃんの紅茶とケーキ、だいすきー」
ペリーヌ「基礎トレーニングをしなさい。わたくしが監督します」
芳佳・リーネ「「え?」」
シャーリー「ルッキーニのやつ、大丈夫かなぁ」
エイラ「このままだとサーニャ一人での夜間哨戒は危険だな。同行できるように申請してくるか」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:55:57.46 ID:+hVdxK1/o
執務室
エイラ「中佐ー。いるかー?」
美緒「エイラか。どうした?」
エイラ「あれ、中佐は?」
美緒「ミーナは遅い昼食を取っている頃だろう。話なら私が聞く」
エイラ「そういうことか。夜間哨戒任務に就きたいんだけど、いいか?」
美緒「今夜か。この嵐が続くならそれも已む無しか」
エイラ「じゃ、委細よろしくっ。今から寝るんだな」
美緒「待て、エイラ。まだ許可を出したわけではないぞ」
エイラ「いいじゃないか。サーニャ一人じゃ嵐の夜は危険だろ」
美緒「それは全く持ってその通りだが、天候が回復する可能性もある。そうなったら、二人で就く必要がなくなってしまう」
エイラ「どっちにしろサーニャと二人で夜間哨戒するだけなのにダメなのか?」
美緒「様々な状況でお前に頼ることが多いからな。いつでも動けるようにしておきたい。すまない、私が未熟なばかりにお前の我侭を聞いてやれない」
エイラ「うっ……。そ、そうか。それなら仕方ないな。もう少し様子を見てから少佐が判断してくれ」
美緒「そう言ってくれると助かる、エイラ」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 17:58:46.22 ID:+hVdxK1/o
食堂
ミーナ「ごちそうさま。さ、デスクワークに戻らないと。美緒にずっと任せてもいられないし」
サーニャ「あ……ミーナ隊長……おはようございます……」
ミーナ「おはよう、サーニャさん。まだ起床時間までは少しあるけれど、目が覚めたの?」
サーニャ「はい……雨音で……」
ミーナ「ああ。確かに今日のは特に凄いものね」
サーニャ「今日は嵐ですね」
ミーナ「そうねぇ。これが夜まで続くなら、エイラさんにも夜間哨戒に就いてもらわないといけなくなるわね」
サーニャ「……あの、ハルトマンさんが今日買い出しに行くと言っていましたけど」
ミーナ「そうよ。もしかして買ってきてほしいものをいい忘れたのかしら?」
サーニャ「いえ、こんな雨の中を車でなんて心配で」
ミーナ「バルクホルン大尉も一緒だし、それに降りだす前には街に到着しているはずだから心配はいらないわ」
サーニャ「そうですか……」
ミーナ「不安なの?」
サーニャ「すみません。ハルトマンさんたちを信じていないわけではないんですけど……」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:00:16.19 ID:+hVdxK1/o
街 レストラン
ルッキーニ「はむっ……はむっ……!!」
エーリカ「おいしー、これ」
バルクホルン「ハルトマン、目的の物は買えたのか?」
エーリカ「バッチリ」
バルクホルン「よかったな。……む? こら、ルッキーニ少尉」
ルッキーニ「なに?」
バルクホルン「口の周りを拭け。はしたない」ゴシゴシ
ルッキーニ「むぐぐぅ」
エーリカ「雨、止まないなぁ」
バルクホルン「だが徐々に雨脚は弱まっている。ゆっくり買い物をしているうちに止むだろう」ゴシゴシ
ルッキーニ「むぅぅ……」
エーリカ「なら、予定通りに戻れそうだね」
バルクホルン「あとは……エイラとサーニャの分か……」
ルッキーニ「大尉の服もまだだよ?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:01:08.73 ID:+hVdxK1/o
バルクホルン「ぐっ……」
エーリカ「それを選んでるうちに晴れちゃうかもね」
バルクホルン「何が言いたいんだ」
エーリカ「一番、時間がかかるってことっ」
バルクホルン「ふ、ふんっ。私の服選びなどまさにブリッツクリークの如く……」
エーリカ「またまた。時間かけないと気が済まないくせに」
バルクホルン「そんなことはない!」
エーリカ「まぁまぁ、私がモデルになってあげるから」
バルクホルン「お前とクリスでは似合う服が違いすぎる」
エーリカ「イメージすればいいじゃん」
バルクホルン「やめてくれ。虫唾が走る」
エーリカ「むしず……!?」
ルッキーニ「あたしはー!?」
バルクホルン「ルッキーニ少尉でもダメだ。私のことはいい。自分で選ぶ」
エーリカ「できるかなぁ?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:02:44.30 ID:+hVdxK1/o
衣料品店
バルクホルン「うーん……こっちか……いや、こっちか……?」
エーリカ「ふわぁぁ」
ルッキーニ「中尉ー。全部買い終わったー」
エーリカ「了解。こっちはまだだから待っててよ」
ルッキーニ「あにゃぁ……。まだなんだ」
バルクホルン「これ……いや、これはクリスが嫌がる可能性も加味しなければ……」
エーリカ「これだもん。中々終わらないね」
ルッキーニ「もう雨やんじゃったよ?」
エーリカ「トゥルーデ、きいたぁ? 雨、やんだって。今の内に帰ったほうがいいんじゃない?」
バルクホルン「ま、まて、やっと5着まで絞ったんだ!」
ルッキーニ「全部買っちゃえばいいじゃん」
エーリカ「前、10着ぐらい一度に送ったら「こんなにはいらないよ」って言われて気にしてるんだよ」
ルッキーニ「そうなの?」
エーリカ「クリスは遠慮しちゃっただけなんだろうだけど、トゥルーデは嫌がられたと思ってるみたい」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:04:02.24 ID:+hVdxK1/o
バルクホルン「――さぁ、基地に戻るぞ」
エーリカ「ルッキーニ、おきろー」
ルッキーニ「うにゃ……。ふわぁぁ……おわったのぉ……?」
エーリカ「うん。2時間ぐらいかかったけど」
バルクホルン「大袈裟に言うな。110分程度だろう」
エーリカ「変わんないって」
ルッキーニ「それじゃ、かえろー!!」
エーリカ「はーい。じゃ、車にのりこめー」
ルッキーニ「にゃー!!!」タタタッ
バルクホルン「こちら、バルクホルン。応答してくれ」カチャ
ミーナ『――こちら501基地。買い物は済んだの?』
バルクホルン「ああ。全て手に入れた。これから帰還する」
ミーナ『今からだと、1800時には戻ってこられるわね』
バルクホルン「雨もあがったからな。その時間までには戻ることができるはずだ」
ミーナ『了解。安全運転でお願いとハルトマン中尉に伝えておいて。それでは貴方達の帰りを待っています。気を付けてね』
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:05:13.02 ID:+hVdxK1/o
501基地 格納庫
芳佳「はぁー……はぁー……」
リーネ「も、う……だめぇ……」
ペリーヌ「だらしないですわよ。これぐらいのトレーニングで」
シャーリー「お? いつの間にか雨が止んでたんだな」
ペリーヌ「これなら今からでも飛行訓練はできそうですわね。やりますか?」
芳佳「え……いや……あの……」
リーネ「あ、あと……15分だけ……きゅうけいを……呼吸……が……整わなくて……」
ペリーヌ「冗談です。休んでなさい」
芳佳「ありがとう……ペリーヌ……さ……ん……」ガクッ
リーネ「芳佳ちゃん!?」
シャーリー「やりすぎじゃないか?」
ペリーヌ「少佐から頼まれましたから。手を抜くことなどできませんわ」
エイラ「雨、やんだのか……サーニャとの夜間哨戒は延期ダナ……」
サーニャ「よかった。これならハルトマンさんたちも安全に帰ってこれそう」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:06:11.89 ID:+hVdxK1/o
執務室
ミーナ「任務達成だそうよ」
美緒「基地に戻るまでが任務だがな」
ミーナ「うふふ。それもそうね」
美緒「しかし、予想よりも早く雨があがったな。これなら宮藤とリーネの訓練も……」
ミーナ「もしかしてこれからするつもり?」
美緒「体力が残っているならやらせてみてもいいかもしれないな」
ミーナ「体を壊さなければいいけれど……」
美緒「では、行ってくる」
ミーナ「む、無茶はさせないでね。宮藤さんもリーネさんも大事な存在なのよ?」
美緒「はっはっはっは。分かっている」
ミーナ「……大丈夫かしら」
ミーナ「それにしても、雲はまだ残っているのね」
ミーナ「もう一雨こなければいいけど」
ミーナ「さて、仕事仕事」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:08:16.97 ID:+hVdxK1/o
車内
エーリカ「おおぉ……。揺れるなぁ」
ルッキーニ「にゃはー!! たのしー!!」
バルクホルン「こらぁ! 大人しくしろ!!」ギュゥゥ
ルッキーニ「うぇぇ」
バルクホルン「かなりの泥濘だな。安全運転を心がけろ、ハルトマン」
エーリカ「クリスのために買った服を泥だらけにするわけにはいかないしね」
バルクホルン「心配無用だ。このように梱包にも気を遣っている。多少濡れても服が汚れることはない」
ルッキーニ「ねー、大尉?」
バルクホルン「どうした?」
ルッキーニ「帰ったら、一緒にこのお菓子たべよー。今、食べてもいいけど」
バルクホルン「いらん」
ルッキーニ「えー!? 折角、買ったのにぃ」
エーリカ「いーじゃん、トゥルーデ。ルッキーニは長時間に及んだ服選びにも文句一つ言わず待っててくれたんだから」
バルクホルン「ルッキーニ少尉は眠っていたと記憶しているが?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:09:38.73 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「おぉー。もうすぐ崖のところだぁ。中尉は崖越えジャンプできないの?」
エーリカ「やってみようか?」
バルクホルン「やってみろ」
エーリカ「……しないって」
ルッキーニ「ぶぅー。シャーリーならするのにぃ」
バルクホルン「基地に戻ったらシャーリーを詰問しなければならないな」
エーリカ「ああ、可哀想なシャーリー」
ルッキーニ「早く帰ってお菓子食べたーい」
エーリカ「私もお菓子たべたーい」
バルクホルン「頼むから運転に集中してくれ。この悪路では一歩間違えば崖から転落することになるんだぞ」
エーリカ「ならないよ。こんなにも安全運転してるんだし。むしろもっとスピード出したいくらいだ」
バルクホルン「おかしな真似をしてみろ。お前の右手があらぬ方向に曲がるぞ」
エーリカ「なにそれ、新手の魔法?」
ルッキーニ「おもしろそー、やってやって!」
エーリカ「あのさ、冗談でもそういうことは言わないで――」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:11:23.90 ID:+hVdxK1/o
501基地 基地周辺
芳佳「わぷっ!?」ベチャァ
リーネ「芳佳ちゃん!! 大丈夫!?」
芳佳「う、うん……へいき……」
ペリーヌ「何をしていますの」
芳佳「泥ですべちゃって」
ペリーヌ「怪我はありませんの?」
芳佳「うん。でも、泥だらけに……」
美緒「足腰が未熟な証拠だな。鍛練が足らんぞ、宮藤」
芳佳「すみません……。でも、これは疲れのせいも……」
美緒「言い分けするな!! さっさと走れ!!」
芳佳「は、はぁい!!」タタタッ
リーネ「芳佳ちゃーん、まってー!!」
ペリーヌ「そこも泥濘がありますわよ。気をつけなさい」
美緒「……そろそろ夕食の時間か。よーし!! あと基地の外周を1周したら終わりにする!! しっかり走れ!!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:12:39.43 ID:+hVdxK1/o
食堂
シャーリー「はぁー。さっぱりしたぁ」
エイラ「シャーリー、風呂だったのか」
シャーリー「オイル臭いまま食堂に入るとうるさい奴がいるからね」
エイラ「大尉のことだな」
シャーリー「そうそう。で、その大尉殿は?」
エイラ「まだ帰ってきてないんじゃないか? 帰って来たら私たちが頼んだもの配るだろうし」
シャーリー「まだって、もう晩飯の時間なのに……」
エイラ「雨の所為で向こうを出発するのが遅れたんじゃないか?」
シャーリー「それはあるか」
エイラ「そんなことより、今朝の占いで出た死神のカードの意味がわかった」
シャーリー「お。なんだったんだ?」
エイラ「……私がサーニャと一緒に夜間哨戒に行けないことを暗示してたんだな」
シャーリー「あー、そうか。そりゃ、死神の仕業だなー」
エイラ「おい! こっちは本気で落ち込んでるんだ!! もっと慰めの言葉とかあるだろー!!」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:14:29.89 ID:+hVdxK1/o
執務室
ミーナ「あとはこれにサインを……。よしっ。おわりっ。ふぅー……」
サーニャ「ミーナ隊長、失礼します」
ミーナ「あら、何か用かしら?」
サーニャ「いえ……その……ハルトマンさんたちがまだみたいなので……」
ミーナ「そういえばそろそろ戻ってきてもいいはずね」
サーニャ「胸騒ぎがするんです」
ミーナ「分かったわ。ちょっと待って。今、連絡をとってみるから」カチャ
サーニャ「すみません」
ミーナ「いいのよ。サーニャさんは昼間から心配してくれていたものね」
サーニャ「は、はい……」
ミーナ「こちら、ミーナ。応答して、バルクホルン大尉。こちら、ミーナ。バルクホルン大尉、応答して」
サーニャ「……」
ミーナ「バルクホルン大尉、聞こえないの? ……おかしいわね。向こうに繋がらない」
サーニャ「え……」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:15:34.32 ID:+hVdxK1/o
森
バルクホルン「ぐっ……うっ……」
バルクホルン「こ、ここは……どこだ……?」
エーリカ「……」
バルクホルン「ハルトマン、起きろ。ハルトマン」
エーリカ「……」
バルクホルン「おい!! 起きろ、ハルトマン!!」
エーリカ「すぅ……すぅ……」
バルクホルン「呼吸は……しているようだな……。気絶しているだけか。よかった」
ルッキーニ「た、いぃ……」
バルクホルン「ルッキーニ少尉!! 無事か!!」
ルッキーニ「いたいよぉ……」
バルクホルン「見せてみろ」
ルッキーニ「うぅ……」
バルクホルン「脹脛の辺りを切ったか。割りと傷も深いな。止血しなければ……何かあったか……?」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:17:55.88 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「大尉、あたしたちどうなったの?」
バルクホルン「ちょっと待て。お前の応急処置が先だ」
ルッキーニ「う、うん……」
バルクホルン「包帯はあるわけがないし、私たちの服は泥で汚れてしまっているし……清潔な布は……」
ルッキーニ「うぇぇ……血がでりゅう……」
バルクホルン「そうだ。これはどうだ……」ゴソゴソ
ルッキーニ「え? それって……」
バルクホルン「無事だったか。しっかりと梱包していたのが功を奏したな。さてと……ふんっ!!!」ビリッ!!
ルッキーニ「えぇー!? いいのー!?」
バルクホルン「何がだ?」
ルッキーニ「だってそれ……プレゼントするために買った服でしょ……?」
バルクホルン「いいから、じっとしていろ」ギュッ
ルッキーニ「大尉……」
バルクホルン「これでよし。さてと現状の把握しなければ」
ルッキーニ「……」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:19:47.34 ID:+hVdxK1/o
バルクホルン「どうやら大雨の影響で崖崩れが起こったな。私達が生き埋めにならずにすんだのは不幸中の幸いか」
ルッキーニ「これからどうするの?」
バルクホルン「車は荷台ごと見事に土砂の中か。ストライカーユニットは後ほど回収するとして今はこの場から移動しなくては」
ルッキーニ「移動するの?」
バルクホルン「また地滑りがあってはことだからな」
ルッキーニ「うん、わかった。よっと……いにゃ!? あ、あし、いたぁい……」
バルクホルン「無理をするな。その怪我ではまともに歩けないだろう。背負ってやる」
ルッキーニ「いいのぉ?」
バルクホルン「お前をここに置いていくわけにもいかないからな」
ルッキーニ「ありがとっ」ギュッ
バルクホルン「ハルトマンは小脇に抱えるしかないな」ヒョイッ
エーリカ「うぅん……」
バルクホルン「では行くぞ」
ルッキーニ「あいっ」
バルクホルン(それにしても都合よく車外に投げだされたな。普通なら車と共に土砂の中だろうに)
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:22:10.46 ID:+hVdxK1/o
501基地 ブリーフィングルーム
美緒「バルクホルンたちと連絡がつかないだと?」
ミーナ「ええ。どうやら通信機がなんらかの原因で壊れてしまったみたい」
美緒「時間も時間だ。通信機だけでなくバルクホルンたちにも何かあったと考えるべきだな」
ミーナ「そこでストライカーユニットの使用を許可して三名ほど捜索に向かわせようと思うのだけど」
美緒「ミーナ、行ってくれるか」
ミーナ「最初からそのつもりよ」
美緒「それから宮藤も向かわせた方がいいな。疲れてはいるだろうが、あいつの力は必要になる」
ミーナ「あとは……」
サーニャ「行かせてください」
美緒「……だから、ずっと居たのか」
ミーナ「どうしても行きたいみたい。サーニャさんがいれば心強いのは確かよ」
美緒「そうだな。サーニャ、夜間哨戒前にすまないが、行ってくれるか」
サーニャ「了解!」
ミーナ「では、坂本少佐。宮藤軍曹、リトヴャク中尉の二名を連れ、捜索に向かいます」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:23:30.87 ID:+hVdxK1/o
食堂
宮藤「え? バルクホルンさんたち、まだ帰ってきてないんですか?」
シャーリー「そうなんだよ。で、今、エイラに占ってもらってたんだけどさ」
ペリーヌ「結果はどうですの?」
エイラ「死神のカードしかでねぇ……」
リーネ「えー!? そ、それってバルクホルンさんたちになにかあったってことですか……!?」
シャーリー「え、縁起でもないこと言うなって。エイラの占いは外れることもあるしアテにはならな――」
『宮藤軍曹は至急ハンガーへ。繰り返します。宮藤軍曹は至急ハンガーへ――』
ペリーヌ「……なにか、ありましたわね」
芳佳「行かなきゃ!! バルクホルンさんたちに何かあったんだ!!!」
シャーリー「宮藤が呼ばれたってことは怪我でもしたのか……!! くそっ!!」
リーネ「と、とにかく行かないと!!」
芳佳「うん!」
エイラ「私も行くぞ!! 手伝えることはあるはずだからな!!」
ペリーヌ「わたくしも行きますわ」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:24:37.67 ID:+hVdxK1/o
格納庫
芳佳「坂本さん!!」
美緒「来たか。時間はないぞ。急げ」
芳佳「な、何があったんですか!?」
サーニャ「芳佳ちゃん、詳しいことは現場に向かいながら説明するわ。だから、今は……」
芳佳「うん!! ユニットを装着する!!!」ダダダッ
ミーナ「宮藤さん!! これだけは見ておいて!! バルクホルン大尉が街まで行くために使ったルート地図よ」
芳佳「はい!!」
シャーリー「ルッキーニたちに何かあったんですね?」
美緒「恐らくな」
エイラ「サーニャもいくなら私も行くぞ!!」
美緒「エイラたちは残ってくれ。特にエイラまで基地を離れると不測の事態に対応することが困難になる」
エイラ「うっ……わ、わかった……」
ペリーヌ「了解」
ミーナ「準備が整い次第、すぐに出発します!! 急いで!!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:26:21.75 ID:+hVdxK1/o
芳佳「準備できました!! 急ぎましょう!!」
美緒「宮藤!! バルクホルンたちが通ったであろうルートは頭に入っているか!?」
芳佳「はい!! 確認しました!!」
美緒「三人を頼むぞ。疲れが溜まっているところすまないが、お前の力を貸してくれ。だが無理だけはするな」
芳佳「了解!!!」
リーネ「芳佳ちゃん、気を付けてね」
芳佳「バルクホルンさんたちと一緒に帰ってくるから。リーネちゃんは信じて待ってて!!」
リーネ「うんっ」
シャーリー「中佐、ルッキーニを頼みます」
ミーナ「きっと大丈夫よ。バルクホルン大尉とハルトマン中尉も一緒なんだから」
サーニャ「エイラ、行ってくるわ」
エイラ「サーニャ!! きをつけてなー!! なにかあればいつでも出られるようにしておくからなー!!」
ペリーヌ「エイラさん。わたくしたちはここで待つように言われましたでしょう? サーニャさん、お願いします」
サーニャ「はい。任せてください」
ミーナ「――発進!!!」ブゥゥゥン!!!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:27:28.94 ID:+hVdxK1/o
森
ザァァァ……
バルクホルン「雨が降り始めたか」
ルッキーニ「大尉、疲れない?」
バルクホルン「魔法を使っているから何も支障はない。お前とハルトマンなど羽毛のようだ」
ルッキーニ「そっか。そういえばシャーリーもバルクホルンはゴリラだーって言ってた」
バルクホルン「そうか。貴重な情報提供に感謝する。……帰ったら拷問だ、シャーリー」
ルッキーニ「へっぷちゅ!!」
バルクホルン「雨で体温が下がってきたか?」
ルッキーニ「へーき、へーき!」ゴシゴシ
バルクホルン「雨を凌げる場所を見つけたらそこで休むぞ」
ルッキーニ「じゃ、あたし目を凝らして探すから! 大尉はそのまま歩くことに専念して!!」
バルクホルン「了解」
ルッキーニ「どこかなぁー? へ……へっぷちゅ!!」
エーリカ「すぅ……すぅ……」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:28:56.28 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「あー! 大尉!! あそこは!! ほら!! 穴がある!!」
バルクホルン「ああ、雨宿りにはいいな。あそこで休むか」
ルッキーニ「あいっ! へっぷちゅ!!」
バルクホルン「急ぐか」
エーリカ「ふぁいとー、トゥルーデぇ」
バルクホルン「いつから起きていた?」
エーリカ「わかんなーい」
バルクホルン「……」ギュゥゥゥ!!!!
エーリカ「おぉう……!? し、しまってる……!! 胴が……しまってる……!! たべたもの、がでる……!!」
バルクホルン「歩けるか?」
エーリカ「ふぅ……。もうすぐそこだし、運んで」
バルクホルン「……地獄に堕ちろ」ダダダダッ
ルッキーニ「はやーい」
エーリカ「いけー、トゥルーデ号ー」
バルクホルン「乗り物扱いするなぁ!!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:30:17.00 ID:+hVdxK1/o
洞穴
バルクホルン「うーむ。この様子では雨は暫く止みそうにないな」
エーリカ「ミーナたち、心配してるかな」
バルクホルン「既に捜索してくれているはずだ。ミーナかサーニャが捜索隊に居ればすぐにでも見つけてくれるだろう」
エーリカ「じゃ、慌てても意味ないね。寝とこ。マイスウィートルームが恋しい」
バルクホルン「仲間を信頼するのはいいが、もう少し緊張感を持てないのか」
エーリカ「だって、できることないもん。おやすみー」
バルクホルン「時々、こいつがエースだというのが信じられなくなる」
ルッキーニ「へっぷちゅ!!」
バルクホルン「ルッキーニ少尉。服は脱いだほうがいい。濡れたままだと体温は低下していくだけだからな」
ルッキーニ「だいじょーぶ! こういうときこそ、あたしの魔法だから!!」ピコンッ
エーリカ「お、そうだった。ルッキーニ!!」ギュゥゥ
ルッキーニ「うにゃ!?」
エーリカ「ルッキーニ、あったかぁい」スリスリ
バルクホルン「……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:33:18.47 ID:+hVdxK1/o
空中
サーニャ「ミーナ隊長、あれを見てください」
ミーナ「あれは……。どうやら崖が崩れてしまったみたいね」
芳佳「道が落ちちゃってる。ま、まさか、バルクホルンさんたち……」
サーニャ「走行中に道が崩落して、そのまま崖下に……」
芳佳「た、大変!! 早くいかないと!! バルクホルンさんたちが生き埋めになってるかも!!!」
ミーナ「そうね。降りてみましょう」
サーニャ「急がないと……!」ブゥゥゥン
芳佳「バルクホルンさーん!! ハルトマンさーん!! ルッキーニちゃーん!!」ブゥゥゥン
ミーナ「……」
ミーナ(ところどころ、崖が抉られている箇所があるわね。これは地滑りで出来た跡じゃない……)
ミーナ(強い力がぶつかったような……そんな感じだけれど……)
芳佳「ミーナ中佐ー!! 大変です!!!」
ミーナ「何か見つかったの!?」
サーニャ「車が土砂の中に……」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:35:24.39 ID:+hVdxK1/o
ミーナ「これは……。ヘッドライトの部分しか見えないけれど、確かに501が所有していた車両ね」
芳佳「そんな!! なら、この下に三人が……!!! 助けないと!!!」ザッザッ!!!
サーニャ「芳佳ちゃん、やめて。手を怪我するわ」
芳佳「バルクホルンさんたちが助かるなら私の手なんてどうなってもいい!!」
サーニャ「……!」
芳佳「絶対に助ける……助けるんだから……!!!」
ミーナ「宮藤軍曹、やめなさい」グイッ
芳佳「離して!!」
ミーナ「落ち着きなさい!! どうして私とサーニャさんがいると思っているの!?」
芳佳「え……?」
ミーナ「サーニャさん。お願い」
サーニャ「はい」ピコンッ
芳佳「あ……そっか……サーニャちゃんの魔法で……」
ミーナ「どうかしら?」
サーニャ「土砂の中からは何も反応がありません。……三人の反応は向こう、森の奥にあります」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:37:47.48 ID:+hVdxK1/o
洞穴
エーリカ「すぅ……すぅ……」
ルッキーニ「大尉もおいでよー。あたしにくっつくとあったまるよー」
バルクホルン「無茶なことをするな。ただでさえ出血しているんだぞ。体力と魔法力は節約しておけ」
ルッキーニ「でも、大尉も中尉も……」
バルクホルン「ハルトマンがどうかしたか?」
ルッキーニ「え、ううん。なんでもにゃい」
バルクホルン「もう寝ろ。見張りなら私がする。何かあれば起こすからな」
ルッキーニ「……りょーかいっ。おやすみっ」
バルクホルン「ああ」
バルクホルン「……雨は弱まったか。だが、ミーナがここへ来るまでもう少しかかるかもなしれないな」
バルクホルン「宮藤も一緒ならいいんだがな」
エーリカ「なんで? クリスに似てるから?」
バルクホルン「……いつから起きていた?」
エーリカ「え? うーんと、ハルトマンがどうかしたかって辺り」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:39:24.72 ID:+hVdxK1/o
サーニャ「あっち」
芳佳「あっちだね!!」
ミーナ「どうやらあの洞穴にいるみたいね」
芳佳「あの穴ですね!! わかりました!!!」タタタタッ
ミーナ「宮藤さん!! ちょっと!!」
サーニャ「芳佳ちゃん、待って!!」タタタッ
ミーナ「サーニャさんまで……。心配なのはわかるけれど――」
芳佳「ハルトマンさーん!!! ハルトマンさん!! しっかりしてくださーい!!!」
ミーナ「フラウ!?」ダダダッ
ミーナ「――どうしたの、フラウ!?」
バルクホルン「起きているなら言わんか……そして見張りを交代する意思ぐらいみせろ……」グググッ
エーリカ「いたい! いたい!! あたまがわれちゃう!」
サーニャ「バルクホルンさん、やめてください! ハルトマンさんの頭が……頭が……!!」オロオロ
芳佳「そんなに強く掴んだら、トマトみたいに潰れちゃいますよぉ!!!」
ミーナ「……楽しそうね、トゥルーデ」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:40:50.44 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「よしか!! サーニャ!!」
芳佳「ルッキーニちゃん!! 大丈夫だった!?」
ルッキーニ「うん!」
バルクホルン「宮藤、ルッキーニは足を負傷している。悪いが治療してやってくれ」
芳佳「わかりました!!」パァァ
ルッキーニ「はぁー。たすかったぁー」
サーニャ「ハルトマンさん、怪我はないですか?」
エーリカ「このとーり、なんともないよー。ま、服がかなり汚れちゃってて、見た目は酷い有様だけど」
サーニャ「あぁ……はぁ……」
エーリカ「心配した?」
サーニャ「はい……とても……」
エーリカ「ごめんね」
サーニャ「いえ……無事でよかったです……」
バルクホルン「すまない、ミーナ。帰りのルートを良く検討しなかった私に責任がある」
ミーナ「それはまた基地に戻ってからでいいわよ。今は胸を撫で下ろせたことで満足だから」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:43:13.45 ID:+hVdxK1/o
芳佳「はぁ……はぁ……」パァァ
ルッキーニ「芳佳? 凄い汗だけど……」
芳佳「私は平気だから」
ルッキーニ「よしかぁ」
芳佳「はぁ……はぁ……。よ、よし、これでもう傷は自然に治るよ」
ルッキーニ「ありがと!」ギュッ
芳佳「あとは……」
バルクホルン「ストライカーユニットは土砂の中にある。基地に戻ったら回収するように伝えておいてくれるか」
ミーナ「それは勿論よ。軍事兵器を捨て置けるわけないもの」
芳佳「バ、バルクホルンさ……ん……」グイッ
バルクホルン「な、なんだ、宮藤!?」
芳佳「は、はやく……腕を……みせ……て……」ガクッ
バルクホルン「宮藤!? どうした!! 宮藤!!」
サーニャ「芳佳ちゃん!? 芳佳ちゃん!!」
ミーナ「落ち着いて。これは訓練の疲れと安堵から気が緩んだだけだと思うわ。少し休めば大丈夫よ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:44:47.66 ID:+hVdxK1/o
エーリカ「宮藤、疲れてるのに探しにきたんだ。少佐も無茶させるなぁ」
ミーナ「坂本少佐は貴方達が大怪我をしている可能性も考慮したからよ」
バルクホルン「宮藤が来てくれたからこそルッキーニの治療ができた。少佐の考えは間違っているとは言えない」
エーリカ「まぁ、確かに大怪我していたら大変だったけど」
ミーナ「貴方達も疲れたでしょう。雨も小康状態だし、これから基地に戻りましょう」
ルッキーニ「どうやって? 車もストライカーユニットもないよ?」
サーニャ「二人一組になれば問題ないわ」
ルッキーニ「そっかぁ。背負えばいいんだ」
ミーナ「宮藤さんは体力的にも限界なので、誰かが代わりに宮藤さんのユニットを使って――」
バルクホルン「装着完了した。いつでもいけるぞ、ミーナ」ブゥゥゥゥン!!!
ミーナ「……わかったわ。それでは、今から組を決め――」
バルクホルン「宮藤、意識はあるか?」ギュッ
芳佳「あ、はい。ちょっと疲れただけですから」
エーリカ「サーにゃん、おぶってー」
サーニャ「了解っ」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:46:24.68 ID:+hVdxK1/o
空中
ルッキーニ「へ……へ……へっぷちゅ!!」
ミーナ「大丈夫、ルッキーニさん? 体が冷えたかしら?」
ルッキーニ「あい」ゴシゴシ
ミーナ「……ルッキーニさん、どこでなにを拭いているのかしら?」
サーニャ「どうやって助かったんですか?」
エーリカ「トゥルーデがルッキーニを背負って、私をまるで捨てられた子犬を拾うようにして小脇に抱えてくれたからだね」
サーニャ「は、はぁ……」
バルクホルン「宮藤、寒くないか?」
芳佳「はい。何ともないです。それより、バルクホルンさん。腕を見せてください」
バルクホルン「私のことなどどうでもいいだろう」
芳佳「何を言っているんですか!! よくありません!!」
バルクホルン「わ、わかった。だが、宮藤も疲れているだろう。少し休んでからに」
芳佳「ダメです!! さぁ、はじめましょう!!」グイッ
バルクホルン「ま、まて!! こんな場所で治療をするつもりか!!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:48:08.45 ID:+hVdxK1/o
ルッキーニ「へっぷちゅ!! よしかぁ、どうしたのー?」ゴシゴシ
ミーナ「ルッキーニさん……?」
芳佳「バルクホルンさんが腕を痛めてるみたいなのー!!」
バルクホルン「み、宮藤……! 大声でいうことじゃないだろう!」
サーニャ「もしかしてハルトマンさんを抱えていた腕のほうですか?」
エーリカ「さぁ、そこまで覚えてないよ」
ルッキーニ「たいい……」ゴシゴシ
ミーナ「……」ピキッ
芳佳「いきます!!」パァァ
バルクホルン「……ありがとう」
芳佳「お礼をいうのは私の方です!!」
バルクホルン「なに?」
芳佳「こんなに傷だらけでもハルトマンさんとルッキーニちゃんを守ってくれて、ありがとうございます!」
バルクホルン「いや……それは……」
芳佳「はぁ……はぁ……も、もうすこしでぇ……はぁ……はぁ……」パァァ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:50:02.33 ID:+hVdxK1/o
501基地 滑走路
美緒「うーむ……」キュィィン
リーネ「ま、まだ戻ってきませんか?」
美緒「いや、見えた!! 全員、いる!! 全員無事だ!!」
リーネ「本当ですか!! みなさーん!!! 全員無事だそうですよー!!!」
シャーリー「ルッキーニは!! ルッキーニはどうなんだ!?」ダダダッ
エイラ「サーニャは!? サーニャは傷一つないのか!?」
ペリーヌ「ご無事ですのね!!」
美緒「ハルトマン、バルクホルン、ルッキーニは服が酷く汚れているが目立った外傷はないな」
リーネ「あの、芳佳ちゃんたちは?」
美緒「ミーナとサーニャに変わったところは……いや、ミーナは背負っているルッキーニに対して叱っているようにも……」
リーネ「芳佳ちゃんは……?」
美緒「……多分、眠っているだけだろう。バルクホルンの背中でぐったりしているが」
リーネ「――リネット・ビショップ!! 発進します!!!」ブゥゥゥン
シャーリー「あ!? リーネ!! 一人で行くなよ!! あたしも行く!!」ブゥゥゥン
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:51:11.74 ID:+hVdxK1/o
美緒「私の許可なく出ていく奴があるか」
リーネ「ごめんなさい……」
シャーリー「あたしはリーネを止めようとして……」
エイラ「サーニャ、なんともないか?」
サーニャ「ええ。大丈夫よ。それよりも芳佳ちゃんが大変で」
芳佳「うぅ……はぁ……ひぃ……」
バルクホルン「すぐに医務室に連れて行きたいんだが、いいだろうか」
ミーナ「早く行って」
バルクホルン「恩に着る!! 行くぞ、宮藤!!」ダダダダッ
芳佳「あぁぁう……」
エーリカ「わたしもいこっと。ルッキーニはどうする?」
ルッキーニ「あたしもいくー」
美緒「まて、お前たちには事情聴取が待っている」
エーリカ「えぇー。あとにできないのぉ?」
ミーナ「できません」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:52:51.22 ID:+hVdxK1/o
医務室
芳佳「すぅ……すぅ……」
バルクホルン「……ありがとう、宮藤」
ペリーヌ「あのぉ」
バルクホルン「どうした?」
ペリーヌ「い、いえ、宮藤さんの容態はどうなっているのだろうと思いまして……」
バルクホルン「丁度いい。私は事故の報告しなければいけないんだ。宮藤のことをみていてくれ」
ペリーヌ「へ!? いや、わたくしはそんなつもりはなくて……」
バルクホルン「任せたぞ、ペリーヌ」
ペリーヌ「あぁ……そんなぁ……わたくしはすぐに戻るつもりで……」
芳佳「すぅ……すぅ……」
ペリーヌ「ま、まぁ、宮藤さんがこうなったのもわたくしが無茶なトレーニングを課してしまったからですし、特別に看てあげますわ、特別に」
芳佳「うぅ……ん……」
ペリーヌ「幸せそうに寝ていますわね。全く」
芳佳「えへへ……リーネちゃぁん……さわらせて……くれるのぉ……えへへ……」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:54:40.17 ID:+hVdxK1/o
執務室
美緒「来たか」
バルクホルン「すまない。遅れたか。土砂に埋もれたストライカーユニットの回収はどうなっている?」
ミーナ「シャーリーさんとエイラさんを向かわせたわ。車両及び物資の回収は他の職員に任せたけれど」
バルクホルン「そうか」
美緒「事故が起こったときの様子を具体的に報告してくれるか?」
エーリカ「ミーナにも言ったことだけど、走行中に道が突然崩落して、そのままみんなで車ごと落下したんだって」
ミーナ「本当に?」
エーリカ「うんっ。ね、ルッキーニ?」
ルッキーニ「うじゅ」
バルクホルン「私もそう認識している。そのあと奇跡的に全員が車外に投げ出されて一命を取り留めた」
美緒「運転に問題があったわけでもなさそうだ。ここまでで良しとする。風呂にも入りたいだろうしな」
エーリカ「うんっ! はいりたいっ!」
ルッキーニ「裸の付き合い!」
ミーナ「はいはい。分かりました。では、もういいわ。任務、御苦労さま。解散っ」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:57:37.59 ID:+hVdxK1/o
事故現場
シャーリー「ここか……。ふーん……!!」ググッ
エイラ「なんで私達がー。全部、他の奴にやらせろよなー」
シャーリー「おーい、手伝ってくれー」
エイラ「了解ー。……ほいっ」グイッ
シャーリー「あーあ。エンジン部分も泥に浸ってるなぁ、これ。オーバーホールしないとな」
エイラ「なぁ、シャーリー。上のほう見てくれ」
シャーリー「んー? なんかあるのか?」
エイラ「あの崩れた崖のところ、変じゃないか? なんか土が滑り落ちたっていうより抉り取られてる気がするぞ」
シャーリー「……エイラ! こっちだ!!」
エイラ「なんだよ?」
シャーリー「車を掘りだすんだよ」
エイラ「私達の任務はユニットの回収だけだろ」
シャーリー「いいから」
エイラ「しゃーねーな。今回だけだかんなー」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 18:59:33.37 ID:+hVdxK1/o
大浴場
ルッキーニ「にゃはー!! おっふろー!!!」ドボーンッ
エーリカ「いやー。今日は色々大変だったねー」
バルクホルン「洗ってから湯船に浸からんか。全く」
ルッキーニ「ぷはぁ!! たいいー、あとでお菓子たべよー」
バルクホルン「あの菓子は無事だったのか?」
ルッキーニ「中尉の胸みたいになっちゃったけどぉ」
エーリカ「それは可愛くなってことだな」
バルクホルン「ならば食えたものではないだろう。やめておけ、流石のルッキーニ少尉も腹を壊すぞ」
エーリカ「たべろよー!!」
ルッキーニ「ちゃんとリーネに教えてもらうから」
バルクホルン「リーネに?」
エーリカ「なにそれ、ルッキーニが作るってこと?」
ルッキーニ「にゃはっ」
バルクホルン「……食えるものなら食ってやる」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:01:59.05 ID:+hVdxK1/o
執務室
シャーリー『報告は以上です』
ミーナ「ご苦労さま。気を付けて帰ってきてね」
エイラ『もしかして、このためだけに私達を……』
ミーナ「はい。通信終了」カチッ
美緒「なんと言っていた?」
ミーナ「私もあの何かで抉り取られたようなあとが気になっていたの」
美緒「地滑りではないのか?」
ミーナ「深く掘られているような箇所があったのよ。まるでそこに大きな力をぶつけたかのような跡だったわ」
美緒「大きな力か」
ミーナ「シャーリーさんの報告によると、車両の天井、窓、ドア、フロントガラスが全部吹っ飛んでいたみたいね」
美緒「……まるで車内から突風が発生したかのようだな」
ミーナ「報告はきちんとしてほしいわ」
美緒「しかし、あいつらしいな」
ミーナ「こういうことをするから大尉にはなれないのよね……。ふふっ」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:03:45.86 ID:+hVdxK1/o
食堂
ペリーヌ「どんなものなら食べられますの?」
芳佳「食欲はあるから気にしないで」
ペリーヌ「そうですか?」
リーネ「ルッキーニちゃん、砂糖はー?」
ルッキーニ「ここー!!」
リーネ「いそいでー」
ルッキーニ「はぁーい!!」
芳佳「あれ、リーネちゃん、何してるの?」
ペリーヌ「甘い匂いが……。ケーキでも作っているのですか?」
リーネ「はい。ルッキーニちゃんがどうしてもって」
ルッキーニ「リーネぇ! これは!?」
リーネ「え、えーと……」
芳佳「楽しそう!! 私も手伝う!!!」
ペリーヌ「宮藤さん。病み上がりで無茶なことはしないように。わたくしはバルクホルン大尉から任されているのですから、何かあったらわたくしが叱責を受けてしまうでしょう?」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:05:09.49 ID:+hVdxK1/o
ハルトマンの部屋
エーリカ「あれ? ズボンない。……あ、あった」
バルクホルン『ハルトマン、入るぞ』
エーリカ「どうぞ。ルッキーニのお菓子、できたの?」
バルクホルン「いや。もうしばらくかかるだろう」
エーリカ「サーにゃんの分もしっかり作ってくれてるかな。夜間哨戒明けに分けようと思うんだけどいいでしょ?」
バルクホルン「ハルトマン。本はどうした?」
エーリカ「え? ああ、ドロドロだったから捨てちゃった。それが?」
バルクホルン「かなり高額だっただろう。医学書なんて」
エーリカ「また買うよ。お給料だけはたんまりあるしね、ひっひっひ」
バルクホルン「そうか……」
エーリカ「それよりトゥルーデのほうこそいいの? クリスのために買った服をびりびり裂いたんだろ?」
バルクホルン「……構わない。安いものだ」
エーリカ「真剣に選んだのに、時間の無駄じゃん」
バルクホルン「む、無駄なことはない! 次の買い出しのときに同じような服を選べばいいだけだからな!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:07:39.80 ID:+hVdxK1/o
食堂
ペリーヌ「リーネさん、いつまでケーキの監視をしていればいいんですの?」
リーネ「あと1分ぐらいです」ジーッ
ペリーヌ「なるほど」ジーッ
芳佳「え? それじゃあ、あのルッキーニちゃんの足に巻いてあったのってクリスさんの服だったの?」
ルッキーニ「大尉は、なんでもないような顔であたしに巻いてくれたんだ」
芳佳「すごいね……」
ルッキーニ「それだけじゃないんだよぉ。中尉だってすごかったんだから」
芳佳「なになに? なにがあったの?」
ルッキーニ「あ、これは秘密だった」
芳佳「えー!? ここまで言ったんだからおしえてよー!!」
ルッキーニ「やだー! ひみつー!! 努力してるところは見られたくないんだって大尉がいってたからー!!」
芳佳「なにそれー!! ルッキーニちゃんの意地悪ー!!」
ルッキーニ「にゃははは」
リーネ「あ、できたっ。バルクホルンさんとハルトマンさんを呼んでこなきゃっ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:09:47.88 ID:+hVdxK1/o
リーネ「どうぞ。準備ができました」
エーリカ「おぉー! おかしだー!! ケーキだぁー!! わーいっ」
バルクホルン「わずかな時間でよく仕上げたな」
ルッキーニ「リーネと芳佳が殆どやってくれたから。あたしは砂糖とお皿運んだけー」
芳佳「違います!! ルッキーニちゃんとリーネちゃんの共同制作です!!」
リーネ「はい!」
ペリーヌ「わたくしも手伝いましたでしょ!!」
バルクホルン「何もここまですることもなかったんだがな」
ルッキーニ「ごめんね。本当なら、もっと美味しいお菓子を一緒に食べたかったんだけどぉ」
エーリカ「なにいってるの。これ以上に美味しいお菓子はないよ」モグモグ
バルクホルン「ん……。ああ、これに勝るものは店先には並んでいないだろうな」
ルッキーニ「にゃはっ! たいいー!!」ギュッ
バルクホルン「こらぁ!! はなれろ!!」
ルッキーニ「にゃはははー。中尉もおいしい?」
エーリカ「はむっ。うん、おいひぃ」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/22(月) 19:11:23.92 ID:+hVdxK1/o
数日後 格納庫
バルクホルン「よし。訓練を始めるか」
芳佳「バルクホルンさーん!!」
バルクホルン「どうした、宮藤?」
芳佳「明日、追加の買い出しに行くんですけど」
バルクホルン「買い出しのメンバーは?」
芳佳「あ、えっと、今のところは私と坂本さんです」
バルクホルン「わかった。私も同行する」
芳佳「え!? あ、そうですか……。よろしくお願いします」
バルクホルン「丁度、買いたい物もあったからな」
芳佳「私に言ってくれたら買いに行きますけど」
バルクホルン「いや、私が行きたいんだ。行かせてくれ」
芳佳「そっか。クリスさんの服も買わないといけないですもんね」
バルクホルン「……あと美味い菓子と医学書も、な」
おしまい。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 19:28:51.73 ID:TUZz6UII0
乙、非常に良かった
3人の魅力が伝わってきたと思う
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/22(月) 21:55:14.22 ID:FCZ4yljgo
乙
良かった
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/23(火) 06:23:49.34 ID:SVLLP+Tpo
結局突風と深く抉られた~とか死神のタロットの伏線が理解出来なくて泣きそう
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/23(火) 07:48:23.28 ID:GULFRAj+0
>>68
・土砂崩れが起きたのに都合よく助かった
(車の中からの突風によって岩が逸れた)
・少佐たちの会話「ちゃんと報告しないから」「大尉に昇進できない」
で、死神のタロット
これは全員死んでいてもおかしくなかった事を暗示している
俺は30秒考えたあとでそういうことかと感動した
アスペを炙り出すSS
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/22(月) 21:45:20.72 ID:LM3yvQL50
乙ナンダナ(・×・)
おすすめSS
バルクホルン「お姉ちゃんと呼んでくれたらね」
戦死して幽霊になったバルクホルン、数日経ってもお墓参りに来ない僚機が心配な様子、悲しくもいいお話です。
バルクホルン「もういくつ寝ると二十歳?」
宮藤の献身、エーリカのバルクホルンを思う気持ちに、心をうたれました。
ハルトマン「世界はとても無価値なものに見えるけれど」
楽曲が元ネタのおしゃれなSS、今回は宮藤とハルトマンのお話です。
エーリカ・ハルトマン「エーリカのイケない保健室ぅ~」芳佳「……」
医者志望の二人がやってくれます。私もお世話になりたいです・・・。
ルッキーニ「ハリケーンだwwww外であそぼwwwうじゅーwww」
あぶないよ!津波を舐めたらいけません。

Entry ⇒ 2014.09.26 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (10) |
芳佳「嫁入りシュミレーションですか?」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/02(火) 00:04:31.16 ID:VnhkoyUN0
芳佳「うー、トイレに起きたら眠れなくなっちゃった」
芳佳「暑いから一度起きるとなかなか寝付けないよね……ちょっとブリーフィングルームで涼もうかなぁ」
エーリカ(……あ、ミヤフジだ。きっと二度寝できなくてウロウロしてるんだな)
エーリカ(ちょうどいいや。ちょっと眠気を覚まして私に付き合ってもらおうっと!)
エーリカ(いやー、朝が遅いとその分寝る時間って後ろにシフトしちゃうから仕方ないね!)
芳佳「はぁ~汗かいちゃった……いまから寝間着干そうかな」
エーリカ「……」ソローリソローリ
エーリカ「ワァーッ!!」
芳佳「ひょあああぁぁぁ!!」
エーリカ「ミヤフジ驚いた?暑くて眠れないんでしょ?私と一緒にちょっとダベらなーい?」
芳佳「ハ、ハルトマンさん!もー……すごく驚きました!余計に目が覚めちゃったじゃないですかぁ」
エーリカ(計画通り!)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409583861
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 00:06:53.04 ID:g2JWnVZAo
EMTと聞いて来ました!!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/02(火) 00:08:33.41 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「ブリーフィングルーム到着!いやぁ窓が大きいから涼しいねー」
芳佳「他の皆さんがいないからちょっとさびしいですね」
エーリカ「えー、ミヤフジは私だけじゃ不満なの?」
芳佳「えっ、いやそういうわけじゃないですけど、ただなんていうか余計に涼しいっていうか……」
エーリカ「冗談だよ。ミヤフジってば真面目なんだから」
芳佳「もう、からかわないでくださいっ!」
エーリカ(素直だなぁ……起きてきたのがミヤフジで良かった)
エーリカ「……でさ、私は常日頃からミヤフジと話してみたいことがあったんだよね。中々他の人には喋れなくてさ」
芳佳「えっそれって……」
エーリカ「題して……501統合航空団嫁入りシュミレーションです!」
芳佳「えぇ!?嫁入りですかぁ!?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:15:25.55 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「そう嫁入り!乙女なら一度は想像するでしょ?自分の嫁入りについて」
芳佳「うーん、まぁそうですけど……」
エーリカ「まあ私はないんだけどね」
芳佳「もう、言ったそばから否定しないでくださいっ!」
エーリカ「ミヤフジー、ミヤフジは大事な事を見落としてるよ?」
芳佳「……?私達にはお婿さん候補がいないってことですか?」
エーリカ「Nein!そういうことじゃないんだな~これは。ほら、私の言葉をよく思い出してみてよ」
芳佳「ハルトマンさんの……?えっと、乙女なら一度は……あっそっか」
エーリカ「そう!今話したいのは自分の嫁入りじゃなくて他のメンバーの嫁入りです!」
芳佳「なるほど……確かに私も気になります!」
エーリカ「さすがはミヤフジ!話が早いね!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:20:11.99 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「じゃあ早速いこうかー。えっとまずは」
芳佳「ちょっと待ってくださいハルトマンさん」
エーリカ「ん?何どうしたのミヤフジってばそんな真面目な顔して」
芳佳「これは大切なことなんでちゃんと確認しておきたいんですが」
エーリカ「え、あぁうん」
芳佳「相手は男性に限られますか」
エーリカ「うーん……まあ常識的に考えたら普通は男性だけどね」
芳佳「すみません私ちょっと眠くなってきました」
エーリカ「でも我々にはウィッチンポというものがありまして」
芳佳「はい。それじゃあ続けましょうかハルトマンさん」
エーリカ「うんうん。大切なことだからね。確認しておくべきだったよ」
芳佳「もちろんですよ!」
エーリカ(だってミヤフジが男に抱かれてる所とか想像したくないしね)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:28:30.10 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「では改めて……誰から行こうか」
芳佳「まずは軽めにしましょう。例えばリーネちゃんとかどうでしょうか」
エーリカ「それは想像しやすいという意味で?」
芳佳「え、はい……そうですけどもしかして他の人のほうがいいですか?」
エーリカ「いやいいんだ、確かにリーネは想像しやすそうだもんね」
芳佳「はい!優しくて気も利くしお料理も上手ですし」
エーリカ「なんかミヤフジ異常に扶桑ナデシコって感じがするよね~ブラックジョークも言わないし」
芳佳「引っ込み思案だからかもしれませんね。もうちょっと自信持っていいと思うんだけどなぁ」
エーリカ「だねー。仕草もいい上にあのスタイルだもんもう完全無敵じゃん!」
芳佳「まあ逆にそれがハードルをあげちゃってるのかもしれませんね。リーネちゃんって倍率高そうです」
エーリカ「そうだなぁ。新妻リーネかぁ。例えばこんな感じかな」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:34:46.17 ID:VnhkoyUN0
リーネ「あ、お帰りなさい。今日も一日大変だったでしょう?」
リーネ「もうそろそろお夕食できるからリビングでゆっくりしててね」
リーネ「あとはもう火を通すだけになってるから」
リーネ「だから……あの、えっとその……」
リーネ「ちょっとその……恥ずかしいんですけど……」
リーネ「さ、寂しかったから……」
リーネ「行ってきますの時みたいに……してほしいなって……」
リーネ「 」チュッ
リーネ「えへへ……嬉しいな……!」
リーネ「じゃあごはんにしようね。そしたら」
リーネ「その後は……続きを……」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:44:54.41 ID:VnhkoyUN0
芳佳「続き!続きはどうなるんですかハルトマンさん!」
エーリカ「まあまあ落ち着いてよミヤフジ、これは飽く迄もシュミレーションだし」
芳佳「そうですけど!そうですけど!」
エーリカ「続きはリーネを射止めた人だけが味わえるのさ。それ以上は野暮ってもんだよ」
芳佳「むー……」
エーリカ「とりあえずこんなかんじで501の皆をシュミレートしてってみようっていうのが主題な訳ですよ」
芳佳「なるほどなるほど。これは中々興奮しますね」
エーリカ「でしょー?皆の前では言えないけど誰かと共有せずにはいられない……私は常日頃こうやって葛藤していたんです!」
芳佳「わかります!いまだからこそわかります!これは辛かったと思います!」
エーリカ「それでですよ、これは飽く迄もシュミレーションなわけです」
芳佳「と、いいますと?」
エーリカ「現実には起こらなさそうな事や、起こったら困ることなんかもシュミレーションできるわけです」
芳佳「!!」
エーリカ「この意味……ミヤフジなら分かるよね?」
芳佳「おぉぉ……」
エーリカ「じゃあミヤフジ、次はミヤフジが何か考えてみてよ」
芳佳「はい!!宮藤芳佳!行きます!」
エーリカ「来いミヤフジ!ミヤフジのイマジネーションパワーを全力でぶつけに来い!」
芳佳「はい!リーネちゃんは引っ込み思案ですけど……その分、すごく警戒心と強い不安を抱えていると思うんです」
エーリカ「その心は?」
芳佳「リーネちゃんが一番輝くシーン……それは、浮気発覚……!」
エーリカ「うむ、流石は私が見込んだウィッチンポが似合うウィッチナンバーワンだね、ミヤフジは」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 00:53:37.37 ID:VnhkoyUN0
リーネ「○○ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
リーネ「私ね、○○ちゃんのこと大好きだよ。世界の誰よりも大好きだよ」
リーネ「○○ちゃんも?よかったぁ。私心配になっちゃったんだ……だって」
リーネ「ねえこれ、誰のズボンかな?○○ちゃんのじゃないよね?」
リーネ「○○ちゃんのズボン洗って畳んでるの、私だもん。洗濯に出てない上に見たこと無いズボンなんて、おかしいよね?」
リーネ「私、○○ちゃんの事、信じていいんだよね?」
リーネ「ねえ、ちゃんと私の目を見て答えてよ、○○ちゃん」
リーネ「……答えられないの?」
リーネ「そっか、そうなんだ……うん、いいの。○○ちゃん」
リーネ「私の一番は○○ちゃん。それは絶対に変わらないから。一生変わらないよ。だって大好きだもん」
リーネ「私の何処が不満なのかな……ドン臭い所?こうやって面倒くさい所?それとも……私の体、飽きちゃったとか……?」
リーネ「……大丈夫。○○ちゃんは、そのままの○○ちゃんでいいよ……私が、私が直すから」
リーネ「だから……ね?」
リーネ「芳佳ちゃんを誑かす他の女の子も」
ワタシガ ナオシテ アゲルカラネ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 00:56:55.47 ID:g2JWnVZAo
ヤンデレが似合いすぎる
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 00:58:07.63 ID:4kAHBvt70
瞳にハイライト無しが容易に想像できるもんなーリーネは
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 01:02:15.57 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「最後もうミヤフジの名前出ちゃってるよ!」
芳佳「……はっ!すみません、熱中する余り思わず私の一人称になっちゃいました……」
エーリカ「まだミヤフジは自分の妄想力を制御しきれてないんだ、仕方がないよ」
芳佳「精進します!」
エーリカ「うむ、よろしい。さてリーネだけど……なんというかこう、一回たがが外れるとどこまでも深みに嵌りそうだよねぇ」
芳佳「ですよね。絶対に自分の好きになった人を傷付けないようにしつつ、その周りにどんどんお堀を作っていきそうです」
エーリカ「まあそもそもリーネほどのお嫁さん貰っておきながら浮気する方が悪いと私は思うな」
芳佳「いえ、私はこの場合、浮気することによってマンネリ化を避けると同時に夫婦で深い愛の海溝に沈む一種の手段だと思ってました」
エーリカ「うーむこのミヤフジ、できるなぁ」
芳佳「でも可愛いリーネちゃんが自分のことを思って他の人に嫉妬するって……正直たまりませんよね」
エーリカ「うん。なんというか支配欲の新しい発散方法かもしれないよね」
芳佳「ですよね!あぁ……リーネちゃんに嫉妬して欲しいなぁ……」
エーリカ(いっつもさせてるのになぁ)
エーリカ「支配欲といえば、逆に支配欲が強そうな方をいってみようか」
芳佳「……もしかして、ミーナ中佐ですか」
エーリカ「ja!本人の前じゃとてもじゃないけど言えないけどねぇ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 01:09:56.17 ID:VnhkoyUN0
ミーナ「あ、○○!やっと出てきてくれたわね」
ミーナ「えへへ……遅いから迎えに来ちゃった」
ミーナ「ところで、そちらの方は誰かしら?」
ミーナ「まぁ、同僚の方なのね?」
ミーナ「いつも○○がお世話に……いえいえとんでもない」
ミーナ「さ、○○、早く帰りましょう?今日は○○の大好物を用意してあるの」
ミーナ「それではまた……」
ミーナ「」ボソボソ
ミーナ「……ん?いえ、なんでもないわ。早く行きましょう」
ミーナ「ねぇ、○○」
ミーナ「○○は私の事置いて、何処にも行かないわよね?」
ミーナ「ねえ」
ミーナ「 行 か な い わ よ ね ? 」
ミーナ「うふふ……そんな顔しないで?」
ミーナ「私、貴方の為だったら何でもするもの」
ミーナ「明日は休みよね、楽しみだわ」
ミーナ「」ミミ息フー
ミーナ「今夜は、夜更かし、できそうね?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 01:12:55.07 ID:CkzD9y+DO
野暮かもしれんがシミュレーションじゃないのか
ペリーヌさんが見たいです
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 01:13:42.38 ID:RHrTZTHC0
シュミレーションじゃなくてシミュレーションだよ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 01:14:47.18 ID:g2JWnVZAo
こまけえことはいいんだよ!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 01:19:08.61 ID:VnhkoyUN0
ハルトマン「こんな感じかなー」
芳佳「貴方のためなら何でもできる、のする対象が本人っていうのがリーネちゃんとの大きな違いですね」
ハルトマン「だねえ。実際にミーナは恋人と死別してるし、そういうトラウマが強そうなイメージが強いよね」
芳佳「ミーナさんは守ろうとする旦那さんを差し置いて自分の命を張って旦那さんを守りに行きそうです」
ハルトマン「失うぐらいなら自分がいなくなってしまった方がいいって思いそうだなぁ。でも逆を言えばミーナは恋愛経験者だから実際の所一番付き合いやすいかも」
芳佳「浮気するしない以前の問題に上手に立ちまわってそういう状況が発生しないように努力してそうです」
ハルトマン「ミーナは色んな意味で大人だからね」
芳佳「色んな意味……うーんアダルティ!」
ハルトマン「とりあえず伴侶として当然の行動をしてる分には家庭を安心して任せておけるタイプだよね」
芳佳「そして夜は自分から率先してリードしてくれそうですよね」
ハルトマン「一理ある」
18 :正しくは嫁入りシミュレーションです謹んでお詫び申し上げます。ウジュー。 :2014/09/02(火) 01:27:18.73 ID:VnhkoyUN0
ミーナ「ねぇ、○○。私達、結婚してから結構経つわよね?」
ミーナ「生活も安定してきたし、そろそろ……考えてもいいと思うの」
ミーナ「引っ越し……?まぁもしかしたらそれも必要になるかもしれないわね」
ミーナ「私ね、そろそろ欲しいの……」
ミーナ「……もうっ!とぼけないでよ、もうわかってるでしょう?」
ミーナ「赤ちゃん、欲しいの」
ミーナ「ねぇ、いいでしょ?だって……」
ミーナ「……うふふ、ありがと」
ミーナ「男の子がいい?女の子がいい?私はどっちも欲しいわ」
ミーナ「」チュー
ミーナ「今だけは私だけ見つめて……」
ミーナ「お前じゃなくて……ミーナって、呼んで……」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/09/02(火) 01:43:15.29 ID:VnhkoyUN0
芳佳「ずっと一緒にいたからこそ分かるミーナさんの優しい先導と心地良い支配欲……」
エーリカ「年齢的な問題もあるけど基本的に私達はミーナのことお姉さん的な視線で見てるから自然とこうなるよね」
芳佳「もしかして坂本さんとかだと私達の知らないミーナ中佐の一面が分かったりするんでしょうか……」
エーリカ「そうだねえ、まあ所詮妄想は妄想だし、日常的にわかってる側面から連想するから見えない場所のことはどうあがいても分からないからなー」
芳佳「想像できたとしてももしかしたらミーナ中佐から大きく逸脱した違う何かになってしまうかもしれないですよね」
エーリカ「まーそういうことだね。あ、それ分かる!っていう範囲に留めるからこそのシミュレーションな訳だし」
芳佳「一見めちゃくちゃそうに見えて妄想と現実は切っても切れない関係にあるんですね……」
エーリカ「そうとも。妄想でかつシミュレーションを名乗れるまでには長い修業が必要なのだよ!」
芳佳「恐れいります!」
エーリカ「よし!じゃあ実践かねて次の人はミヤフジに最初からやってもらおうかなっ」
芳佳「はい!頑張ります!」
エーリカ「そうだなー……まあミヤフジがよく知ってる人がいいよね。じゃあ坂本少佐いこうか」
芳佳「おお!坂本さんですね!坂本さん……坂本さん……!」グヌヌ
エーリカ「おぉ……ミヤフジの妄想力が高まっているぞ……!」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 01:55:38.38 ID:VnhkoyUN0
美緒「ん、なんだ?私の顔に何かついてるか?」
美緒「あぁ、眼帯がついてるな。ん?そういうことじゃないのか?」
美緒「はっきりしない奴だな。何か有るから私の顔を眺めていたのではないのか?」
美緒「別にって……理由もないのに見つめていたのか?変わったやつだ」
美緒「いや、理由がないから見てはいけないとは言ってないだろう」
美緒「強いて言うなら眺めていたいから眺めてたって……お前」
美緒「や、やめろ馬鹿者……そんなこと言われたら、は、恥ずかしいだろう!」
美緒「困りはしないがな……う、うるさいっ!」
美緒「な、なぜかは分からないが……直接言われるより、よっぽど、その、う、嬉しいというか、ときめくというか……」
美緒「すまないが……手を、握ってもいいか……?……ああ、ありがとう……」
美緒「……別にいいではないか、手ぐらい握っても」
美緒「わ、私もただ……握りたいから、握ったんだ!わ、悪いか?」
美緒「……いや、こちらこそ、ありがとう」
美緒「私のそばに居てくれて、ありがとう」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:05:30.47 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「これが扶桑式か、扶桑式なのか」
芳佳「私的坂本さん感に則ってシミュレーションしてみました」
エーリカ「魔眼並に顔真っ赤にしてる少佐の顔がありありと思い浮かんだよ。ミヤフジ、合格だ!」
芳佳「ありがとうございます!頑張ったかいがありました!」
エーリカ「確かに少佐は朴念仁っぽいからなぁ。でもその分気づいた時には強いダメージ受けそうっていうのはたしかに分かる。これが恥じらいってやつか」
芳佳「坂本さんは一見デリカシーが無いように見えて、一度それに気づくとフォローしようとして平常を保てなくなるような気がするんですよ」
エーリカ「分かる。これは録音してペリーヌにも聞かせてあげたいなぁ」
芳佳「まあ確かに、恋は盲目と言いますし」
エーリカ「ペリーヌの中の少佐像は確かにかっこいい要素だけで組み上がってるだろうしね。完全なる白馬の王子さまとして見てるし」
芳佳「でも、ちゃんとペリーヌさんにもお姫様だっこしたくなるような坂本さんの一面を理解してほしいですね」
エーリカ「ペリーヌなら分かってくれるよ。むしろ目から鱗が落ちて少佐をしばらく直視できなくなるぐらい分かってくれるよ」
芳佳「坂本さんの良さ……ペリーヌさんだからこそ、心のなかにブックマークして欲しいですね」
エーリカ「よっしゃー次行くかー」
芳佳「待ってくださいハルトマンさん」
エーリカ「ん、なんだいミヤフジ」
芳佳「ハルトマンさんは大事なことを忘れてます!」
エーリカ「んー?なになに?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:17:53.20 ID:VnhkoyUN0
美緒「……そうか、ありがとう。すまなかったな」
美緒「ふぅ……さあ、長い旅路だっただろう?家に入ろうか」
美緒「よく帰ったな、疲れたろう?存分に休んでくれ」
美緒「そうだ、もう、何も心配しなくていい。安らかに眠れ」
美緒「……○○」
美緒「痛くは、なかったか?苦しまなかったか?……悔しいか?」
美緒「そんなわけないだろうな、辛かっただろう、苦しかっただろう」
美緒「どうして……お前がこんな目に合わなくてはならなかったんだろうな?」
美緒「もっとやりたいこともあっただろう、美味いものが食べたかっただろう」
美緒「……すまないな、私はあいにく美味い飯が作れないものでな。むしろお前が私に作っては食べさせて貰っていたくらいだったな!」
美緒「お、そうだ、聞いてくれ!そんな私だったが、とうとうお前の子を身ごもる事ができたぞ」
美緒「ずいぶんかかったがやっとお前の妻らしいことができたな!はっはっはっ!」
美緒「はっはっは!喜んでくれるよな?はっはっはっ……はっ……はぁ……あ……う……ぅ」
美緒「あっ……あぁ……うわあぁぁぁぁ……○○!○○!答えてくれ、○○!」
美緒「お前がこんな小さな壷に収まるなんて、そんな訳無いだろう!頼む、返事をしてくれぇ……!」
美緒「あぁ……!すまない、すまない……私がお前の伴侶になりたいなどと……言わなければ……!」
美緒「許してくれぇ……家事の一つもできなかった……女の風上にもおけない私を……ゆるしてくれぇ……!」
美緒「それでも……○○!お願いだっ……もう一度、私を呼んでくれ、美緒って呼んで欲しいんだっ……!」
美緒「あああぁぁぁ……○○!○○っ!うわああぁぁぁぁ、嘘だああぁぁぁぁぁぁっ……!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:27:29.86 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「ミヤフジ、お前ちょっと天才すぎるよ」
芳佳「えぇ?そんなことないですよハルトマンさん!扶桑女子といえば未亡人!こんなの定番中の定番ですよ!」
エーリカ「くそう、妄想歴1日目のミヤフジに泣かされるとは思わなかったよ……少佐、お腹に子供がいるのにそんなのって……」
芳佳「坂本さんはこれからいっぱい苦労をすると思いますけど……でも坂本さんは強いですから、これからお腹の子をきちんと育てて、そして独り立ちして門を出て行くのを見送ってから、もう一度旦那さんに会いに行くまでの序盤中の序盤ですよこれは!」
エーリカ「うーんちょっとミヤフジを軽く見積もり過ぎてたな……ペリーヌじゃないけど坂本少佐のこと明日からまともに見られる気がしないよ」
芳佳「ですね……妄想しておいていうのもなんですが、ちょっと坂本さんを見る目が変わりそうです」
エーリカ「よし、ミヤフジ軍曹!現時刻をもって貴官を嫁入りシミュレーター2級免許皆伝とする!」
芳佳「ははー!恐れ多いことです!」
エーリカ「こうなったら嫁入りシミュレーター1級免許の私も負けてられない……ここは真打ち行くしか無い!」
芳佳「まさか……ハルトマンさんがいつも一緒にいるといると言えば……」
エーリカ「そう!トゥルーデだよ!もうここは本気で行かざるをえないからね!」
芳佳「おおぉ!これはちゃんと聞かないと!」セイザ
エーリカ「ぬぬぬぬぬーん」
芳佳「ハルトマンさんから……妄想オーラが……」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:42:18.76 ID:VnhkoyUN0
ゲルト「おお、やっと帰ったのか?おかえり。食事はまだだよな?」
ゲルト「あぁそうだな。全く、私を待たせるとはお前もなかなか罪な奴だ」
ゲルト「……なんだ急に改まって?ふふ、まぁいい。私もお前が好きだ。だからこそ待たされたくないんだ」
ゲルト「ほら、コートは私が仕舞っておいてやるから早くその鞄を置いて食卓に付くんだ。もう遅いからな」
ゲルト「明日も早いんだろう?心配するな。ちゃんと私も朝一緒に起きる」
ゲルト「全く、愛を語るのもいいが早くしてくれ。多分もうそろそろあの子が起きる時間だからな」
ゲルト「ん、特に問題はない。乳もよく飲むしお通じもちゃんとある。まあ困ることといえば乳を飲む量が普通よりすこし多いのが……まあ困るのは私だからいいだろう」
ゲルト「……なあ、その、子供の心配もいいが、すこしは……私の心配も、して欲しい……と、思う」
ゲルト「わ、わかっている!お前と私の子だ!可愛くない訳がないだろう!むしろ可愛すぎて困るぐらいだ!」
ゲルト「う、うるさいな、少しぐらい、いいだろう?お、お前と私は夫婦なんだから」
ゲルト「……ふん、まあ今後は注意することだな。さもないと……お前を嫌いになってしまうかもしれない」
ゲルト「んっ……」チュッ
ゲルト「……私もだ、○○」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:48:59.42 ID:VnhkoyUN0
芳佳「おぉー……じゅにゅ……じゃなくて、確かにバルクホルンさんは今が結構厳しい分、反動で旦那さんに甘えそうですね」
エーリカ「(食いつくのはそこかよ!)うん。トゥルーデも今は素直じゃないけど気を許したら結構依存が強くなりそうだなーって思うんだよね」
芳佳「なるほど……私は全然気づきませんでしたけど、言われてみればなんとなくそういうイメージ分かります!赤ちゃんにちょっとだけ嫉妬しちゃうところがかわいいです!」
エーリカ「トゥルーデは何よりも家族を大切にするからきっとトゥルーデの家の子たちは素直ないい子に育つんだろうなぁ」
芳佳「皆さん発育も良さそうです」
エーリカ「色よし張りよしバルクホルン一家ってねー」
芳佳「まあ、ファミリーネームは変わってるかもしれませんけどね」
エーリカ「あっはっは、たしかにそうだった!」
芳佳(でもなんとなく女の子より男の子のほうが似合う気がするなぁ、バルクホルン一家は)
エーリカ「で、ここで終わりじゃ無いのがトゥルーデなんだよね」
芳佳「えっ?どういうことですか?続きがあるんですか?」
エーリカ「そうじゃないって。まあ聞いてよ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 02:59:45.63 ID:VnhkoyUN0
ゲルト「お帰り。遅かったな、また何か軍規違反でもしたのか?」
ゲルト「全くお前は……昔から変わってないな」
ゲルト「ネクタイも曲がってるしバッジもまっすぐなってない……あぁ、階級章も糸が解れてるじゃないか」
ゲルト「ほら、縫っておくからそこに出しておいてくれ」
ゲルト「ん?あぁ、夕食の支度なら出来てるから先に食卓に居てくれ。私もすぐに行く」
ゲルト「む、そう申し訳無さそうな顔をするんじゃない、私が好きでやっているんだ、何を気にかけることがある?」
ゲルト「私はお前が近くにいてくれるだけで幸せなんだ。負担?気にするな」
ゲルト「……心配してくれるならもっと私をリードしてくれたっていいんだぞ?」
ゲルト「ふぅ……やっぱりお前にこうやって抱かれるととても安心できる」
ゲルト「なんだ?まあそう慌てるな」
ゲルト「夜は長いんだ。続きはまた、後でにしないか?」
ゲルト「……リードしれくれるんだろう?楽しみにしてるぞ……」
ゲルト「……あぁ、もちろんだ。誰よりも愛してる。私の○○……」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 03:12:03.87 ID:VnhkoyUN0
芳佳「ば、バルクホルンさんが一転して世話焼き側に戻った……だと……!?」
エーリカ「ミヤフジ。トゥルーデはね、相手によって大きく変化すると思うんだよね」
芳佳「バルクホルンさんは妹さんを溺愛してるって聞きましたけどもしかしてそれと関係が……?」
エーリカ「あったり~!トゥルーデの場合、自分より年下だと"私がいてやらないとな"精神が働いて相手をリードしつつ、でも時よりちょっと自分に反発してくるのを期待しちゃったりすると思うんだ」
芳佳「そのちょっと乱暴な感じを期待しちゃうってあたりがお姉さんっぽくてたまりません!!」
エーリカ「一方で相手が年上だった場合、自分が今まで誰かに甘えたりすることが無かった分、ちょっとぎこちないながらも甘えることを覚えて、最終的にそれが癖になって依存しちゃうと」
芳佳「うぅ……!私もバルクホルンさんよりも年上だったらよかったのに……!」
エーリカ「まあトゥルーデはミーナとタメだからねえ。少佐も一個上だけどほぼ同年齢っぽい感じだしうちの部隊じゃ居ないし年上に対するトゥルーデの態度ってのはちょっとよくわからないなぁ」
芳佳「でもだからこそシミュレーションが捗るってものじゃないですか?」
エーリカ「そのとおりだよミヤフジ!わかってきたじゃない!さすが嫁入りシミュレーション2級だね」
芳佳「えへへ~」
エーリカ「よし、じゃあ次はミヤフジ、難しいの行こうか」
芳佳「難しいやつですか?」
エーリカ「うん。じゃあ……そうだね、ペリーヌとかどうだろう」
芳佳「ペリーヌさんかぁ」
エーリカ「ペリーヌは素直じゃないからねー。なかなか本音を見せない所あるし結構難題だと思う」
芳佳「ペリーヌさん、ペリーヌさん」ヌヌヌ
エーリカ(さあ、単なるツンデレの域を抜けられるかな?ミヤフジ……)
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/02(火) 03:21:52.38 ID:HbP40Zb9O
レベルたけえな…
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 03:24:56.53 ID:VnhkoyUN0
ペリーヌ「あら……貴方が見てるその写真、この間孤児院に行った時の写真ですわね」
ペリーヌ「ガリア全土の復興は大変時間がかかりますけど、でもこれからガリアを支える事になる子供たちを支えることなら、今すぐに私の手でできることだと思うんですの」
ペリーヌ「皆いい笑顔をしてますでしょう?希望が感じられますもの」
ペリーヌ「私にできることなんて微々たるものかもしれませんが、この子たちにならきっとガリアをまた立派な国に立て直すことだってできると、わたくしは確信していますわ」
ペリーヌ「あ、あら、そんなお顔なさらないでくださいまし!」
ペリーヌ「いいんですのよ○○さん、何を引け目を感じることがありますの?」
ペリーヌ「貴方は立派な方ですわ。でもわたくし、お顔をする貴方はあまり好きではないんですの」
ペリーヌ「貴方はおっしゃってくれたはずですわ。わたくしと添い遂げて下さると」
ペリーヌ「あの時の貴方はたいそう立派で……だからこそわたくしは貴方と人生を歩もうと決めたんですもの」
ペリーヌ「まぁ確かに心細いところはありますわよ?今がまさにそうですわ。すぐに自信なさげに下を見てしまいますものね」
ペリーヌ「ですが……わたくしにとっては、貴方はかけがえのない存在ですのよ?自覚を持ってくださいまし」
ペリーヌ「貴方は、わたくしを一生懸命に支えてくれようとする、大切な人ですもの」
ペリーヌ「だから、自信を持ってくださいまし。私の、誰よりも愛しい、大切な騎士様……」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 03:36:05.06 ID:VnhkoyUN0
エーリカ「ミヤフジ、私はもうそろそろ嫁入りシミュレーターとして独り立ちしてもいい気がするんだ」
芳佳「えぇっ!?今日始めたばっかりですよ!?」
エーリカ「私はてっきりペリーヌだから"辛く当たってしまってからそれをフォローしに行くちょっとかわいい系妻"ペリーヌになるんじゃないかと予想してたけど……このペリーヌはいいね!すごく大人だよ」
芳佳「ありがとうございます!ペリーヌさん、ちょっとつんつんしてしまうのただちょっと今は心の余裕が無いだけだとおもうんです。したがって誰か心の支えになってくれる人が出た場合……」
エーリカ「ペリーヌは真に強くなると。そういう訳だね」
芳佳「はい。きっとペリーヌさんは気品のある、誰にも負けないガイア1の令嬢になると思ったんです」
エーリカ「Wunderbar!Wunderbar Miyafuji!さすが私の一番弟子……!もう教えることはなにもない、むしろ私がいろいろ教わってしまったよ」
芳佳「いえいえそんな、私なんてまだまだハルトマンさんの足元にも及ばないです!」
エーリカ「よーし、じゃあ私もミヤフジのワザマエを盗みつつ、最後にちょっと変化球投げてみるかな」
芳佳「おおっ!よろしくお願いします!」
エーリカ「ペリーヌ……ペリーヌ……ツンツンメガネ……ガリア……フッコウ……」モンモンモン
芳佳(おぉ……ハルトマンさんの中でペリーヌさんが動き出したみたいです……!)
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 03:52:38.02 ID:VnhkoyUN0
ペリーヌ「……静かですわねぇ」
ペリーヌ「全く無音ではないけれど、遠くに行き交う人の声が聞こえて、風の音がわかりますわ」
ペリーヌ「随分この街も復興しましたわ……世界中から人が集まり、自動車が行き交うほどの街ができるなんて夢のようでしたのに。いつしかもっと街が広がって……ガリア全土をどんな人でも気軽に行き交うことができるようになるのでしょうね」
ペリーヌ「ふふ……それでも昔に戻るだけかもしれませんが、0から元に戻ったんですもの、これは大いなる進歩に違いありませんわね」
ペリーヌ「それでも、この街が焦土となったことも忘れてほしくない、と思ってしまうようになったのは何故でしょうか」
ペリーヌ「もしかしたら……それが私をあの人を結んでいた強い鎹だったのではないかと思ってしまうからかしら……」わたくしったら可笑しいわね、そんな事を思わなくてもあの方とわたくしをつなぐものは、たくさん残っていますのにね」
ペリーヌ「XXさん、よろしいかしら……孫達はそこにいますでしょう?お顔を見たいんですの」
ペリーヌ「まあなんてかわいい孫達……この子たちも時期、このガリアの一員として地方に散ってゆくのでしょう」
ペリーヌ「このガリアはわたくしとあの方だけでsなく、大勢の人が汗水たらして復興させた土地ですの」
ペリーヌ「立派な立派な国ですのよ……この国に誇りを持って生きて行ってくださいな。わたくしの自惚れかもしれませんが……お祖母様からの最後のわがままだと思って、聞いてくださいまし」
ペリーヌ「……なんだか、ぼんやりとしてきましたわ」
ペリーヌ「もうすぐ、あの方ともう一度会えるのでしょうか」
ペリーヌ「あら貴方ったら、もういらしてたんですの?声をかけてくださればよかったのに」
ペリーヌ「お待たせしましたわね。もう何も思い残すことはございませんわ。さあ、行きましょうか」
ペリーヌ「ねえ、久々に……肩を抱いてくださいませんこと?……ふふふ……やっぱり、わたくしは貴方のお傍にいるこの時が、一番幸せでしたのね」
ペリーヌ「これから先わたくし達、ずっと、いっしょにいられますわね」
ペリーヌ「高いところから、貴方とガリアを眺めましょう」
……あの、ハネムーンの時のように。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 03:56:55.42 ID:VnhkoyUN0
芳佳「」ヒッグヒッグ
エーリカ「ふぅ……ペリーヌは絶対大往生すると思ったので」
芳佳「べりーぬざぁぁぁん……やずらがに……やずらがに……」
エーリカ「あーあーミヤフジったら顔こんなにグシャグシャにしちゃって、ほらちり紙」
芳佳「チーン!グシュグシュ……ありがどうございまず」
エーリカ「まあ、私もまだまだ捨てたもんじゃないかな!」
芳佳「はい!最後の最後で感動しちゃいました!恐れ入りました!」ペコー
エーリカ「はっはっは。よきにはからえー」
芳佳「ふあぁぁ……なんかいい夢が見られそです!そろそろ私寝室に戻りますね」
エーリカ「そうだなー。私もそろそろ戻らないとトゥルーデに気づかれるかなー。戻ろっと」
芳佳「それじゃあハルトマンさん、おやすみなさい!」
エーリカ「おやすみーミヤフジー」
芳佳「」テテテテ…
エーリカ「……ふぅ。じゃあ最後にこれ、やっとくかな」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/02(火) 04:04:59.11 ID:VnhkoyUN0
芳佳「○○さーん!」
芳佳「はぁはぁ……えへへ、○○さんが近くまで来てるッて聞いたんで、来ちゃいました!」
芳佳「え、近くじゃないって……?いいんです!陸続きなら近くって言っていいんです!」
芳佳「もう!○○さんはそんなに私と会うの嫌なんですかー!?」プクー
芳佳「……え、えへへ……そんな大好きだなんて……わ、私も大好きですよ!」
芳佳「私と会うと別れるのが辛いから会わなかったって、そんなの本末転倒ですよ!」
芳佳「私はいつでも○○さんに会いたいです」
芳佳「ううん、本当はいつでもそばに居たいんです」
芳佳「ご飯を食べて欲しい。お洋服を縫ってあげたい。痛いところを治療してあげたい。毎日大好きって伝えたい」
芳佳「なによりも……その、○○さんに、大好きって言って、ギューってだきしてもらいたいです!」カーッ
芳佳「でも、私達は今、守るために戦っていますから……わがままは言えません」
芳佳「だから私は毎日、誰かを守るために飛びます。なので○○さんも誰かを守るために飛んでください」
芳佳「それが終わったら……今度は、お互いを守るために飛べたらなって思うんです」
芳佳「それまで、いっしょにがんばろうよ!」
芳佳「ハルトマンさん!」
エーリカ「あぁぁぁ!もちろんだよミヤフジ!私、みんなを守るためにとぶよおおおおぉぉぉぉ!!」
ゲルト「うるさいぞハルトマン!今何時だと思ってるんだ!!早く寝ろ!!」
おわり
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/02(火) 04:05:59.08 ID:VnhkoyUN0
他のキャラもいつかかくかもしれない じゃあの
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/02(火) 06:17:25.52 ID:SxV72poU0
>>1乙
シャッキーニとエイラーニャも期待
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 22:26:34.52 ID:nEPeMHC70
芳佳「怖い夢を見たら眠れなくなっちゃった……」
芳佳「うーん、この間ハルトマンさんと夜更かしした時に朝起きるの辛かったし早く寝たいんだけどなぁ」
芳佳「でも暫く眠れそうにないや。リーネちゃんはぐっすりだし……」
リーネ「ヨシカチャン……ヨシカチャン……」
芳佳「私の夢見てるのかな?」
リーネ「私ガ……ショウドク、シナキャ……」
芳佳「私の治療を手伝ってくれてるみたい」
芳佳「起こすのも悪いし今日もブリーフィングルームに行ってみようかな、ハルトマンさんいるかもしれないし」
芳佳「おやすみ、リーネちゃん」
リーネ「ワルイ……ムシ……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/07(日) 22:48:13.83 ID:VuR7SvNeO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 22:33:49.21 ID:nEPeMHC70
芳佳「ブリーフィングルームはここであってるよね?」トテトテ
芳佳「暗いと雰囲気が変わってまるで迷路みたいだなぁ。ランプ持ってくればよかったよ」ギィ…
芳佳「こんばんは……だれかいますか?」
芳佳「……やっぱり誰も居ないかぁ、どうしようかな。このまま布団に戻ってゴロゴロしてたほうがいいかもしれない」
芳佳「ふぅ、部屋に戻ろう」トコトコ
芳佳「月が綺麗だなぁ。月明かりだけでも案外目って見えるものなんだね」
芳佳「わぁ、地面に影ができてる。そっか、もうちょっとで満月だから……あれ?」
芳佳「滑走路に誰かいる……あれは……」
芳佳「あれ、バルクホルンさん?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 22:42:11.49 ID:nEPeMHC70
バルクホルン「」ボー
芳佳「近寄ってみたけどやっぱりバルクホルンさんだ!」ジー
芳佳「何やってるんだろう……月を眺めてるのかな?」ジー
芳佳「……なんか月を背に立っててかっこいいなぁ」ジー
バルクホルン「!!」バッ
芳佳「あっごめんなさい、邪魔するつもりは……」
バルクホルン「」ツカツカツカツカツカ
芳佳「すっ、すみませんでした!部屋に戻ります!深夜に出歩いてすみませんでした」バッ
バルクホルン「おい、待て宮藤!」ツカツカツカ
芳佳「ごめんなさぁい~!」
バルクホルン「いや、別に私は怒っている訳ではない、とりあえず余り騒がないでくれ」
芳佳「えっあ……す、すみません」
バルクホルン「いいんだ。まあこんな時間に出歩くのは余り関心しないな」
芳佳「実は怖い夢を見ちゃって……眠れなくなってしまったんです」
バルクホルン「そんな理由か?全く……」
芳佳「うぅ……起きてると朝辛くなるのはわかってるんですけど……」
バルクホルン「まぁ一度起きてしまうと寝にくくなるのは分かる」
バルクホルン「……そ、そうだ宮藤、私と話をしないか?」
芳佳「話、ですか?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 22:56:44.91 ID:nEPeMHC70
バルクホルン「あぁ、まぁ、お前が眠くなるまでだが」
芳佳「え、いいんですか?そんな悪いですよ……バルクホルンさんまで巻き込んじゃ」
バルクホルン「いや、部下の面倒を見るのも上官の仕事のうちだ。気にするな」
芳佳「じゃ、じゃぁ……少し、お話してもらえると嬉しいかなーって……」
バルクホルン「遠慮するな。ひと目が気になるなら中に移動するが?」
芳佳「バルクホルンさんがいいなら私はここでもいいんですが」
バルクホルン「そ、そうか……?」キョロキョロ
芳佳「?」
バルクホルン「ま、まぁいい。ではここにしよう」
バルクホルン(誰かに聞かれることもないだろう……いや、無い。私達の他誰も起きているはずがない)
芳佳「……な、なんだか」
バルクホルン「なんだ、宮藤」
芳佳「いやその、改まってバルクホルンさんとこうやって話すのって初めてかなって思ったらちょっと緊張しちゃって」
バルクホルン「確かにそうだな。まあなかなかそういう時間を取る事もないし仕方あるまい」
芳佳「えへへ……」
バルクホルン(かわいい)
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/07(日) 22:57:47.50 ID:gY74xxEtO
(かわいい)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:14:24.14 ID:nEPeMHC70
バルクホルン「クr……宮藤、この前にも深夜にハルトマンと話していたらしいじゃないか」
芳佳「え、あぁはい……すみません、やっぱりいけないですよね」
バルクホルン「いや、他人に迷惑をかけなければいい。訓練に支障が出ない程度ならな」
芳佳「実は私、睡眠時間が長めなんで本当は夜更かししちゃいけないんです」
バルクホルン「確かに宮藤は夜早めに寝ている印象がある。朝食の用意もあるだろうしな。関心なことだ」
芳佳「ありがとうございます。でも一度起きると中々寝付けなくなっちゃうことが結構あるんですよ」
バルクホルン「睡眠のレベルには波があると聞いたことがある。まあ浅い時に起きるとそうなるのかもしれないな」
芳佳「バルクホルンさんはそういう事ないんですか?」
バルクホルン「私か?まあ私は一度眠りにつくと朝まで基本的に起きんな。警報でもならない限りは、だが」
芳佳「羨ましいです。いつもならもう一度眠くなるまで布団の中で横になってるんですけどあの日はちょっと暑くって」
芳佳「寝間着が汗で濡れちゃったので乾かそうかな―と思って風通しのいいブリーフィングルームに行ったんです」
バルクホルン「ほう。そしたらハルトマンの奴が居たと」
芳佳「あ、いえハルトマンさんとは廊下で会って、その後で一緒にブリーフィングルームに行っておしゃべりしました」
バルクホルン(き、きた!)
バルクホルン「そ、そうか!ハルトマンのやつ、一体どんな下らない話で宮藤を寝不足にしたんだろうな!」
芳佳「ち、違いますよバルクホルンさん!ハルトマンさんに私が付き合ってもらったんです、責めないであげてください!」
バルクホルン「なるほど!で、どんなくだらない話だったんだろうな!」
バルクホルン(自然な流れで宮藤から例の話を聞き出す作戦!)
バルクホルン(何を隠そう、私がこうして眠れないでいるのは宮藤が私の嫁入りについてどう考えているか気になってしかたがないからだ!)
バルクホルン(そして何気ない流れで私が宮藤の嫁入り話を発表する!あわよくば……!)
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:25:17.50 ID:nEPeMHC70
芳佳「うーん、大した話じゃないですよ?ただ色々想像して遊んでただけですし……」
バルクホルン「色々!想像か!」
芳佳「はいー。でもバルクホルンさんにはちょっと失礼かもしれませんし……」
バルクホルン「ますます聞き逃せないな!安心しろ!他言はしないしハルトマンも見逃してやろう!」
バルクホルン(寧ろ事の次第では勲章を授ける可能性もあるな!)
芳佳「……怒らないでくださいよ?」
バルクホルン「上目遣い!」
バルクホルン(ああ、分かった)
芳佳「(上目遣い……?)ええーっと……実は、501の皆さんがお嫁さんになったらどんなになるかなって話をしてたんです」
バルクホルン「ほほう、嫁か!」
芳佳「確かあの時はリーネちゃんとミーナ中佐、坂本さんとペリーヌさん……あとはバルクホルンさんですね」
バルクホルン「何っ私の事も話したのカーそれは気になるナー」
芳佳「あはは、エイラさんのモノマネですか?バルクホルンさんも結構冗談とか言ったりするんですね!意外でした!」
バルクホルン「ま、まあな!部隊の雰囲気を作るのも上官のしごとだからな!」
芳佳「まるでお姉ちゃんみたいです!」
バルクホルン「お姉ちゃん!」
バルクホルン(お姉ちゃん!)
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:35:33.28 ID:nEPeMHC70
芳佳「バルクホルンさんはお姉ちゃんって聞きましたけど、なんだか分かる気がします」
バルクホルン「そ、そうか!?」
芳佳「はい。私一人っ子なんで、バルクホルンさんみたいなお姉ちゃんがいたらなーって想像しちゃったりして」
バルクホルン「何!?」
バルクホルン(な、なんということだ……ここに来て宮藤が私の妹になりたい宣言、だと……!?)
バルクホルン(私を嫁としてどう思っているのかも気になるが……うわああぁぁぁぁ!!)
バルクホルン(宮藤が私を姉としてどう思っているのかもものすごく気になるじゃないかあああぁぁぁぁ!!)
バルクホルン(何だ!何だこの二択は!どっちを選べばいいんだ!うわあああぁぁぁぁ!!)
芳佳「あの、バルクホルンさん?顔真っ赤ですけど……もしかして熱っぽかったりします?」
バルクホルン「へっ!?あ、いやそそそそんなことはないぞ!」
芳佳「ちょっとおでこ出してください、えいっ」ピトッ
バルクホルン(よ、芳佳が目と鼻の先に!息を感じる!)
芳佳「うーん……ちょっと熱っぽいかも……ごめんなさいバルクホルンさん、もしかして夜風に当たりすぎちゃったかもしれないですね」
バルクホルン「いいいや大丈夫だ!心配はいらないぞ!」
芳佳「私のせいで……もう中に戻りましょうバルクホルンさん!本格的に風邪引いちゃったらいけませんし」
バルクホルン「し、しかしだな……!」
芳佳「いけませんバルクホルンさん!私のせいで風邪引いちゃったなんてなったら、私カールスラントに足向けて眠れなくなっちゃいますし!」グイグイ
バルクホルン(そのままカールスラントに足をつけて生活してもいいと思うぞ!)
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:47:37.78 ID:nEPeMHC70
芳佳「やっぱりちょっとバルクホルンさん熱っぽいです、無理しちゃいけませんよ!ほら、一緒に部屋戻りましょう」
バルクホルン(芳佳はこう言う時、やはり押しが強いな……)
バルクホルン「わ、私に……」
芳佳「どうしました?」
バルクホルン「私に姉がいたらとしたら……お前のような姉が良いな、と今ふと思ったんだ」
芳佳「あっ!す、すみません……バルクホルンさんは上官なのにこんなに偉そうにしちゃって……!」
バルクホルン「いや、いいんだ……なんだか新鮮な気持ちだ。ありがとう、宮藤」
バルクホルン(これが妹になる喜びなのか……!新感覚だな……!)ハァハァ
芳佳「ちょっと息も荒いですね……バルクホルンさん、歩けますか?」
バルクホルン「あ、ありがとう、大丈夫だ」
芳佳「もう部屋に戻って寝ましょう。明日には良くなってるといいですけど……」
バルクホルン「平気だ。大したことはない……すまないな、宮藤。1人で戻れる。情けないところを見せたな」
芳佳「もしも夜辛くなったらいつでも呼んでくださいね?私、すぐに駆けつけますから!」
バルクホルン「心強いな宮藤……すまない、では先に戻る」
芳佳「あ、バルクホルンさん。私も途中まで一緒に戻ります!ちょっと心配ですし……」
バルクホルン(目的は果たせなかったが今日はぐっすり眠れそうだ)
バルクホルン(姉芳佳か……これは大発見だ。ハルトマンの奴、なかなかやるじゃないか)
バルクホルン(私に姉がいたら……か。今まで一度も考えたことなどなかったからな)
芳佳「あ、バルクホルンさん、足元気をつけてくださいね」
バルクホルン「すまないな、姉さん」
芳佳「はい!……ん?姉さん?」
おわり
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:52:49.57 ID:nEPeMHC70
おまけ
エーリカ(実は格納庫からずっと見てたんだよトゥルーデ)
エーリカ(ふふ……トゥルーでもやっとミヤフジの姉属性に気づいたんだ)
エーリカ(いやぁもうメロメロですなぁ)ニヤニヤ
エーリカ(……ここ数日ずっと夜中に部屋から出てウロウロしてたもんねぇ)
エーリカ(扶桑の言葉で言うなら柳の下のドジョウってやつかな……まったくトゥルーデったら)
エーリカ(でも今日はよく眠れるんじゃないかなー……っと、私も部屋戻らないと聞いてたのバレちゃうか)
エーリカ(しかしまぁ……なんというか失敗だったかなぁこれ)
エーリカ(またトゥルーデがミヤフジの魅力に気づいてしまった……)
エーリカ(でもまだまだだよトゥルーデ……!ミヤフジマスターの称号は私のもの、ひいてはミヤフジは私のものだ!)
エーリカ(ミヤフジは渡さないもんね!!)
おわり
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/07(日) 23:53:42.70 ID:nEPeMHC70
原作だとエーリカ→ゲルトだけどまあ誤差の範囲ということで
見切り発車でぶつ切りすみませんHTML化依頼してきます
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 00:17:37.57 ID:0EBm3tsJO
よかった乙
おすすめSS
芳佳「お客様、初めてですか?」バルクホルン「ええ、はい……」
これ完璧にお風呂ですよ・・・。・・・・・・・・・めっちゃいきたいわこんなん。
リーネ「ウィッチ育成ゲーム?」
リーネちゃんかわいい!そしてえ○ちな展開もありです。
ミーナ「坂本少佐のストライカーに画鋲を入れたのは誰ですか?」
美緒ちゃんかわいいです。そして犯人は誰なんだ!!?
バルクホルン「このボックスは?」エーリカ「ウィッチフレンド(仮)だけど?」
501であのTCGが大流行!あなたの運命のウィッチは?閲読、閲読ゥ!!画像も大量にありますよ!!
エーリカ「ミヤフジ、明日は非番だしデートに行かない?」
ちょっと珍しい芳佳とエーリカ、バルクホルンとリーネのカプ、是非御覧ください!!

Entry ⇒ 2014.09.21 | Category ⇒ ストライクウィッチーズ SS | Comments (5) |
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