提督「妖精になる薬?」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:05:48 ID:ZkOCNTug
提督(忙しい……)カキカキ
提督(書類が一向に減っていかない)
提督(一週間前からずっと秘書艦の不知火にも手伝ってもらってるが、そろそろ彼女も休みが欲しいだろう……)
提督(となると……これを全部俺一人で、か……)ハァ
提督(司令室から出ていないから、艦娘達の様子も気になる)
提督(……とりあえず、終わらせないとな……)コンコン
提督(ん? ……あぁ、開発室の妖精か。そういえば、連絡があったな)
提督「すまない不知火、頼む」
脳内鎮守府設定満載です
最初に言っておく。入渠シーンは無い!
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:06:23 ID:ZkOCNTug
提督(何か小さな袋を持っているな……中身は何だ?)
不知火「……司令。開発室からこんなものが……」
提督「……錠剤、か。栄養剤か何かか?」
不知火「いえ、それが……妖精曰く、『妖精になれる薬』だそうで」
提督「妖精になれる薬? そんな馬鹿なこと……」
提督「いや……袋に大きく書いてあるな。だが俄かには信じられんぞ」
不知火「不知火もあまり信じられませんが、開発室は司令に試して欲しいようです」
提督「ふむ……しかし、この書類の山だからな……」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:07:14 ID:ZkOCNTug
不知火「その件ですが、司令は少々働き過ぎかと」
提督「仕方ないだろう。最近は、また海域決戦が行われるようだしな」
提督「資材の管理、バケツの管理、上への交渉、他所への交渉」
提督「仕事は尽きんさ……」
不知火「ですが、たまには羽根を伸ばす事も必要です」
不知火「張り詰めた弦は切れやすい、とも言います」
不知火「せっかくですので、この薬で妖精になってみては如何でしょうか」
提督「ふむ………………」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:08:06 ID:ZkOCNTug
提督(妖精になれる薬、か)
提督(容易に信じることは出来ないが、本当の話なら海域決戦にも役立つだろう)
提督(金剛や長門達が瀕死の駆逐艦にオーバーキルする事も防げるだろうし)
提督(駆逐艦の娘達が無茶に戦艦を狙う事も避けれる。羅針盤も意のままになるかもしれん)
提督(何より、彼女達とともに戦場に立てる、と言うのはありがたい話だ)
提督「そう、だな。まぁ飲んでみようか。水を頼む」
不知火「はい。こちらを」
提督「準備がいいな。さては、無理矢理にでも飲ませるつもりだっただろう」
不知火「何の事だか」メソラシ
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:09:26 ID:ZkOCNTug
提督「では、飲むぞ」ゴクリ
不知火「……………………」シーン
提督「……………………」シーン
提督「…………妖精に、なってるのか?」
不知火「…………いえ、そのままですが……」
提督「失敗したのかな。ま、仕方あるまい。書類を少しでも減らそう」
不知火「残念です。せっかくのチャンスだったのですが……」
提督「いや、言葉に甘えて、明日は休暇を貰おう」
提督「当然、お前もだ不知火。良いな」
不知火「お心遣い、感謝します」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:10:29 ID:ZkOCNTug
チュンチュンチュン……
提督(………………ん……?)
提督(……しまった、もう朝か……。結構、寝過ごしてしまったな……)
提督(しかし、司令室の布団は硬くてたまらんな……)ガバッ
提督(…………………………?)
提督(司令室は……こんなにも大きかっただろうか……?)カガミヲミル
提督(ん……? ん……?)ペタペタ
提督(よ……よ……よ……)
提督(妖精になってるうぅぅぅぅぅぅ!?)ガビーン
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:11:18 ID:ZkOCNTug
提督(なるほど……あの薬には遅効性があったのか……)
提督(開発室の妖精曰く、効果は三時間きっかりらしい)
提督(今は七時。つまり、十時までこの姿のまま……か)
提督(何をするか……ひとまず、時間が過ぎるのを待つしか……)
提督(………………おや、他の艦娘達も起きてきて……!!!!!)オハヨー ネムーイ
提督(パ、パンツ……!? パパパパパンツが……!!!)ドキドキ
提督(ま、まずい……これはまずいぞ……)フミヅキッテイウノー シッテルノデス
提督(た、退却! 退却ゥー!)ダッダッダッ
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:12:11 ID:ZkOCNTug
司令室前
提督(ハァ……ハァ……なんと言う事だ……)
提督(まさか、あんなパラダ……じゃなく…………。あぁ、もういい!)
提督(仕方ない……こんな姿でも、書類の一つや二つ終わらせられるだろう……)ハァ
不知火「おや、妖精ですか。……見慣れない顔ですが……」
提督(し、不知火か……。良かっ……!!!!!)オパーンツ
提督(白……! というか、何で今日はスパッツを穿いてないんだ!?)
不知火「まぁ、良いでしょう。司令室の前でこうしてる訳にも行きませんし」ヒョイ
提督(も、持ち上げられたお陰でスカートの中は見ずにすんだが……近い!)
提督(良い匂い……って俺は変態か! 俺は軍人! 頭を冷やせ!)バンバン
不知火(なんだか、どこか司令に似ていますね……)
不知火「陽炎型駆逐艦、二番艦の不知火、失礼します!」ガチャ
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:13:13 ID:ZkOCNTug
不知火「あら……いない?」シーン
不知火「…………あぁ、そういえば今日は休暇を……」
提督(お、怒られるかな……)
不知火「いつも頑張っていますから、今日くらい一人になりたかったのでしょう」フッ
不知火「貴方は新人……でしょうか。この鎮守府にこれた事は幸運と思いなさい」
不知火「司令は優しい方です。甘い、とも言いますが……ついて行くに足る人物です」ニコ
提督(不知火……!! 俺の事をそんなに……!!)ブワッ
不知火「まぁ、少々変態の気があるような気がしますが」
不知火「以前に司令が『スパッツも良いが、たまにはパンツなんかどうだ』と聞いてきた時は本気で殺そうと思いましたね」
提督(そ、そんな事ありましたっけね……?)アセアセ
不知火(その方が元気が出る、と言っていたのを思い出してやってみましたが……これは中々、慣れるまで恥ずかしいですね)カァァ
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:14:33 ID:ZkOCNTug
不知火「それに先日も、金剛さんの頭を撫で続けていたようですし」ゴゴゴゴゴゴ
提督(不知火ぐらいの娘からすればそんなのまで変態なのか!? ……これからは、気をつけよう……)ズーン
不知火(不知火も、撫でて欲しいのですが……)ハァ
不知火「さて、書類を終わらせましょう。司令が不在の際は、秘書艦である不知火の仕事です」
提督(……! そうはさせるか!)ピョン
不知火「あっ。そこは司令の……」
提督(……………………)カキカキ
不知火「……何々……。『提督から、不知火も今日は休みなさいと伝えてといわれた。絶対に働こうとするだろうから』……」
不知火「お見通し、と言うわけですか……」フフ
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:16:23 ID:ZkOCNTug
不知火「では、命令通りお休みを頂きましょうか……」
不知火「……ですがその前に、ほんの少し減った所で、あの司令は気付かないでしょう」
不知火「命令違反とは、バレないように行うものです」フフ
提督(不知火…………! なんて良い娘なんだ……!)ブワァ
不知火「提督の大好きなプリンを食べた事も、まだバレてませんし」
提督(前言撤回。お仕置き決定だ)
不知火「と言う事で、言付け、感謝します。もう行っても良いかと」
提督(仕方ない。不知火の事だ。どうせ、言った所で言う事はきかないだろう)ピョン テクテク
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:17:28 ID:ZkOCNTug
食堂
提督(何も考えずに歩いていたら食堂に居た……)
提督(幸い、ほとんどの娘が遠征や演習で出払っていたから、スカートの中を覗かずにすんだ……)
提督(……まぁ、それでも何人かは見てしまったが……ん?)
提督(人がいるな……あれは……)
鈴谷「熊野が起こしてくれなかったから、こんな時間に朝食だよ……」ブーブー
北上「あーあたしもあたしも……。大井っち、起こしてくれるって約束だったのにー」モグモグ
提督(鈴谷と北上か……。あいつら、熊野と大井に頼りすぎなんだよな)ウーン
提督(今だって、朝食の時間はとっくに過ぎているし)
提督(はてさてどうしたものか……)
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:18:18 ID:ZkOCNTug
鈴谷「ん? あ、妖精さんじゃーん。ちーっす」ビシッ
北上「見ない顔だねぇ。新入り?」
提督(ちーっすとはなんだちーっすとは……。まぁ、この娘はしょうがないか……)ハァ
鈴谷「着任早々深い溜息だねぇ。幸せ逃げんよ~?」ヒョイ
提督(あっ、馬鹿持ち上げんな……! や、ヤバイ……)
提督(なんでこんな良い匂いすんだよ……!)
鈴谷「あ、なんか提督に似てるー」ホラホラ
北上「え? あー確かに。なんか目元とか似てんねぇ」ウンウン
鈴谷「何かかわいー。えい」ギュー
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:19:29 ID:ZkOCNTug
提督(!?!?!?!?!?)ジタバタ
提督(む、胸……! 胸が……!)バタバタ
鈴谷「じたばたしちゃってかーわいー。北上っちも抱いちゃう?」ホレ
北上「あーあたしは遠慮しとく」
鈴谷「そう? ま、いっか」
提督(馬鹿もん。こっちは窒息死しかけたんだぞ)
提督(なんで女ってのはあんなにも柔らか……)ハッ
提督(煩悩退散! 俺は誇り高き軍人!)バシバシ
北上「……なんか、本当に提督に似てんねぇ」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:20:37 ID:ZkOCNTug
北上「ホラ、今なんか自分のほっぺたびしびししてたよ」
鈴谷「あ、ホントだー! 提督も、鈴谷がちょっとアプローチかけた時こんなんしてたー」キャハハ
北上「いやぁ……鈴谷っちのアプローチはねぇ……」
北上「たまにこっちがドキドキするぐらいエロいよ」ウンウン
鈴谷「えーそんな事無くない? フツーフツー」
提督(あれが普通だったら、俺はこの鎮守府には居ないだろうな……)シミジミ
鈴谷「てか、北上っちはどうなの? 提督のこと、好きなの?」
提督(!?)
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:21:15 ID:ZkOCNTug
提督(な、何……!? ……まずい状況になった……)
提督(これでは、艦娘の話していることを盗聴しているのと変わらんではないか!)
提督(人のプライバシーを覗く事は提督として男として、何より人として恥ずべき行為!)
提督(くっ……離せ鈴谷! 早く俺を撤退させろ……!)ジタバタ
北上「その好き、って言うのは、恋愛感情で、って意味っしょ?」
鈴谷「まーそうだね。ぶっちゃけなーぶっちゃけなー」
北上「嫌いじゃない……。寧ろ好きな部類かなぁ」
提督(なん……だと……?)ガビーン
鈴谷「おーっと、ここで鈴谷のライバルが登場だー!」キャー!
北上「バーカ。あたしはあれを取り合うのはゴメンだって」ヒョイ
提督(き、北上が近い……! 持ち上げられたから当然だが……)
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:22:13 ID:ZkOCNTug
北上「そうねー。ま、もし、ライバルがこの鎮守府に一人も居なかったら……」
提督(こんな近くで北上の顔を見たのは初めてだな……。き、緊張が止まらん)ドキドキ
北上「その時は、このスーパー北上様が貰ってあげてた、かも」
鈴谷「ふふふ……北上っち、若干ツンデレ入ってんね」ククク
北上「そこ、笑わない。鈴谷っちみたいに素直になるってのも難しいよ」
北上「それに、そっちはどうなのさ。あれのどこが好きなの?」
鈴谷「うーん……提督のどこが、かぁ……」ウーン
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:23:10 ID:ZkOCNTug
提督(北上……離せぇぇぇ……!)ジタバタ
鈴谷「まー、なんだろ。切欠は、多分大した事じゃ無かったと思うんだよねぇ」
鈴谷「いつの間にか好きになってて、日に日に好きになっていった」
鈴谷「ま、そんな感じ」ニカ
北上「おおう、眩しいぜぇ」
提督(か、開放された……! 逃げるなら今だ!)ダッ
鈴谷「あら、逃げちゃった」
北上「あの子も仕事があるんでしょー」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:23:53 ID:ZkOCNTug
提督(なんて事だ……)
提督(鈴谷みたいにあからさまな奴は分かるが、まさか北上がそうだったとは……)
提督(これでも、結構鋭い自信はあったんだがな……)
提督(……ん、またボーっと歩いてしまった。ここは……)
提督(弓道場か。今の時間なら、誰も居ない……)
提督(いや、物音が聞こえるな。誰だ?)
加賀「……………………」フキフキ
榛名「……………………」ゴシゴシ
提督(加賀さんと榛名……か)
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:24:39 ID:ZkOCNTug
提督(弓道場の清掃を自主的にやるとは……流石は真面目な二人だなぁ)ウンウン
提督(今度、甘味処で羊羹でもご馳走するべきか)
加賀「ごめんなさいね。手伝わせてしまって。少し休憩しましょう」
榛名「いえ、榛名は大丈夫です! 前々から、加賀さんに聞きたい事もありましたので」ニコ
提督(そういえば珍しい二人だな……)
提督(ちょっと、どんな話をするのか気になる……)ウズウズ
提督(……ちょっとだけ……ほんのちょっとだけなら、聞いても……)コソコソ
加賀「何か相談事? 良いけれど」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:25:57 ID:ZkOCNTug
榛名「今は悩みは無いので、相談はまたの機会に……」
加賀「そう? 私で良ければいつでも頼って良いわ」
榛名「ありがとうございます」ニコ
提督(二人ともええ娘やなぁ……)ホロ
加賀「お茶淹れるわね」
榛名「あ、榛名も手伝いま……」
加賀「良いの。手伝ってくれたお礼よ」ピシッ
榛名「……では、お言葉に甘えて……」
提督(なんだか心安らぐ時間だな……)
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:26:52 ID:ZkOCNTug
榛名「……? あら、妖精さん」ニコ
提督(バレた……。まぁ、この二人なら大丈夫だろう)トコトコ
榛名「ふふっ。……見ない顔、ですね。新人さんですか?」
榛名「ここは良い鎮守府ですから、気に入ってもらえると嬉しいです」ニコニコ
提督(あぁ……心が浄化される……)ホワホワ
加賀「……あら、妖精? こんな所になんの用かしら」コト
提督(……ッ!? いつの間に背後に……。……ッ!?)
榛名「ありがとうございます。……どうやら、新人さんみたいです」
加賀「そう。よろしく頼むわね」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:27:49 ID:ZkOCNTug
提督(危なかった……もう少しで加賀さんのスカートの中が……)ドキドキ
提督(い、いや……加賀さんのスカートの中、か……)
提督(きょ、興味なんて無い! 煩悩退散!)バシバシ
加賀「あら、提督にどこか似てるわね」
榛名「本当ですね。ほっぺた叩いて気合入れてるところなんて、そっくりです」
加賀「それで、聞きたい事、って何かしら」ズズ…
榛名「はい。単刀直入に、加賀さんって、夜戦をやった事はありますか?」
提督「」ブホ
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:28:49 ID:ZkOCNTug
提督(は、はははははは榛名!? 一体何を聞いて……って笑顔が何か怖ぇえええ!)
提督(今まで見たこと無いくらい妖艶な顔してんぞ!? いやしかし、こ、これはこれで……)フム
加賀「どういう意味かしら」
榛名「もう、分かってるんですよね……?」フフフ
加賀「言ってる意味が分からないわ」
榛名「だから……夜戦、ですよ。や、せ、ん」ドキドキ
加賀「……?」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:29:47 ID:ZkOCNTug
加賀「夜戦はやった事は無いわ」
加賀(私は正規空母だし)
榛名「あら……。夜戦、は? じゃあ、その手前まではやった事が……」キラキラ
榛名(手を繋ぐとか……キ、キス、とか!)ドキドキ
加賀「ええ。勿論よ」
加賀(艦載機爆撃とか)
榛名「キャー! やっぱり、加賀さんみたいな大人の女性は、凄いんですよね!」
加賀「自慢じゃないけれど、それなりの腕はあると自覚してるわ」フンス
提督(………………)
提督(あ、これ加賀さん勘違いしてるな)ポン
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:31:00 ID:ZkOCNTug
榛名「何だか榛名、ドキドキしてきました!」ドキドキ
提督(俺もドキドキしてきた……)
加賀「榛名も私からすれば相当な手錬と思うわ」
榛名「そ、そんなとんでもないです! ま、まだ霧島としかやった事ありませんし……」テレテレ
提督(!?!?!? 何言ってんのこの娘!?)
加賀(演習の話かしら?)
加賀「そういうのは数をこなせば良いと言う訳ではないわ」
加賀「どれだけ濃密な時を過ごせるか、よ」ドヤ
提督(何言ってんだこの人)
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:32:10 ID:ZkOCNTug
榛名「キャー! 加賀さん! 貴方の事を、加賀お姉さまと呼んでもよろしいでしょうか!」キラキラ
加賀「好きにしたら良いわ」ニコ
榛名「はい! しかし流石は加賀お姉さま! 提督とそんなに進んでいるだなんて!」
加賀「提督、と?」
榛名「え? 夜戦前ですから、手を繋いでデートをして……最後にキス、とか」キャー!
加賀「……………………」
加賀(夜戦。提督と。デート。キス。…………夜戦……)
加賀「…………!?」ボンッ
提督(あ、気付いた)
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:33:20 ID:ZkOCNTug
加賀「は、榛名。待ちなさい」
榛名「なんでしょう? 加賀お姉さま?」
加賀「えっと、その……今の話は、忘れて」カァァ
榛名「何故ですか! 加賀お姉さまの素晴らしいお話です! 忘れるわけがありません!」
加賀「あ……そ、そう言ってもらえるのは、ありがたいのだけれど……」
榛名「こうしてはいられません! 数よりも濃密な時間! 榛名、早速霧島と……!」
加賀「そ、そう……霧島と……。き、霧島と!? 貴方正気なの!?」
提督(あ、ここも気付いた。加賀さんのこういう声は貴重だなぁ)
加賀「で、でも、人それぞれ……色んな趣味があってと、当然、よね……」ドキドキ
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:34:33 ID:ZkOCNTug
加賀(わ、私だって、その……赤城さんと色々、妄想した事も……無いわけでは無い、わ……)カァァ
榛名「加賀お姉さま! ありがとうございました! お茶、美味しかったです!」
榛名「良ければ、またお茶しましょう! 今度は、榛名が紅茶をご馳走します!」
榛名「待ってなさい霧島ー! 榛名が今行きますよー!」ダダダダダ
提督(!?!!? て、ててっててててててーばっく!?)チラ
提督(なんてものを穿いてるんだ榛名は!?)
加賀「あ、ま……待って……。…………行ってしまったわ……」ハァ
提督(加賀さん、ご愁傷様です……)
提督(でも正直、面白かったです)
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:35:21 ID:ZkOCNTug
加賀(……提督と、夜戦…………)
提督『加賀……お前の肌……綺麗だな……』チュ
加賀『……流石に、恥ずかしいわ……』
提督『ずっと前から、お前と一緒になりたかった』
加賀『私もよ……。さぁ、来て……』
加賀「~~~~~!!!」ブッ
加賀「」バタン!
提督(!? 何々!? 何で倒れたの!? 鼻血!?!?)
提督(ど、どうしよう……! だ、誰か……!)アワアワ
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:36:42 ID:ZkOCNTug
翔鶴(ふぅ……少し演習が長引いてしまったわ……)
翔鶴(加賀先輩、怒ってなければ良いけど……)ガラ
翔鶴「加賀先輩! 申し訳……加賀センパーイ!?!?!?」ガビーン
提督(翔鶴……! 黒! ……じゃない! 頼む!)アワアワ
翔鶴「加賀先輩! しっかりしてください! 一体何が……!」ユサユサ
加賀「……翔、鶴…………ね……」
加賀「遅刻、よ……。何度言ったら、分かるのか……しら……」ガク
翔鶴「加賀センパァァァァイ!!」ユサユサ
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:37:43 ID:ZkOCNTug
翔鶴(い、いえ、落ち着きなさい翔鶴……。まずは現状を把握するのよ……)
提督(ど、どうした翔鶴……急に黙ったぞ……?)
翔鶴(現場にはお茶の入ったコップが二つ。そして加賀先輩は血を流していて、ここに横たわっていた……)
翔鶴(そして道場内は中途半端に散らかっている……。つまり……!)
翔鶴「犯人は、加賀さんの知り合い……。道場内が散らかっているのは、他人による犯行と思わせるためのトリック……!」
提督(推理力凄い!? でも間違ってるぞ!!)
翔鶴「血はまだ乾いていない……。お茶もまだ温かい……つまり、犯人は……」ハチマキ
翔鶴「まだこの辺りに居る可能性が高い……!」キュッ
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:38:48 ID:ZkOCNTug
提督(アカン、この子目がマジだ)
翔鶴「妖精さん。救護班を頼みます。私はここで……」ユミカマエ
翔鶴「加賀先輩を……護って見せます!」キッ
提督(……まぁ、とりあえず救護班へ行こう……)タッタッタ…
翔鶴(加賀先輩……見ていてください……!)
翔鶴(翔鶴は、必ず敵を討ってみせます!)
加賀(………………)
翔鶴「………………」フンス
加賀(………………)
加賀(とても…………起き辛いわ……)カァァ
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:39:45 ID:ZkOCNTug
提督(どうやら、加賀さんの身体に特に異常は無かったらしい)
提督(必死になってた翔鶴は疲れたのか、そのまま補給へ向かった)
提督(……榛名に羊羹は無しだな)
提督(後、急いで呼ぶ時に気付いたことが一つ。この状態だと、飛べる)フワフワ
提督(飛ぶ、と言うより浮かぶ、と言った方が正しいか。まるで海の中にいるようだ)フワフワ
提督(さて…………これからどうするか……)
提督(思ったんだが、これは良いチャンスかもしれない)
提督(不知火の件。北上、鈴谷の件。加賀さん、榛名の件)
提督(鎮守府の内情を知る事で、俺はもっと上手く出来るんじゃないか)
提督(決して、好奇心が働いたとかそういうわけではない。断じて)
提督(人として恥ずべき行為? 何の事だか分からんなぁ!)
提督(それに、バレなければ命令違反もプライバシーの侵害も存在しない……)クックック
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:40:50 ID:ZkOCNTug
提督(……おや、早速艦娘が来たな……)
提督(あれは……比叡と山城……?)
提督(そういや、仲良かったっけか。共通の話題があるとか)
提督(結局教えてもらえなかったが、教えてもらう必要は無い!)
提督(今から聞かせて頂こうじゃないか!)コソコソ
比叡「……最近は、金剛お姉さまも新しい事に挑戦してて! もう最高ですよ!」キラキラ
山城「はぁ……扶桑お姉さまももっと金剛さんくらい大胆に攻めれば……」
比叡「えへへ。確かに、扶桑さん位良い体してたら、提督なんてイチコロですね!」
山城「そ、そうかしら。ありがとう」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:41:45 ID:ZkOCNTug
提督(なんでこの娘達、自分の事を褒められたかのように会話してるんだろう……)
提督(しかし、共通の話題ってこれか。確かに、二人とも姉好きだったな)ウンウン
山城「ですけど、前から不思議に思ってるんです」
比叡「何ですか? 答えられる事なら答えますよ?」
山城「比叡さんは、提督のこと、好きじゃないんですか?」
提督(……またこの話題か……)ハァ
比叡「え? 好きですけど」
提督(……え、何て?)
比叡「山城さんこそ、提督のこと、好きじゃないんですか?」
提督(この話題は早く切れよ……)
山城「え、好きですけど……」
提督(なんなんだよこの二人!!!!)ウガー
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:42:29 ID:ZkOCNTug
提督(は? は? 訳分からん!)
提督(二人とも、姉の恋の成就祈ってたやんけ! 自惚れかもしれんが姉二人は確実に対象俺やぞ!)
比叡「うーん。好きなんだけど、違うんですよねぇ」
山城「もしかして、一緒ですか?」
比叡「あ、かもしれないですね!」
山城「私は、扶桑お姉さまが幸せな顔をしているところが一番好きなんです」
比叡「だから、扶桑お姉さまを幸せにしてくれる提督が好き、ですよね!」
山城「一緒ね!」ハイターッチ
比叡「おっそろー!」イエイ!
提督(…………ええ娘……なんかな……?)
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:43:30 ID:ZkOCNTug
山城「あ、でも、私、扶桑お姉さまが不幸に苦しめられてる所は見たくないの」ゴゴゴ
比叡「私も、金剛お姉さまが泣いてるところは見たくありません……」ゴゴゴ
山城「だから、その時は……」ニコ
比叡「二人一緒に、ブチ殺しましょう!」ニコォ
山城「気合!」
比叡「入れて!」
山城・比叡「行きます!」ダッ
提督(……………………ひええ……)ダラダラダラダラ
提督(俺、死なずに結婚出来るかな……)グスッ
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:44:45 ID:ZkOCNTug
提督(このまま俺は生涯独身を貫くのだろうか……)
提督(……嫌だ。やっぱ結婚したい。子供は三人。上から男男女)
提督(戦争を終わらせて、老後は静かに伴侶と共に過ごす……)
提督(そんな生活を……お゙ぐり゙だい゙!)ド ン
提督(おっと、誰かにぶつかってしまったか……)
金剛「ンー? あ、妖精さんネー。おはようございマース!」
提督(こ、金剛か……)
金剛「アラ? 泣き虫サンですネー? ワタシでよければ相談に乗りマスヨ?」
提督(会って間もないのにこの対応……ええ娘や……)ホロリ
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:45:34 ID:ZkOCNTug
金剛「ウーン……。相談といえば、ワタシも少し悩みがあるのデース……」ウゥ
提督(悩み!? 大変だ! なんとかして解消してやらねば!)
金剛「実は、提督が最近構ってくれないのデース……」グスッ
提督(………………こっち系の話題だったか……)
金剛「ここ一週間は会ってないぐらいネー。書類整理とかで忙しいみたいデスケド……」
金剛「ぶっちゃけ寂しいデース!」ブワッ
提督(ま、まぁ……頭撫でまくってるのを皆に見られたからな……)
提督(ただでさえ近付き辛かったんだが……これは判断ミスか)
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:46:16 ID:ZkOCNTug
金剛「フフッ……。でも、最近は新たな計画を練っているのデース……」フッフッフ…
金剛「ナニヤラ? 霧島に聞いた話によると、日本にはヴァレンタインデーなるものが存在するらしいデース!」
提督(バレンタイン? そんなもん、とっくに終わっているが……)
金剛「好きな人にチョコを送ると、晴れて結ばれるという話デース!」
提督(霧島大分盛ったな)
金剛「いつかは知らないケド、その日の為に今! チョコ作りを練習してるデース!」
提督(なんて、良い娘なんだ……。我が鎮守府は安泰だな……)
金剛「とりあえず、今はカカオを育ててマース!」フッフッフーン
提督(あ、アホやったこの娘)
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:47:25 ID:ZkOCNTug
卯月「! こーちゃんだぴょん!」
弥生「……おはよう、ございます」
菊月「二人とも……! すまないな金剛」
提督(お。この間入ってきた新入りに菊月か)
提督(金剛にも良く懐いていると聞いていたが、なるほど。中々馴染めているようだな)
金剛「オーウ! ウヅキにヤヨイに菊月ネー! オハヨーゴザイマース!」
菊月「あぁ、おはようだ」
卯月「こんな所で何してたぴょん?」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:48:13 ID:ZkOCNTug
金剛「ワタシは妖精さんとお話してたデース。三人は?」
金剛「あ、ウェイト! 当ててみせマース!」ウーン
弥生「ヒントは、案内……」
菊月「弥生姉。それは最早答えだ」
金剛「ンー……案内……難しいデース!」ウアアア
菊月「あぁ。金剛はアホの娘だったな」フフフ
卯月「正解は、鎮守府を案内してもらってたんだぴょーん!」
金剛「オーウ! サッパリ分からなかったネー!」ニコニコ
提督(わざとなのかマジなのか、判断に困るな……)
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:49:21 ID:ZkOCNTug
金剛「そういう事なら、ワタシもご一緒しマース!」
菊月「そうか。助かる。弥生姉も卯月姉も、一緒に居ると疲れるんだ」
卯月「む! うーちゃんを今馬鹿にしたな! ぴょん!」ムムム
弥生「卯月と一緒にされるのは、不服」ムッ
菊月「怒ったのか弥生姉」
弥生「…………若干」
金剛「仲睦まじいネー。菊月は、若干霧島に似てる所あるネー」
菊月「!? 霧島、さん……にか!」キラキラ
金剛「なんだかんだ面倒見が良いし、自分のイメージを変えようと頑張ってるネー」
金剛「頑張り屋さんは、ワタシ大好きデース!」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:51:17 ID:ZkOCNTug
菊月「そ、そうか……! フフッ、悪くない!」ニコニコ
弥生「……菊月、嬉しそう」フフ
卯月「うーちゃんも嬉しいぴょん!」ダキッ
金剛(霧島もこう言う時期があったネー。霧島の場合はオラオラ系? でしたっけネー)シミジミ
菊月「こ、こら卯月姉! 離れてくれ!」
金剛「今の所とか、ワタシと霧島そのものだったネー」
弥生「……あ、あの。わ、私は……」
金剛「ンー。ヤヨイは比叡に似てるネー」
弥生「比叡さん? あの、元気な方ですか」
金剛「そうネー。あの娘、意外とシャイだったからネー」
提督(今はシャイなんてもんじゃねぇけどな)
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:52:31 ID:ZkOCNTug
金剛「でも、芯の所は今も変わらず強いネー」ウンウン
金剛「それにヤヨイにも、ヤヨイを分かってくれる姉妹が居るネー」ナデナデ
弥生「……あ、あの……! ありが、とう……」ニコ
金剛「笑顔もプリティー、ネ。可愛い娘と強い娘は大好きデス」ニコニコ
菊月「金剛! 弥生姉! 置いていってしまうぞ!」
卯月「うーちゃんに、ついて来れるかなぁぁぁぁあ!」ピョーン
弥生「ま、待って……!」ダッ
金剛「じゃあネー妖精さん」ダッ
金剛「………………」ピタ…
提督(………………)
金剛「文月は、榛名カナー……」ダッ
提督(あ、あの耳年増なのは公認なんですね)
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:53:18 ID:ZkOCNTug
提督(ふーむ。新しい娘も特に心配は要らないようだな)
提督(ん、また向こうからやってきたな。あの格好は……)
提督(間違えるはずがない。潜水艦達だな)
提督(あの娘達には今一番頑張ってもらってるからな……結構嫌われてそうだが……)
伊58「疲れたでち……」グデーン
伊8「ハッちゃんも……でも、まだノルマは……」グデーン
伊19「まだまだなのね! ……半分も終わってないのね」グデーン
伊168「ちょ、ちょっと、元気出しなさいって!」
伊168「そんなんじゃ、ノルマ終われないよ?」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:54:23 ID:ZkOCNTug
提督(うーむ……やはり働かせすぎな感はあるな……)
伊8「正直、こんなに辛いとは思ってなかったの……」
伊58「そっか、ハッちゃんは最近やっとだもんね」
伊19「でも、もっと酷い所があるらしいのね」フフフフフ
伊8「ううう。……でも、仕方ない」
伊168「そうそう! 私たちが燃料を持ってくるお陰で、皆が出撃できるんだから!」
伊168「誇りを持って、胸を張って出来る仕事よ!」
提督(なんて……なんて、ええ娘なんや……)ズビー
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:55:29 ID:ZkOCNTug
伊58「異論無いでち。ゴーヤ、最近は敵の動きが全部見えるでち!」キラキラ
伊19「イクも、強くなっていってるのね~」ツヤツヤ
伊8「ハッちゃんも、これからもっともーっと、強くなるの」ウフフ
伊168「そうそうその意気よ! じゃあもう一回行きましょうか!」
伊19「あ、その前に、ハッちゃんに良い物あげるのね~」ゴソゴソ
提督「」ブッ
提督(おま、なんてとこに手を突っ込んどるんだ!!!)アリガトウゴザイマス!
伊58「じゃじゃーん! でち!」
伊8「こ、これは……?」
伊168「61cm五連装酸素魚雷よ! これでも、ウチじゃ最新鋭なんだから!」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:56:06 ID:ZkOCNTug
伊8「これを、ハッちゃんに? い、良いの……?」
伊19「ハッちゃんの為に! 持って来たのね!」
伊168「そうよ。不知火さんから許可とるの、大変だったんだから!」
伊58「し、不知火さん。怖かったでち……」ブルブル
伊8「み、みんな……。アハトアハト!」
伊168「あはとあはと?」
伊8「あ、間違った。ダンケ! ありがとう!」
伊58「喜んでくれてよかったでち!」
伊8「早速、試し撃ちするの!」ダッ
伊168「あ、待って! その前に補給でしょ!」ダッ
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:57:00 ID:ZkOCNTug
提督(ありがたい事だ。こんなにも辛い仕事に、誇りを持ってくれているなんて)ホロリ
提督(……少しは、休ませてやらんとな)
夕立「んー今日も頑張ったっぽい!」ノビノビ
島風「夕立ちゃん、日に日に速くなってるね! まだ負けないけど!」
響「夕立はこう見えて真面目だからね」
電「流石は夕立さんなのです」
夕立「ちょ、ちょっと恥ずかしいっぽい……」
提督(遠征帰りみたいだな。お、バケツもある。偉いぞ偉いぞ)ウンウン
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:58:48 ID:ZkOCNTug
島風「ねね、今から皆でどっか食べに行かない?」
提督(……島風の制服は変えるべきだな……浮かんでなかったらどうなってたことか……)ウム…
夕立「ごめん、夕立はパスするね。不知火に報告しなくちゃ」
響「そうか。残念だね」
電「じゃあ、皆でお土産買ってくるのです!」
夕立「ありがとー! 不知火の分もお願いね」ニコ
島風「じゃー響ちゃん電ちゃん、一緒に行こー!」ダッ
響「ゆっくりとね」テクテク
電「かけっこは疲れるのです」テクテク
島風「ちぇー……」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 17:59:25 ID:ZkOCNTug
提督(夕立はキチンと報告か。この娘も偉くなったもんだ)
提督(初めてここに来た時はどうなるもんかと思ったが……不知火に任せてよかった)
夕立「さってと、不知火は……司令室かなぁ?」テクテク
提督(暇だし、ついていってみるか。夕立と不知火なら、別に何の問題も無いだろう)テクテク
夕立「……? あら、妖精さん。こんな所でどうしたの?」
提督(む、バレたか。まぁ良い)
提督(そういえば……艦娘は妖精と意思疎通が出来ると聞いていたんだが……)
提督(試してみるか)
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:00:14 ID:ZkOCNTug
提督「司令室に用事があるんです」
夕立「……!? よ、妖精さんがしゃ、喋った!?」ガビーン
提督(妖精は喋らないのかよ!!! てっきり別言語みたいな感じだと思ってた……)
夕立「貴方も努力してるのね。とっても素敵!」キラキラ
夕立「夕立も司令室に用事だから、良かったら一緒に行く?」
提督「あ、あぁ。お願いします」
夕立「んふふ~。なんだか貴方、司令官さんに良く似てるっぽい」ニコニコ
提督「よ、良く、言われます」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:01:58 ID:ZkOCNTug
夕立「不知火ー。遠征の報告だよー」ガチャ
提督(……不知火、根を詰めたな)ハァ
夕立「不知火? ありゃ、寝ちゃってるのね」
不知火「…………」zzz
夕立「えっと……どうしよ。このままだと風邪引いちゃうよね」オロオロ
提督「あの布団、使ったらどうですか?」
夕立「うーん……あれは司令官さんのなんだけど……」
夕立「ま、いっか。夕立がやるんだから、不知火は怒られない、よね?」
夕立「起こさないように……そーっと……そーっと……」
不知火「ん…………」zzz
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:02:49 ID:ZkOCNTug
提督(うむ……友情と言うものは良いな……)
提督(夕立と不知火。お互いがお互いに良いパートナーになれば、我が鎮守府に敵は無い)ウンウン
提督(……? 何だか、身体の様子が……)
夕立「ふぅ。完璧っぽい。最近、不知火もすっごく頑張ってたもんね」クスクス
夕立「……? あれ、不知火、スパッツは……?」
夕立「そういう気分だったのかな……? ま、別に関係無いっぽい」フフフ
提督(なんだか幸せそうな顔をしているな……)
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:03:20 ID:ZkOCNTug
夕立「夕立ね、不知火が憧れなんだー」
夕立「とっても強いし、カッコいいし、可愛いし……」
夕立「とっても努力家だし、ちょっと口下手なとこはあるっぽいけど、皆の事思ってるし」
夕立「だから、呼び捨てで良い、って言われたときは、本当に嬉しかったんだぁ」
提督(良い娘だ……)ホロリ
提督(しかし、本格的に身体の様子が……うっ……)グググ…
夕立「だから、夕立も不知火を見習って、演習とか遠征も真面目に…………」
夕立「……?? って、あれあれ、妖精さんは?」
夕立「……!?!?!? し、司令官さん!? いつからそこに!?」
提督「ん? あ、戻ったのか。そうか、もう三時間経ったか……」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:05:06 ID:ZkOCNTug
夕立「あっ……おっきな声出しちゃったっぽい……」チラ
不知火「……勿論、起きてしまいました」フフ
夕立「ごめんなさい……」シュン
夕立「あ、し、司令! こ、これは夕立が独断で行ったものでありまして」アワアワ
提督「いや、良い。今更何を言う。敬語も似合わんぞ」フフフ
夕立「ううう……」
不知火「失礼しました、司令……」
提督「全く……不知火。休むように言ったはずだろう」
不知火「返す言葉もございません」ペコリ
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:06:19 ID:ZkOCNTug
提督「まぁ良いさ。今から休むといい」
不知火「ありがとうございます」
夕立「そういえば、司令官さんはいつからそこに居たっぽい?」
夕立「夕立、全然気付かなかった。まだまだ修行が必要っぽい……!」フンス
提督「いや、俺はさっきまで妖精になってたんだ」
夕立「……? 冗談っぽい?」
不知火「昨日の薬ですか。遅効性のものだったのですね」
提督「あぁ、そのようでな。全く、大変だった」
夕立「……?? よく分かんないっぽい」
不知火「………………!?」ハッ
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:07:19 ID:ZkOCNTug
不知火「…………つまり……不知火がここに来た時の妖精は……」タラ
提督「あぁ、俺だ」
不知火「……………………」
不知火「……………………」カァァ
夕立「? 不知火、なんで赤いの?」
不知火「し、しら……不知火……」マッカッカ
提督「どうした不知火。具合が悪いか?」
不知火「しらぬ……不知火……今日……」スカートオサエ
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:08:56 ID:ZkOCNTug
夕立「あ、そういえば今日スパッツじゃないよねー」
提督「……………………あ……」タラ
不知火「……見ました、ね」キッ
提督「い、いや……待て。あれは事故のようなものでな……」
不知火「……いくら司令といえど、許されることではありません……!」スッ…
夕立「し、不知火!? 目がマジっぽい!」アワアワ
提督「……夕立。逃げるぞ」ダッ!
夕立「司令!? ま、待ってー!」
不知火「……ッ! 待てェ!」ダッ!
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:09:32 ID:ZkOCNTug
青葉「フンフンフフーン♪」
青葉「何だか青葉、今日は調子が良い気がします!」
青葉「ん? 前から……何かが走ってきて……」
提督「青葉!? 退け! 逃げろ!」
夕立「青葉さん! ここはマズイっぽい! 早く逃げてー!」
青葉「わわっ、凄い速さですね~……青葉、感心しちゃいました!」
青葉「………………ん?」
不知火「!!!!!」マッカッカ
青葉「し、不知火さん!? その言語は何を!? 顔も赤いみたいですよ!」アオバ? ソンナトコデナニシテンノ?
不知火「~~~~!!!!!」カァァァ
青葉「わ、わ、と、止まって! ワレアオバ! ワレアオバ!!」ドンッ ウワアアア!アオバガヒカレタ!
不知火「徹底的に……追い詰めてやる!!」
終わり
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:12:14 ID:ZkOCNTug
投下し始めてから警備任務三回終わったとか信じられないんですけど(激おこ
真面目なぬいぬい×それに憧れる忠犬ぽいぽいはジャスティス。流行れ
ありがとうございましたー
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:14:38 ID:ZkOCNTug
ヤバイ忘れてた。綺麗に去ろうと思ってたのに
金剛の文月は榛名~ってのは前に書いた 金剛「鎮守府でお留守番」 の設定です
良かったら見てくれると嬉しいなって
金剛「鎮守府でお留守番」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/25(火) 18:11:53 ID:E2EQaTTk
乙
面白かった
スポンサーサイト

Entry ⇒ 2014.07.30 | Category ⇒ 艦隊これくしょん SS | Comments (0) |
【艦これ】提督「暇っすね」

1 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 21:50:54.38 ID:BhFm1zwPo
艦これのSSです。
日常ほのぼの系(だと思う)
こういう場への投稿は初めてなので見辛かったりしたらすみません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404046254
2 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 21:52:20.47 ID:BhFm1zwPo
これはとある鎮守府のとある提督と、とある艦娘のお話。
一見のんびり、一見のほほん、そんな提督と艦娘のお話。
-執務室-
提督「暇っすね」
榛名「いいえ、忙しいですよ?」
提督「そうかなー、最近は平和だし、艦娘達も和気藹々で楽しそうだし、の~んびりとしててい~んでない?」
榛名「それは仕事を終わらせた提督のお言葉ですよ?」
提督「つまりなんだね、榛名くんは俺が仕事を放棄していると?」
榛名「ものすご~く、放棄してらっしゃいます」
提督「そうはいってもなぁ、俺もまだここに着て間もないし、いきなり出動任務がくるわけもなく…」
榛名「もう、だからといって怠けていい理由にはなりません!そういうの、榛名は許しません!」
提督「榛名ってなんか世話焼き女房みたいでいいよね」
榛名「な、なっ……!変なこといきなり言わないで下さいっ!///」
提督「あ、照れた?照れたね、今!」ニヤニヤ
榛名「知りません!榛名は演習にいってきます!」プンスカ
ガチャ バタンッ!
提督「俺の秘書艦は愛い奴よの~っと…」
3 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 22:02:42.10 ID:BhFm1zwPo
コンコン…
提督「はいよ~。誰だい?」
???「提督?入っても宜しいですか?」
提督「いいよいいよー、盛大にどうぞー」
???「で、では…失礼します」
ガチャ…
赤城「あ、提督。一航戦赤城、本日付でこちらの鎮守府へ着任致しました」
提督「んお?あれ、榛名からなんも聞いてねぇぞ」
赤城「え、はい?」
提督「あぁ、秘書艦に新着の艦娘の情報とか管理してもらってんだ。朝のスケジュール報告には今日付けで着任
する艦娘は居なかったと思うんだけどなー」
赤城「そ、そうだったんですか?ど、どうしましょう」シュン…
提督「まぁまぁ、待て待て。えーっと、確かここに夕張から貰った謎の装置がっと…」
赤城「あ、あのー…?」
提督「お、あったあった! えーっと、ここのスイッチをオンにして…ゴホン!あー、こちら提督、こちら提督である。暇を持て余す第一艦隊の艦娘諸君は至急、提督の居る執務室までくるように、以上!」
赤城「い、今のは何なのでしょう?」
提督「おう、なんかうちの夕張ってのが作ってくれた機械でな、ほら、よく警報とかでサイレン鳴ったりして周りに注意喚起したりする装置あるだろう?」
赤城「はい、ありますね。警報装置ですよね?」
提督「そーそー。それの原理を流用して夕張がいつでも私達を呼べるようにって作ってくれた拡張スピーカーってやつなんだと。おっと、話が少し脱線したか。とにかく、お前が着任してくるのを榛名が報告漏らしただけかもしれんので、その確認も含めてな。ついでに着任するならするで、正規空母のお前には第一艦隊へ着任してもらおうと考えてるからついでにメンバーの紹介ってワケだ」
4 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 22:17:47.12 ID:BhFm1zwPo
コンコン…
???「てーとくー?よーんだー?」
提督「おう、呼んだぞ。入れ」
ガチャ…
???「しつれーしまーっす。チーッス、提督!」
提督「あのな、鈴谷…そのチーッスってのやめろ」
鈴谷「んな硬いこと言わずにさぁ、気楽にいこうよ!」
提督「はぁ、ったく…で、他のメンバーはどうした?」
鈴谷「んー、榛名は演習場でなんか暴れてたけど、放送聴いてもう直でくると思うよー?ってゆーかー、いつになったらうちら出撃すんのー?」
提督「ええい、少しは黙れ。この今時娘! 新しい艦娘もいるってのに!」
赤城「ど、どうも…」
鈴谷「おぉ? 正規空母の人じゃん!」
赤城「赤城と申します」ペコリ
鈴谷「鈴谷でーっす! よろしくっ!」☆(ゝω・)v
コンコン…ガチャ…
榛名「遅れました。何か御用ですか、提督?」
提督「おう、榛名。お前、今日新着する艦娘が居るって報告怠ってなかったか?」
榛名「ふぇ?あ、あれ? えーっと…あっ……」ガンメンソウハクー
提督「はぁー、ったく…赤城が迷わずこれたからいいようなものの…他の鎮守府にでもいこうもんなら、他の提督からいい笑い者だぞ」
榛名「ご、ごめんなさい!」
5 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 23:08:00.40 ID:BhFm1zwPo
コンコン…
???「提督、陸奥です。他の第一艦隊も随伴してます」
提督「おう、入れ入れ」
陸奥「では、失礼します」
ガチャ…
陸奥「失礼します。何かご用命ですか、提督」
飛鷹「やっと出撃の命令なの?」
衣笠「はーい、衣笠さんの登場っと!」
提督「おう、皆集まってもらって悪いな。今日は第一艦隊が出撃日じゃなくてある意味行幸だったな」
榛名「……」シュン
提督「今日から第一艦隊に随伴する事になる一航戦の赤城だ。今まで制空権や偵察時、飛鷹や鈴谷だけで大変なところも多かっただろうが、これからは赤城も加わって上空での争いにも一回り強くなれるってワケだ」
赤城「あの、皆様宜しくお願い致します」
飛鷹「ふぅん、正規空母か。私は飛鷹。軽空母よ。ま、私の邪魔だけはしないでよね」
陸奥「長門型戦艦二番艦の陸奥よ。よろしく」
衣笠「青葉型重巡、衣笠さんです、宜しくね!」
榛名「あ、えっと…この鎮守府で秘書艦を勤めてます、高速戦艦、榛名です」
赤城「皆様、改めて宜しくお願い致します」
提督「よし、そんじゃま、榛名以外の全員で親交深める意味も含めて鎮守府の中案内してやってくれ」
飛鷹「はぁ? 出撃命令じゃないの!?」
提督「そう毎度毎度敵さんも攻めてきやしないよ。まぁ頼んだぞ」
陸奥「解りました。ではいきましょう、赤城さん」
赤城「あ、はい」
ガチャ…バタン…
榛名「本当にすみません」ペコリ
提督「まぁそう気を落とすな。そんなんで一々謝ってたら俺なんて5秒置きに謝ってるぞ?」ニッコリ
榛名「もう、提督ったら…」
提督「お前は頑張ってるんだからたまには失敗していーんだよ」アタマナデナデ
榛名「榛名、か、感激です///」ナデラレー
提督「さて、榛名のご機嫌も治った所でテレビテレビっと…」ピッ
榛名「あ、てーとくっ!」
テレビ『……こちらは戦場レポーターの青葉ですっ!』
提督「この青葉って子、かわいいよなー」
榛名「もう、てーとくったら…」
テレビ『今日は日々、深海棲艦と死闘を繰り広げる戦場の華、艦娘さんをドドッとご紹介です!あぁ、私も艦娘なんですけどね!』
提督「まじで!?」
テレビ『今日はこちらの鎮守府!では、早速取材交渉へ移ります!』
提督「あれ、この鎮守府なんかどっかで見たなぁ」
6 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/29(日) 23:56:41.06 ID:BhFm1zwPo
ピンポーン♪
提督「んあ、なんだこんな時間に。榛名、頼むわ」
榛名「あ、はい」タッタッタ…
-玄関-
榛名「はい、どちら様でしょ……」
青葉「あっ!どもー、青葉です!」
榛名「へ?」
-執務室-
テレビ『あっ!どもー、青葉です!』
テレビ『へ?』ハルナデス!
提督「ぶ……っ!な、榛名?え、何やってんのあいつ!?え、っていうかテレビ!!?」
-玄関-
青葉「突撃!隣の鎮守府さんです!」
榛名「えっと、あの、なんでしょう?」
青葉「はい!今回は鎮守府で頑張る艦娘さんにスポットを当ててましてですね。実はこちらの鎮守府に青葉の妹も勤めていたと記憶してましたので、出来れば取材させていただこうかと!」
榛名「えっと、ですが、上層部からは何も通達などは…」
青葉「あ、本部からはちゃんと取材許可貰ってます!」キョカショウ
榛名「確かに、この紋章は海軍のものですね」
青葉「あとはその鎮守府を纏めてらっしゃる提督さんの許可を貰えれば部分的になら撮影してもいいと!」
7 : ◆vgbPh/qA6.0z[sage]:2014/06/30(月) 00:08:53.61 ID:DPvw+bwCo
-執務室-
提督「おいおい、マジかよ。ここじゃん。てか、本部何勝手に取材許可とかしてんだよ、おい!なんも聞いてないっての!」
ドタタタタッ ガチャッ バンッ!
榛名「てててて、てーとく!」
提督「おおおお、おち、おち、おちちゅけ、はりゅな!」
榛名「てーとくが落ち着いて下さい!」
-何だかんだで取材許可が下りる-
青葉「いやー、今日着任した艦娘さんもいらっしゃったとは!青葉、ラッキーです!」
提督「え、あ、はい。ども、はい。自分が、提督です!」カチコチ
衣笠「青葉ったら…」
鈴谷「えー、なになに、テレビじゃん! うわ、すっごー!」
飛鷹「もう、何なのよ!こっちは艦載機の整備とかで忙しいのに!」
陸奥「飛鷹さん、こういう機会は滅多にないし、いいんじゃない?夕張さんが居たら狂喜乱舞してるわよ。今日が遠征日だったこと、帰ってきてから悔やむでしょうね」
赤城「ここはとても賑やかですね」ニコニコ
榛名「あはは、まぁ…提督があんなですから」
青葉「おぉっと、貴女は赤城さんでは!?」
赤城「」ビクッ
青葉「赤城さんには確か妹さんがいるとか!?」
赤城「え?あ、はい。加賀さんが居ますね」
青葉「青葉、ここへ来る前の鎮守府で見ちゃいました!赤城姉さん、一人で大丈夫かしらってボヤいてました!」
赤城「えぇ!?も、もう加賀さんったら…」
-提督独占インタビュー-
青葉「さて、それではこちらの鎮守府を纏めていらっしゃる提督さんに色々と聞いちゃいましょー!」
提督「お、お手柔らかに…」
青葉「提督さんはこちらへ赴任されてどれくらいになるんでしょうか?」
提督「昇進と同時だったから、まだ赴任してから半年くらいかな?」
青葉「以前まで勤めてた鎮守府とこちらでは規模はどれくらい違うんでしょうか?」
提督「以前居た場所は建造ドッグとか二箇所しかなかったけど、こっちは入渠ドッグが四箇所もあって驚きまし
たね。艦娘の人数も多くて、ここからほど近い所に艦娘寮が二棟もあるくらいですから」
青葉「おぉ、それはすごいですね!あ、因みに提督さんが今一番気になる艦娘とかはいらっしゃるんですか?」
提督「ぶっ!は!?え、何!?」
青葉「凄まじいうろたえっぷりに青葉の取材魂に火が着きそうです!」
提督「て、提督たる者、一時の感情に任せて特定の艦娘にのみに好意を寄せることはあってはならないと…」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/30(月) 00:49:57.08 ID:cbXHeLygO
赤城と加賀は姉妹艦じゃないんだがその辺はオリ設定なんだろうか
sage進行なのが気になるところ
>>10
凄まじい勘違いでした。
仲良しの描写というかが多かったので、姉妹艦と勘違いしてました。
後付ですがオリジナルの設定ということでご容赦を
13 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 01:48:21.51 ID:DPvw+bwCo
-控え室-
鈴谷「あっは、提督マジウケるんですけど!めっちゃカチコチじゃん!」
飛鷹「ふん、ばっかみたい。どうせ私達なんて道具にしか思ってないくせに」
鈴谷「えー、私は今の提督そんな感じには見えないけどなー?」
飛鷹「言ってれば?どーせすぐに化けの皮剥がれるわよ」
陸奥「はぁ、相変わらず辛辣ね」
榛名「……」シュン
赤城「榛名さん、どうかなさいましたか?」
榛名「えっ、あ、いえ、榛名は大丈夫です!」
陸奥「……ふぅ」ヤレヤレ
衣笠「…相変わらず青葉は青葉だったわ」ゲンナリ
-提督独占インタビュー-
青葉「いやー、提督さんって生真面目さんなんですね!」
提督「え、いや、そうでもない、というかなんと言うか…ただ、艦娘の皆には俺は全幅の信頼を置いているだけです。頑張れば褒めるし、褒めれば喜ぶ。各地を治める鎮守府の提督の中には、確かに良い評判を聞かない所があるのも事実です。
それによって艦娘達が悲しい想いをする、と言うのは俺にとっては許せないだけというか…と、とにかく、俺がここに着任している限り、ここに居る艦娘達にはそういう悲しい想いをさせない、して欲しくないってのが持論です」
青葉「……あ、青葉、感激しました!艦娘のことをここまで気にかけている提督さんがいらっしゃるとは…」
14 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 01:57:44.27 ID:DPvw+bwCo
-艦娘インタビュー-
Q.提督のことをどう思う?
陸奥「提督のこと、ですか?いい方だと思います。他意はありません。私達の体調管理から輪の調和に至るまでをきっちりフォローして下さる方です。まぁ、時折見せるサボり癖を直せば二重丸、と言った所でしょうか」
衣笠「ちょ、青葉私まで!?もう、前の提督は厳しくて正直やりにくいって思ってたけど、今の提督はそういう負い目とか気負いとか別にしなくていいし、いいかなーって思うけど?え?好きになっちゃって…青葉、あんたねぇ!いい加減にしないとぉ……!」ドタドタバタバタ
飛鷹「提督をどう思うかって?別に、司令塔がいないんじゃ流石に私達だってただの烏合の衆でしょ。そういう意味じゃ別に居てもいいんじゃないの?さっきのインタビューじゃなんか、ちょっとえらそーな事いってたけどさ…べ、別に私は好きとか嫌いとかどうでもいいけど、他の子は結構好意持ってんじゃないの!」
鈴谷「チーッス、鈴谷でーす!え、提督?あはは、ちょー大好き!面白いしー、鈴谷とかとご飯一緒してくれたりするしー、なんかあーいう人って憎めないよねー。マジウケるんですけど!」
赤城「あ、どうも、一航戦の赤城です。加賀さん、みてるかしら?え?ビデオレターじゃない?あ、ごめんなさい。えっと…提督ですか?正直、今日着任したばかりなので人となりと言うのは解りませんが、ここの鎮守府の雰囲気から見ると、とてもよい方なのだろうと思いました」
榛名「提督は私達艦娘のことを良く考えて下さる人です。秘書艦を勤めてまだ半年ですが、提督のお心配りは随所で見させてもらってます。ま、まぁ…時々不真面目な所もあるので、それさえなくなってくれればとは思ってますけど…あ、でも本当に良い人です!榛名は心から信頼を寄せてます!」
-玄関前-
青葉「…と、言うことで!こちらの鎮守府では艦娘さんたち、とても充実しているようです!他にもまだ沢山の艦娘さんがいらっしゃるみたいですが、今日は休養日の方とか遠征で出払ってる方が多いみたいでお話を聞ける機会はありませんでしたが、主力である第一艦隊の皆様の声、確かに青葉受け取りました!それではテレビの前の皆様、また次回、お会いしましょう!戦場レポーターの青葉でした!」
18 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 18:33:03.60 ID:LvRFLswzo
-執務室-
提督「だぁー、もうマジ疲れた。なんだってんだ、いきなり…」
榛名「提督、お疲れ様です」
提督「おー、榛名もご苦労さん」
榛名「……」
提督「ん、どうした、榛名?」
榛名「あ、いえ、なんでもありません!あ、えっと、何か飲み物、お作りますね!」
コンコン…
榛名「あ、はい?」
陸奥「陸奥です。提督は居ますか?」
榛名「いらっしゃいます。どうぞ、お入り下さい」
ガチャ
陸奥「失礼します。提督、少しお話があります。お付き合い願いますか?」
提督「ん、なんだ藪から棒に。ここでじゃダメなのか」
陸奥「はい。演習場に居りますので、そちらでお願いします。では、先に向かってます」
ガチャ パタン
提督「なんだありゃ」
榛名「さぁ…?」
提督「まぁしゃーない、悩みがあんなら聞かなきゃならないしな。榛名、俺いつもの珈琲な。用意宜しく!」
榛名「は、はい…」
20 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 19:15:02.34 ID:LvRFLswzo
-演習場-
提督「おーい、陸奥ー?」
陸奥「呼び出してしまい申し訳ありません」
提督「いやー、気にすんない。そんで、話ってのはなんだ?言っとくがな、陸奥からの突然の告白とかでもない限り、俺は動じないぞ!」
陸奥「インタビューには随分と動じていたようですが?」
提督「ぐぬぬ」
陸奥「はぁ、非常にどちらも鈍感の極みをいってるので、僭越ながら口出しをさせてもらおうかと思いまして」
提督「はい?」
陸奥「提督が私達艦娘に好意を持って接してくださってるのは理解しています」
提督「な、何急に改まってんだよ」
陸奥「先日、姉の長門から連絡を貰いました。内容は長門姉さんが着任している提督と契りを交わす、というものでした」
提督「……」
陸奥「提督は仰ってましたよね。私達は頑張れば褒めるし、褒めれば喜ぶ。同じように、憂う気持ち、届きそうで届かない気持ち、というのもあるものです。提督がこの鎮守府に着任して、ここで職務を行ってた期間というのはそこまで重要でしょうか?
着任して日が浅いから、というのは逃げ口上です。直向に頑張るあの子を、いつでも明るく、弱音も吐かないあの子を、貴方に全幅の信頼と愛を以って接するあの子に、いい加減に応えてあげるべきと、私は思います。悲しい思いをして欲しくない、させないのが提督の持論でしょう?
宣言直後にその誓約を反故にするのは如何なものかと思います。出すぎた真似、生意気な発言の数々、不愉快な思いをさせた事と思いますが、私の言い分は以上です。
提督に対する暴言と反発行為に変わりはありませんので、謹んで懲罰は受けます」
提督「はは、参ったな。いや、陸奥の言うとおりだ。飄々と言い逃れでもしようかと思った自分が恥ずかしい」
陸奥「榛名は、貴方の秘書艦である前に私達の仲間です。仲間を泣かせる者を私は許さない」
提督「ああ、そうだな。俺も許さない。悪かったよ。いってくる」
陸奥「はい、よき采配を期待してます」
提督「う、うっせー。一言余計なんだよ!」プンスカ
陸奥「ふふっ」
21 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 19:38:15.85 ID:LvRFLswzo
-執務室-
ガチャ…
榛名「あ、提督。お帰りなさい!陸奥さんはなんだったんでしょう?」
提督「ん、ああ、ちょっとな。なぁ榛名、前の提督って確かクビになったんだよな」
榛名「え?あ、はい…」
提督「うん、いや…言わなくていい。お前達がどんだけヒドイ目に遭ったのかは、本部で話を聞いて知ってるからな。だから俺はお前達に悲しい想いをさせまいと、普段から接してきたつもりだ。最初にお前に会ったときの俺を見るお前の目は今でも忘れられない。
陸奥に至っては完全に喧嘩腰、飛鷹なんて声をかけただけでビンタしてきたしなぁ。はは、唯一最初に懐いてきたのは鈴谷だったかな。
最も、そうなるまでに散々嫌がらせされたけどな。夕張と結託して新兵装の実験台にされたこともあった」
榛名「え、そ、そんな事あったんですか?」
提督「あったあった。ま、なんだ…中でも俺としてはな、お前なんだよ、榛名」
榛名「え?」
提督「怯えてる奴の目って言うのは、瞳の中に本当に闇を孕んでるもんなんだ。それは転じて狂気にも変わるし悲しみを膨らませて悲哀を帯びる事もある。お前の目は後者だった。
お前を笑わせること、それが俺の最初の任務って勝手に思ってたよ。秘書艦になってから半年、先月くらいか?やっとお前が笑ってくれた。正直内心ガッツポーズで小躍り状態だったよ」
榛名「な、なんですか急に、そんな前のこと…」
提督「ははっ、それだけお前は俺にとって特別って事だ」
榛名「え、特別って…そんな評価、榛名にはもったいないです」
提督「いっつもそれだ。当然のことをしたまでです。特別な評価なんて…榛名には、もったいないです。って、いっつもお前は遠慮ばかりしてたな。大丈夫か?疲れてないか?って聞けばお前は必ず元気よく、はい、榛名は大丈夫です!って言ってた。正直心配で気が気じゃなかったよ」
榛名「……///」カオマッカ
提督「今はもう、そんなわだかまりなんてないだろ?だから、もっと俺を頼れ、甘えろ、我が侭くらい言え」
榛名「提督は、優しいのですね」
提督「あぁ、そうだぞ。今更気付いたのか?」エッヘン
榛名「でも、いいのでしょうか…」
提督「何がよ」
榛名「えっと、その…榛名にまで気を遣っていただいて…」
提督「言っとくけどな、誰でも良いわけじゃないぞ?お前だからだよ、榛名」
榛名「え?」キョトン
提督「まぁ、なんだ…ずっと傍に居てくれ。お前の笑顔がなくなるのはいやなんだ」ダキヨセ
榛名「ぁ……はぃ、榛名、感激です…!///」ヨセラレ
22 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 20:02:59.13 ID:LvRFLswzo
-月日は経って-
提督「あ~、暇っすねぇ」
榛名「いいえ、忙しいですよ?」
提督「そうかなー。いや、確かに先月はオリョール攻略に沖ノ島の深海棲艦の主力艦隊撃滅とそりゃもう大忙しで、猫の手も借りたい勢いだったが、海を見てみろ。穏やかじゃあないか~」
榛名「時化ってます」
提督「ほ、ほら、やっぱ時としてね、休養も大事だと思うし」
榛名「さっきお昼食べましたよね?」
提督「あー、そうだー、今日は北の鎮守府の提督と今後についての話し合いがあったんだー」ボウヨミ
榛名「提督」
提督「え、あ、はい?」
榛名「勝手は…」チャキッ
提督「ちょ、おま、主砲の砲口をこっちに向けるな!」
榛名「榛名が…」グッ
提督「おおおお、おい、榛名!お、おお、おちちゅけ!」
榛名「許しません!」
提督「ひぃぃぃぃ!」
これはとある鎮守府のとある提督と、とある艦娘のお話。
いつもと変わらない風景に違いを探すなら、二人の左手薬指にそれぞれ輝いてるシルバーリング。
まだ見ぬ提督たちと艦娘たちの未来に、数多の幸あれ。
23 : ◆vgbPh/qA6.0z2014/06/30(月) 20:04:35.28 ID:LvRFLswzo
短いですが、以上でこの話は終わりになります。
こんなSSを見て下さった方、本当にありがとうございます。
暇を見つつ、また投稿するかもしれませんが、その際は生暖かく見て頂ければ幸いです。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/30(月) 20:10:24.52 ID:LLUO2tkPo
乙
榛名は天使
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/30(月) 20:37:59.90 ID:a6DA44mv0
乙乙

Entry ⇒ 2014.07.15 | Category ⇒ 艦隊これくしょん SS | Comments (1) |
提督「榛名をいじめようと思う」


1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:29:38.69 ID:m56HAY/Vo
加賀「…………は?」
提督「榛名をいじめようと思う」
加賀「……提督、今日はもう休んだ方が良いかと」
提督「疲れてるわけでも何でもない」
加賀「では病院に行きましょう。心の。早く」
提督「心配無用、私は至って正気だ」
加賀「いえ、周りの子たちに悪影響ですので」
提督「いやちょっと待て、まあ聞いてくれよ」
加賀「聞きたくありませんが」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403443778
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:31:24.79 ID:m56HAY/Vo
提督「榛名は可愛いよな」
加賀「聞きたくないと……まあ、それはそう思いますが」
提督「だよな。容姿も整ってるし、素直だし、優しいし、控えめで気も利くし」
加賀「そうですね、とても良い子だと思います」
提督「なので榛名をいじめようと思う」
加賀「飛躍しすぎです」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:34:34.63 ID:m56HAY/Vo
加賀「言ってることが無茶苦茶に聞こえますが……」
提督「いや、至極筋の通った話だろう」
加賀「榛名に何か問題が?」
提督「違う違う……はあ~~~あ、分からんかなあ、加賀さんには」
加賀「…………」イラッ
提督「しょうがないなあ。もうちょっと詳しく話してあげよう」
加賀「いえ、けっこうです。仕事して下さい」
提督「そんなことより加賀よ、ちょいと聞いてくれよ、ついこの前の話だが」
加賀「そのコピペみたいな言い方が気にくわない」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:39:07.08 ID:m56HAY/Vo
提督「俺はいつものように、あいつの部屋にセットしてある隠しカメラを見て榛名を愛でていた」
加賀「爆弾発言です提督」
提督「盗聴器もあるぞ」
加賀「気持ち悪い」
提督「まあオフの日だったからな、それはいいだろう」
加賀「何一つ良いことはありませんが」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:40:48.20 ID:m56HAY/Vo
提督「まあ聞け、ともかく俺は書類を適当にやっつけながらハァハァしていたわけだが」
加賀「オフじゃなかったんですか、適当にやっつけないで下さい」
提督「オフは榛名だ、俺はしばらく休んでないだろう」
提督「それくらい察しろ、秘書艦だろう」
加賀「」イラッ
提督「全く、それに一々話の腰を折らないでくれよな、話が進まないだろ?」
加賀「………………すみません、続きをどうぞ」
提督「あれ、おこなの?」
加賀「怒ってません良いからさっさとして下さい」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:46:00.52 ID:m56HAY/Vo
提督「まあそうして愛でてたわけだが、ふとした瞬間に隠してたカメラが見つかってしまったんだ」
加賀「見つかったんですか」
提督「まあ俺もヤバいと思ったんだが、次に榛名はどうしたと思う?」
加賀「別に楽しんで聞いていませんので、そういうもったいぶりは不要です」
提督「そしたらな、榛名は俺のところに相談に来たんだよ!」
加賀「なんですってー(棒」
提督「俺も普段から榛名の前でだけは誠実で優しくて非の打ち所のない人間を全力で演じてきたからな、その賜物だ」
加賀「それでいてその信頼を裏切る行為の数々。最低のクズですね」
提督「ちょっと態度悪くなってきてない?」
加賀「逆にこんな話をして悪くならないと思っていたの?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:51:23.61 ID:m56HAY/Vo
提督「で、真面目に相談に乗ってあげたんだが」
加賀「どの口でほざいてるんですか」
提督「その時な、やっぱりちょっと怖かったのか、榛名が涙目になってたんだ」
加賀「何で嬉しそうなんですか」
提督「女の敵だろ?」
加賀「死んで下さい」
提督「で、そのときに思ったわけよ。泣いてる榛名も可愛いな……と」
提督「というか、そそられるなと」
加賀「死ねば良いのに」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:55:11.71 ID:m56HAY/Vo
提督「そんなわけで、榛名の泣き顔がもっと見たいのでいじめようと思います」
加賀「やめてあげて下さい」
提督「嫌だと言ったら……?」ニヤリ
加賀「力ずくです」スッ
提督「いいのか? 怪我するぞ」
加賀「……!?」
提督「俺がな」
加賀「発艦用意」
提督「待った! ちょい待って! 暴力はイクナイ!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:58:11.20 ID:m56HAY/Vo
加賀「じゃあやめて下さい」
提督「それは嫌だ」
加賀「……」スッ
提督「待って待って待って! 大事なことなので三回言いました! まず話し合おう!」
加賀「話し合いの余地が提督の価値ほどもありません」
提督「それすっごい低い価値に見られてるよね?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 22:58:47.83 ID:m56HAY/Vo
提督「まあ聞いてくれ加賀よ。お前もさっき榛名は可愛いと言っただろう」
加賀「言いましたが何か」
提督「よく考えてみてくれよ」
提督「もちろん普段の笑顔の榛名は可愛いが、それだけでは彼女の魅力を全て引き出せない」
提督「白米のような輝き……しかし白米だけでは飽きてしまう。そこで一粒のスパイスですよ」
提督「より一層美味しく、より一層輝くのだよ!」
加賀「はあ……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:11:51.87 ID:m56HAY/Vo
提督「それに普段あいつは笑顔でみんなに接しているが、本当は悩みなんか抱えてるかもしれないよな」
加賀「……それが?」
提督「俺がちょっと榛名に冷たく当たる」
提督「落ち込んだところで加賀、お前が慰めたり、相談に乗ってやるんだ」
加賀「私が……?」
提督「そうだ」
提督「例えば隠しカメラの件だが、艦娘で同性のお前達に相談せず、俺に相談したということは」
提督「お前達より俺を信頼してるということじゃないか?」
加賀「……!」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:16:05.18 ID:m56HAY/Vo
提督「確かに榛名はこの鎮守府に異動してきてから日が浅いが」
※艦娘も鎮守府間で異動する場合がある、という設定です
提督「だが、戦闘においても私生活においても、もっとお前達が信頼しあえるようにならなくては深海棲艦にも勝てない……違うか?」
加賀「それは……そうかもしれませんが……」
提督「だろ?」
加賀「だからって、そんなこと……」
提督「いじめるなんて一言に言っても、もちろんそんなハードなことはしないさ」
提督「目的はただお前達が仲良くなるためのきっかけを与えること……ということだからな」
提督「さっき言った最初の理由はそのついでみたいなもんさ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:26:08.13 ID:m56HAY/Vo
加賀「………………」
加賀「…………分かりました」
提督「そうか、分かってくれたか」
提督「では早速実行しようか」
提督(なーんつって適当な理由それっぽく言ってみたけどwwwww通じたwwwwwラッキーwwwww)
加賀「提督」
提督「な、なんだ?」ギクッ
加賀「……さっきは酷いことを言ってすみませんでした」
提督「い、いや、気にするなよ」
加賀「……ありがとうございます」
提督(ひゅーwwwwwチョロいぜwwwww)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:30:36.59 ID:m56HAY/Vo
パターン1
提督「じゃあまず最初だ」
提督「手始めに、榛名を不安にさせてみようと思う」
加賀「不安にさせる……ですか?」
提督「うむ」
提督「さっき隠しカメラの話をしたが」
加賀「はい」
提督「今度は下着を盗んできた」
加賀「」
提督「だから、お前が榛名に、最近何か困ったことはないかと聞いてくるんだ」
提督「俺はその様子をカメラで見る」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:34:46.98 ID:m56HAY/Vo
加賀「……提督」
提督「なんだ」
加賀「それは流石に変t
提督「お前達のためだ」
加賀「……そうですか」
提督「ああ、だから安心して行ってこい」
加賀「はあ……ですが提督、下着なんて盗んだら、提督が疑われるのでは?」
加賀「この鎮守府には男性はほとんどいませんし」
提督「その点はぬかりない」
提督「俺は榛名が前の鎮守府にいた頃から定期的に榛名の下着を盗んでる」
加賀「」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/22(日) 23:39:34.77 ID:1avWo9Nk0
うわぁ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:41:32.53 ID:m56HAY/Vo
提督「俺は前からあいつに目を付け……じゃなくて存在は知っていたしな」
提督「立場を利用して余所に入り込むことなど容易なことだ」
提督「まさか犯人のいる鎮守府に異動してしまったとは思うまい」
提督「正直なところ、ここのセキュリティーは甘いし、外部からの犯行という可能性は十分に考えられる」
提督「それにさっきも言ったように、俺はあいつの前では信頼されるように振る舞ってきた」
提督「だから俺が疑われる心配はない」ドヤァ
加賀「そのどや顔が気に食わない」
提督「(´・ω・`)」
加賀(というか、やっぱりただの変態なんじゃ……)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:44:40.72 ID:m56HAY/Vo
~~~~~~~~~~
加賀(榛名……いたわ)
加賀(なんだかマッチポンプみたいで気が引けるけれど……)
加賀「……榛名」
榛名「あ、加賀さん」
加賀「えっと……最近何か困ったことはない?」
榛名「困ったこと……ですか?」
加賀「ええ」
加賀「なんだか元気がないように見えたから」
榛名「そう……でしょうか?」
加賀「気のせいなら良いのだけど」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:46:55.32 ID:m56HAY/Vo
榛名「えっと……」
加賀(……やっぱり信頼されてないのかしら……)
加賀「……まあ、言いたくないなら無理に言わなくても良いわ。言いたくなったら……」
榛名「いえ、あの……じゃあ、ちょっとだけ聞いてもらっても、良いですか……?」
加賀「! ええ、私でよければ聞くわ」
榛名「ありがとうございます。じゃあ……」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:52:05.59 ID:m56HAY/Vo
榛名「実は、しばらく前から物がなくなって……」
榛名「その……誰かが持って行ってるみたいなんです」
榛名「鎮守府にいるのはほとんど艦娘ですし」
榛名「最初は干してる時に風で飛ばされたとか、どこかに忘れただけかもって思ってたのですけど……」
加賀「それにしてはよくなくなる?」
榛名「はい……特に最近は酷くて」
加賀「心当たりはない? 例えば……そう、提督が、とか」
榛名「提督ですか?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/22(日) 23:56:48.76 ID:m56HAY/Vo
榛名「そんな、提督がそんなことするとは思えません」
榛名「いつも相談に乗ってくれてますし……」
榛名「それに、物がなくなるのはここに来る前からなんです」
榛名「だから、提督ではないと思います」
提督(別室)(ところがどっこい俺なんだなこれがwwwww狙い通りwwwww)
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/23(月) 00:00:48.52 ID:LRIpelbfo
加賀「……榛名は提督のこと信頼してるのね」
榛名「はい」
榛名「提督は榛名がここに着任したときから優しくしてくれて……」
榛名「色々教えてくれたり相談に乗ってくれたりしてるんです」
榛名「提督のこと、尊敬してます!」
加賀「……本当に信頼してるのね」
榛名「もちろんです!」
提督(別室)「は、はは……」
提督(さすがにちょっと罪悪感が)
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/23(月) 00:05:05.01 ID:LRIpelbfo
加賀「そう……」
加賀「………………」
加賀(これは……本当のことを言ったらショックかしら……)
榛名「加賀さん?」
加賀「いえ、ごめんなさい」
加賀「変なことを言ったわね、忘れて」
加賀「なくし物の件、私もいろいろ当たってみるわ」
榛名「そんな……悪いです」
加賀「気にしないで」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/23(月) 00:09:34.78 ID:LRIpelbfo
榛名「ありがとうございます」
榛名「加賀さんは優しいのですね」ニコッ
加賀「」キュンッ
榛名「すいません、いろいろ聞いてもらって」
加賀「いいわ」
加賀「……仲間じゃない」
榛名「!」
榛名「はい!」ニコッ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/23(月) 00:11:27.60 ID:h+uOI3mDO
はるにゃんやっぱり天使
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/23(月) 00:14:27.33 ID:LRIpelbfo
~~~~~~~~~~
加賀「……と言う感じでした」
提督「うむ、見ていた」
提督「やはり榛名は素直な良い子だな」
加賀「はい。私もちょっとグッと……」
提督「? ちょっと……なんだ?」
加賀「いえ、何でも。それより提督」
提督「なんだ?」
加賀「今回のことが目的だったということは、もう榛名の物を盗んだりはしないのでしょうね?」
提督「当然だろう」
加賀「そうですか」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/23(月) 00:18:57.31 ID:LRIpelbfo
提督(なんつってwwwww嘘ぴょんwwwww)
加賀「では今まで盗んだ物も返してあげるのですね」
提督「えっ」
加賀「えっ」
提督「あ、いや、勿論だが、どう言って返そうかなーとか……」
加賀「でしたら私の方に預けていただければ、何か理由を付けて返しておきますが」
提督「えっ」
加賀「えっ」
提督「あー、いや、ははは、頼むよ……」
加賀「はい」
提督(ちくしょー!!)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 19:59:42.70 ID:pOA3qhLro
パターン2
提督「ということで次だが」
加賀「まだやるんですか」
提督「当然だ(泣き顔見てないし)」
加賀「はあ……では次は何を?」
提督「次は叱ってみようと思う」
加賀「叱る……ですか?」
提督「うむ」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:02:11.18 ID:pOA3qhLro
加賀「叱る理由はどうするのですか?」
提督「それについては抜かりない」
提督「ついさっき、榛名に貸していた俺の本を勝手に回収してきた」
加賀「」
提督「榛名はまだ気付いてないが、俺がこれから榛名を呼んで返してほしいという」
提督「榛名は本がないことに気付く。しかし無くしたのか盗まれたのかも分からない」
提督「まあたぶんあいつのことだから、自分のせいで無くしたとでも言ってくるだろう」
提督「そこでなじる」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:08:02.54 ID:pOA3qhLro
加賀「……酷いやり口ですね」
提督「これも全て、お前達のためだ(キリッ」
加賀「分かりました」
提督「なんだ、素直だな」
加賀「駄目と言っても通じないのでしょう」
提督「分かってきたじゃないか、じゃあフォローは頼むぞ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:09:21.28 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督「榛名」サワヤカー
榛名「あ、提督、おはようございます!」ニコッ
提督「ああ、おはよう(ちくしょーかわええwwwww)」
提督「急ですまないんだが、この前貸した本があるだろう」
提督「あれを返してもらっても良いかな?」
榛名「分かりました。では取ってきますね」
提督「ああ、頼む。執務室に持ってきてくれ」
榛名「はい、ではすぐ行きます」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/24(火) 20:12:34.68 ID:q2qz27PIO
ゾクゾクする
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:17:56.40 ID:pOA3qhLro
―――執務室―――
提督(くくく、そろそろ来るかなー)
コンコンコン
提督「(おっ来た来たwwwww)どうぞ」
カチャッ
榛名「失礼します」
提督「やあ榛名、本はあったかい?」
榛名「はい、ありました」
提督「そうか、なかっ……!!??」
提督「え、あったの?」
榛名「? はい、これですよね」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:19:53.33 ID:pOA3qhLro
提督「そ、そうか、うん、ありがとう」
榛名「ありがとうございました。面白かったです」
提督「ああ、それは良かった……下がって良いぞ」
榛名「はい、失礼します」
カチャッ
パタン
提督「ど、どういうことだ」ガタッ
提督「確か、回収した本はここに置いたはずだ……」
提督「…………ない」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:21:50.27 ID:pOA3qhLro
加賀「どうしました」
提督「うおっ、いつからそこに!?」
加賀「榛名と入れ違いで入ってきましたが」
提督「そ、そうか……いや、そんなことはどうでもいい!」
提督「一体どういうことなんだ!? 確かに俺は本を回収して来たはずだ!」
加賀「さあ……どうしてでしょうか」
加賀「ああ、そういえば―――」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:24:47.16 ID:pOA3qhLro
~~~5分前、榛名の部屋~~~
榛名「あれ?」
榛名「ない……」
榛名「今朝ここに置いてたはずなのに……」
榛名「思い違いかしら……えっと……」
コンコンコン
榛名「はい、どうぞ」
ガチャッ
加賀「こんにちは」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:26:40.16 ID:pOA3qhLro
榛名「あ、加賀さん、どうしました?」
加賀「……特に用事はないのだけれど」
加賀「邪魔だったかしら」
榛名「いえ、そんなことないです!」
榛名「でも、これから提督に本を返しに行かないといけなくて」
加賀「そう。どんな本を?」
榛名「えっと……それが今……」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:33:09.87 ID:pOA3qhLro
加賀「もしかしてそっちにある本かしら?」チラッ
榛名「え? えっと……」トタトタ
加賀「……」
スッ
榛名「これですか? いえ、違います」
加賀「じゃあこれかしら」
榛名「あ、それです! そんなところにあったのね」
榛名「でも、こんなところに置いたかしら……?」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:33:43.01 ID:pOA3qhLro
加賀「……返しに行かなくて良いの?」
榛名「あ、そうでした!」
榛名「すいません、ちょっと返してきますね。良かったら待っていて下さい」
加賀「いえ、そういえば私も提督に用があったの」
榛名「あ、そうなんですか。ならご一緒しましょう」
加賀「ええ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:35:38.84 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
加賀「ということが」
提督「」
加賀「提督?」
提督「なんでやねん!!」
加賀「」ビクッ
提督「と思わず関西弁で突っ込んでしまいそうになりましたよ私は!」
提督「あからさまにわざとじゃん! 全然『そういえば』じゃないじゃん!」
提督「何で返しちゃったのよ!? 私楽しみにしてたのに!」
加賀「喋り方が気持ち悪いです」
提督「そこはいいから!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:36:41.47 ID:pOA3qhLro
加賀「提督が仰った通りにフォローしただけです」
提督「そうじゃないだろ! 俺が叱るって言ったじゃん!」
加賀「そうでしたね間違えました」
提督「嘘付け絶対わざとだろ!」
加賀「加賀に何か落ち度でも?」
提督「不知火風に言うのやめろ! 別に落ち度じゃないけどさ!」
加賀「そんなことより次のプランはどうするんですか」
提督「スルーした上での催促!?」
加賀「次は成功すると良いですね」
提督「お前絶対邪魔する気だろ! 心にもないこと言うなよ!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:44:24.91 ID:pOA3qhLro
パターン3
提督「くそう、加賀め、邪魔ばっかりしやがって!」
提督「長い付き合いだし、ちょっと仕事ができるからって、可愛いし物静かであんまり余計なこと言わないしでも気が利くし何気に面倒見も良いしおっぱいも大きいけど!」
提督「もうあいつには相談しない!」プンスコ
提督「次の作戦だ……」
提督「ふむ……そうだな」
提督「よし」
提督「次は榛名を無視する!」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:45:11.42 ID:pOA3qhLro
提督「あいつはなんだかんだで俺に懐いてるはず(根拠なし)」
提督「すれ違えば挨拶してくれるし、飯も食堂で食ってれば一緒にどうかとか言ってくれる」
提督「そこでトラップカード発動!」
提督「話しかけられる→無視する→榛名涙目になる→愛でる」
提督「完璧なプランや……完璧すぎる! パーペキや!」
提督「俺提督、計画実行に移ります!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/24(火) 20:47:35.88 ID:M97aWCHiO
あぁ…結末は明らかだよ提督……
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:47:54.25 ID:pOA3qhLro
―――廊下―――
提督(いいところに正面から榛名が歩いてきたぞ!)
提督(うむ、可愛いな)キリッ
提督(だが知らんぷり)
提督(……ん?)
スッ
加賀「榛名」
榛名「あ、加賀さん」
提督(!?)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:49:12.72 ID:pOA3qhLro
加賀「ちょっと手伝ってもらいたいのだけど、良いかしら」
榛名「はい、榛名でよければ」
加賀「ありがとう。じゃあ来て」
榛名「はい!」
提督(な……)
提督(なんだとおおおおぉぉ!?)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:50:58.16 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督(くっ……さっきは邪魔が入った……)
提督「今度は食堂だ!」
提督「と思い、食堂が開く30分前から並び、飯を目の前に待つこと1時間……」
提督「榛名が来ない……だと……」
鈴谷「お、提督じゃーん、何やってんの? もう昼休み終わるよー?」
提督「ああ、鈴谷」
提督「いや、ちょっと榛名を……」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:53:20.77 ID:pOA3qhLro
鈴谷「榛名? 榛名ならさっきまで中庭で鈴谷達とご飯食べてたよ?」
提督「何いぃぃぃぃ!!?」ガタン
鈴谷「わっ」ビクッ
提督「どうしてそうなった!?」
鈴谷「え? いや、加賀っちが榛名とご飯食べてて、そこに混ざってみんなで一緒に食べたんだけど……」
提督「くそう、またあいつか、チクショウ!」
鈴谷「ナニナニ、なんかしたの?」
提督「あ、いや、大したことじゃない……サンキュー鈴谷!」ダッシュ
鈴谷「おー……って行っちゃった。何だったんだろ?」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:55:28.29 ID:pOA3qhLro
―――司令室―――
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「……土下座なんかして、どうしました?」
提督「もう私の邪魔はやめてもらいたい……そういう気持ちを込めた全身全霊の土下座です!」
加賀「若干引きました」
提督「えっ!?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 20:57:21.79 ID:pOA3qhLro
加賀「そもそも、特に邪魔したつもりはなかったのだけど……」
提督「私にも、絶対に譲れない物がある……」
提督「涙目の榛名を愛でるまでは死んでも死にきれんのだ!」
加賀「…………」
加賀「私達の為というのは」
提督「あっ」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「……何か言うことは?」
提督「はーいカットカット! 今のNGね! テイク2入りまーす! カメラ準備良いか?」
加賀(吹き飛ばしたい……)
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:00:08.43 ID:pOA3qhLro
パターン4
提督「というわけで改めて加賀を仲間に引き入れた」
加賀(放っといてエスカレートしても困るので、いっそのこと見張ることにしました)
加賀「それで、次はどうするの?」
提督「うむ、聡明な私はすでに次のプランを考えてある」
提督「次は! ずばり! 榛名に悪口を言う!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:01:33.25 ID:pOA3qhLro
加賀「そうですか」
提督「え、反応薄くない?」
加賀「そうなんですかすごいですねたいしたものです」
加賀「これで満足?」
提督「満足な訳があるか!」
提督「せめてもうちょっとマシな演技力を見せろ!」
加賀「我が侭ですね」
提督「そーゆーことを言っとるのではないのだよチミィ」
加賀「良いから話を進めてもらえるかしら」
提督「アッハイすいません」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:03:32.22 ID:pOA3qhLro
提督「と言っても言葉通りの意味でしかない」
提督「俺から直接悪口なんて言われたら流石に泣きたくなるだろう」
加賀「まあそうかもしれませんね」
提督「ということで、邪魔だけはしないでくれたまえ」
加賀「わかりました」
加賀「まあ……邪魔する必要もないと思いますね」
提督「? まあ良い、では行ってくる」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:05:42.07 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督(やーいやーい、ブース、お前のかーちゃんでーべそ!)
提督(うむ、これ以上ないというほど酷い悪口だ)
提督(これを言われて泣かなかったら大したもんだ……よし、行くぞ!)
提督「榛名」
榛名「あ、提督。どうしました?」
提督「お前の……」
榛名「?」
提督「お……」
榛名「お……?」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:06:34.72 ID:pOA3qhLro
提督「お、お前のねーちゃん帰国子女ー!」
榛名「? はい、そうですが……?」
提督「違う、金剛じゃなくて、お前のことだ!」
榛名「え? えっと……榛名のこと、ですか?」
提督「えーと、えー、目が大きくてぱっちりー!」
提督「か、髪がサラサラー!」
提督「スタイル良過ぎー!」
提督「…………」
榛名「…………」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 21:08:22.89 ID:pOA3qhLro
提督(くそう、そんなつもりはないのに)
提督(あんな純粋な眼で見られたら、直接、しかも思ってもいない悪口なんて言えない……!)
榛名「えっと、どうしたんですか提督?」
榛名「そんなこと急に言われても、は、恥ずかしいです……///」
提督(そんなつもりはなかったんだよおおぉぉ本音だけど!)
榛名「でも、たとえお世辞だとしても嬉しいです! ありがとうございます、提督」ニコッ
提督「」キュンッ
提督(くっ……これはこれで良いということにしておこう!)
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:30:01.07 ID:pOA3qhLro
パターン5
提督「くそ、なかなか上手くいかないな……」
加賀「もう諦めたら?」
提督「まさか! 次はとっておきだ」
加賀「とっておき?」
提督「これだ」
加賀「袋……? 何が入っているのですか?」
提督「今見せてやる」ガサガサ
提督「ほれ」ポイッ
加賀「あっ、急に投げ……」
加賀「っ!!!」ズザッ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:31:19.76 ID:pOA3qhLro
提督「おお、流石加賀。顔色一つ変えないとは(すっごい後ずさりしたけど)」
加賀「……蛇の模型、ですか」
提督「こっちに本物もいるぞ」ニョロニョロ
加賀「それ以上近寄らないでください」
提督「……もしかして加賀」ジリッ
加賀「近寄らないで」ジリッ
提督(ちょっと楽しいぞこれは)ニヤリ
提督「ほーらほーら」ウニョウニョ
加賀「…………」ジリジリッ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:33:17.46 ID:pOA3qhLro
ガタッ
加賀(!?)
提督「ほーら追い込んだ、もう逃げ場はないぞ~」
加賀「…………」
提督(逃げ腰だけど表情は相変わらずだな……ここは一つ……)
提督「そらっ!」ナゲルフリー
加賀「!!!」
提督「なんちゃってーびっくりしたか?」ウニョウニョ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:33:58.50 ID:pOA3qhLro
加賀「………………」ジワッ
提督(!?!??)
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:37:03.47 ID:pOA3qhLro
加賀「……最低です」
提督「い、いやほらあれだ、なんかこう……なんていうか、な?」
加賀「いいからしまってください」
提督「あ、うん、はい」ガサガサ
加賀「…………」グスッ
提督(やべー涙目だった)
提督(でもいつも凛としてる加賀の涙目っていうのも可愛いなー良いもん見れたぜグッヘッヘ」
加賀「……提督、声に出てます」
提督「えっ!?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:38:49.15 ID:pOA3qhLro
提督「まあこれで効果の方は実証されたわけだが」
加賀「…………」
提督(あ、微妙にふくれっ面だ)
提督「お、おこなの
加賀「怒ってません」
提督「そ、そうですか……」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………というわけで行ってきますっ!」ガチャバタン
加賀「…………」ムスー
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:40:31.42 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督「ふう……気まずかった……」
提督「しかし珍しい物が見れたし、良いということにしておこう」
提督「……後が怖いけど」
提督「ともかく榛名を探すか」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:42:30.65 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督(発見!)
提督「榛名」サワヤカー
榛名「あ、提督」
提督「珍しい物が手に入ったんだが、見たくないか?」
榛名「珍しい物、ですか?」
提督「ああ、そうだ」ガサガサ
提督「これだ!」バッ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:45:09.85 ID:pOA3qhLro
榛名「あ、蛇……の模型ですか?」
提督(動じないだと!?)
提督「ほーら、こっちには本物もいるぞー」ニョロニョロ
榛名「わー、可愛いですね!」
提督「なん……だと……」
榛名「提督、蛇を飼っていらしたんですか?」
提督「あ、ああ、実家で飼っててな、この前連れてきたんだ」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:46:02.90 ID:pOA3qhLro
提督「……榛名は蛇は怖くないのか?」
榛名「はい、可愛いですよね!」
榛名「比叡姉さまや霧島も蛇は苦手らしいですけど……こんなに可愛いのに」
提督(そんなに言うほどか……)
提督「榛名は苦手な動物とかはいないのか?」
榛名「はい、生き物は大概好きです」
提督「そ、そうか……」
提督「ま、まあ、当分の間こいつは俺の部屋にいるから、いつでも見に来てくれ」
榛名「そうなんですか? 分かりました! ありがとうございます、提督♪」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/24(火) 22:46:04.18 ID:WPhvl7ZDO
純粋天然はるにゃんかわいい
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/24(火) 22:47:13.89 ID:jI2Zh1d1O
榛名は可愛いなぁ!
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:48:31.05 ID:pOA3qhLro
~~~~~~~~~~
提督「くそ、ただ喜ばせてしまった……」
加賀「……良いんじゃない、喜んだのなら」ムスー
提督(やべ、こっちはまだ怒ってた)
提督「か、加賀、やっぱり怒って
加賀「怒ってません」
提督「そ、そうですか……(いやどう見ても怒ってるけど)」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:51:56.79 ID:pOA3qhLro
提督(怒らせたままだと具合が悪いな……そうだ)
提督「加賀、加賀」
加賀「……何でしょうか」
提督「犬とか猫は好きか?」
加賀「……はあ、まあ……」
提督「よし、じゃあこれを見てみろ」
加賀「アルバム……ですか?」ペラ
加賀「…………!!」
提督「可愛いだろ? 俺の秘蔵のコレクションだ」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/24(火) 22:53:10.66 ID:jI2Zh1d1O
さすが提督、キラ付けも忘れない
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2014/06/24(火) 22:57:54.77 ID:pOA3qhLro
加賀「…………」ペラ
提督「加賀、さっきは悪かった。お詫びといっちゃあ何だがそれを貸してやるから……」
加賀「………………」ペラ
提督「……加賀?」
加賀「……………………」ペラ
提督「…………」
加賀「……流石に気分が高揚します」ボソッ
提督(なんかもう大丈夫そうだ……)
98 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 20:43:44.50 ID:jxMIJjhoo
パターン6
提督「榛名の大切な物を取り上げる」
加賀「取り上げる……ですか」
提督「ほら、よくあるだろ?」
提督「『やめて! 返して! 返してよォ!』」(裏声)
提督「『ゲヘヘへ! おい榛名、この人形買ってもらったのか? お前の姉貴帰国子女のくせに儲けてっからなァ!』」
提督「『よーし、人形の服を脱がせてやるぜ! アソコが本物と同じかどうか見てやる! フヒヒ!』」
提督「的な」
加賀「長い」
100 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 20:48:51.44 ID:jxMIJjhoo
提督「まあでもそんな感じだ」
加賀「何を取り上げるんですか?」
提督「榛名は前の鎮守府から出る際に姉妹からブレスレットをプレゼントされたらしい」
加賀「ああ、よく身につけてるアレですか」
提督「そう、それだ。それを取り上げる」
加賀「取り上げるというのはどうかと思いますが……」
提督「まあそこは上手くやるさ」
提督「俺が取り上げる→榛名困る→加賀相談に乗る、と言う流れだ、いいな」
加賀「はあ……」
101 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 20:54:31.38 ID:jxMIJjhoo
~~~~~~~~~~
提督「やあ榛名」サワヤカー
榛名「あ、提督、お疲れ様です」
提督「榛名、いつもつけてるそのブレスレット、素敵だね」
榛名「はい! これは榛名がここに来る前に、姉さま達がプレゼントしてくれたんです」
榛名「流石に出撃するときはつけられませんけど」
提督「ちょっと見せてもらっても良いかな?」
榛名「はい、構いません。どうぞ」
102 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 20:57:29.68 ID:jxMIJjhoo
提督(よっしゃ今だやったるwww)
提督「こいつの……あっ」スポーン
榛名「あっ」
ガッ
提督「」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/25(水) 21:00:27.64 ID:O+zVTO3MO
さすがに提督が屑すぎて擁護できない
104 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:01:33.67 ID:jxMIJjhoo
提督(か、欠けちまった……けっこう盛大に)
提督「す、すまん榛名! わざとじゃないんだ!」
提督「そんなつもりはなかったんだ! 取り上げようとは思ってもぶん投げようなんて決して……」アセアセ
提督(とりあえず拾わないと……!)スッ
榛名「提督! 触らないで下さい!」
提督「は、はいっ!」ビクッ
榛名「怪我でもしたら大変です! 破片は榛名が拾いますから」
提督「へ? あ、はい」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/25(水) 21:02:30.03 ID:Wbvf1JlYO
榛名がいいこ過ぎてつらい
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/25(水) 21:04:03.07 ID:MYUAGuVAO
ツラいです…… 榛名が優しすぎてツラいです……
107 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:05:10.20 ID:jxMIJjhoo
榛名「触ってないですか? 怪我していませんか?」
提督「あ、ああ、まだ触ってない」
榛名「良かった……」
榛名「あ、破片は榛名が片付けておきますから、気にしないで下さい」
榛名「すみません、大きな声を出してしまって」
提督「い、いや、そんなことは……」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/25(水) 21:05:14.66 ID:H+fhyHQco
提督屑すぎ…
109 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:10:05.34 ID:jxMIJjhoo
提督「それより……怒ってないのか?」
榛名「え?」
提督「大切な物なんだろう、それ……」
榛名「あ……え、と……」
提督「それならやっぱり……」
榛名「あ、えっと、でも、ちょっと欠けてしまっただけで、壊れてしまったわけではありませんし」
110 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:11:48.55 ID:jxMIJjhoo
榛名「それに、提督に悪気があってやったわけじゃないのは分かっていますから」
提督(はうっ!)
榛名「思いがけずに失敗してしまうことって誰にでもあると思いますし……」
榛名「だから、提督も気になさらないで下さいね」
提督「ぐはあっ!(吐血)」
榛名「て、提督!? 大丈夫ですか!?」
提督「はあ、はあ、大丈夫だ、問題ない」
榛名「そ、そうですか……?」
112 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:14:58.33 ID:jxMIJjhoo
~~~~~~~~~~
提督「……と、そんな感じのことがあった……」
加賀「何してるんですか」
提督「カッとなってやった。反省はしてない」キリッ
加賀「反省ゼロ……と」
提督「いや冗談、本当に悪いことしたと思ってる」
加賀「…………」
提督「…………」
提督「……今日はもうやめるか」
加賀「そうですか」
113 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:20:58.77 ID:jxMIJjhoo
提督「お前も部屋に帰って良いぞ」
加賀「分かりました。今日の分の書類、あとは提督の印鑑だけですので押しておいてください」
提督「yeaaaaa!! 流石は一航戦! すごいなー憧れちゃうなー」
加賀「そうですか。では失礼します」
提督「はいよー」
ガチャッ
パタン
提督「…………」
提督「はあ~あ…………」
提督「やらかしちまった……」
114 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:23:40.25 ID:jxMIJjhoo
提督「…………」
提督「榛名はどうしてるかな……」
提督「モニターっと……」ポチッ
榛名『…………』
提督(机の前に座って……ブレスレットを眺めてるのか……)
榛名『姉さま……』
提督「…………」ポチッ
提督「…………」
115 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:27:04.84 ID:jxMIJjhoo
―――翌朝
鈴谷「提督がいなくなった?」
響「行方不明?」
加賀「行方不明というか、書類と書き置きだけ残していなくなったわ」
鈴谷「なんて書いてんの?」
加賀「『遊びに行ってきます。夕飯はいりません』と」
響「書類というのは?」
加賀「休暇の処置よ」
由良「また変なところで律儀ね……」
117 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:28:56.98 ID:jxMIJjhoo
加賀「休暇といっても明日までのつもりみたいだから、明後日には帰ってくるでしょう」
鈴谷「じゃあ今日はどうすんの?」
加賀「とりあえず遠征でもやっておけ、だそうよ」
鈴谷「えー、しゅつげきしーたーいー」
加賀「だめ」
鈴谷「ぶーぶー加賀のケチー!……あ、嘘ごめん怒んないで!」
118 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:34:58.98 ID:jxMIJjhoo
榛名「…………」
加賀「……心配?」
榛名「あ、いえ!」
榛名「……心配してるわけではないのですけど……」
榛名「昨日、提督とちょっとしたことがあって……」
榛名「提督、もしかしてあのことを気にしてるんじゃないかと思って……」
加賀「……大丈夫、心配しなくとも、明後日にはいつも通りよ」
榛名「そう……ですよね」
加賀「ええ」
榛名「ありがとうございます、加賀さん」
加賀「気にしないで」
119 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:37:23.51 ID:jxMIJjhoo
―――夜
提督「というわけでただいま」
加賀「お帰りなさい。ずいぶん遅かったわね」
提督「ちょっと遠出してたからな」
提督「まーだいたい準備できたし、何とか間に合ったな」
加賀「そうですか」
提督「ああ。加賀ももう休んでくれ。今日は一日悪かったな」
120 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:41:13.48 ID:jxMIJjhoo
加賀「……珍しいですね、提督がそんなこと言うなんて」
提督「ん? あーまあ、昨日今日と色々と迷惑かけたからな。それなりに悪いとは思ってる」
加賀「……そうですか」
加賀「明日もお休みではないのですか?」
提督「ああ、そうだ。悪いが明日も頼む」
提督「それと、まだ決まってないが明日は何か協力してもらうと思う。そっちも頼む」
加賀「……分かりました。では失礼します」ガチャッ
提督「あー、加賀」
加賀「?」
121 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:42:45.12 ID:jxMIJjhoo
提督「こんな遅くまで待っててくれたんだろ?」
提督「ありがとな」
加賀「……仕事があっただけです。誰かさんが昨日の分の書類も片づけずに出かけてしまったので」
提督「ナ、ナンノコトカナーさあ寝ようお休み加賀!」
加賀「……ふふっ。お休みなさい」
提督「!?」
パタン
提督「…………加賀が笑うとこ、久しぶりに見たなー……」
提督「……笑うとこあったかな、今」
提督「さ、俺はもう一仕事だな……」
122 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:46:35.60 ID:jxMIJjhoo
―――翌々日
加賀「おはようございます、提督」
提督「モーニン、加賀」
加賀「……どうしたんですか、朝から爽やかぶって」
提督「いや、ちょっと緊張してな……昨日は39ベリマッチな」
加賀「いえ。他のみんなにも言ってあげてください」
提督「ああ……よし、ちょっと榛名のところに行ってくる。すぐ戻る」
加賀「いってらっしゃい」
123 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:49:24.60 ID:jxMIJjhoo
~~~~~~~~~~
提督「榛名」
榛名「あ、提督! お帰りになられたんですね」
提督「ああ、急に留守にしてすまなかったな」
榛名「いえ、たまには休養も必要ですよ、提督」
提督「はは……いや、それでな、ちょっと榛名に渡したいものがあってな」
榛名「渡したいもの……ですか?」
提督「これだ」
榛名「アルバムですか?」
提督「ああ、見てくれ」
124 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:52:01.12 ID:jxMIJjhoo
榛名「……姉さまたちの写真……それに、前の鎮守府のみんなも。寄せ書きも……」
提督「すまんな、急に思い立って行ったから、急ごしらえであまり量もないが……」
提督「榛名は姉妹や前の仲間と離れて寂しく思ってるんじゃないかと思ってな」
提督「だが金剛たちも言っていた。『離れてても私たち姉妹はずっと一緒だ』って」
榛名「…………」
提督「それと、もう一つ」
125 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:54:04.49 ID:jxMIJjhoo
提督「これだ」
榛名「これは……?」
提督「ミサンガってやつだな。一昔前に流行ったんだが」
提督「俺もあまり詳しくないんだが、それが自然に切れたら願いが叶うとかなんとか、まあ願掛けみたいなもんだ」
榛名「これ、手作りですか?」
提督「ああ、ブレスレットのことでみんなに相談したら、じゃあこういうのを作ろうって案が出てな」
提督「榛名がここに着任してからも、ちょうど忙しい時期で歓迎会なんかもできなかっただろ」
提督「今後もなかなか全員そろって集まる機会は作れないだろうが、せっかくだしみんなでお揃いのを作ろう、ってことになってな」
提督「それで昨日、第一艦隊のみんなで作ったんだ」
提督「みんなも喜んで協力してくれたぞ。ほら、俺も同じの」
126 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:56:02.83 ID:jxMIJjhoo
提督「榛名、改めて、この前はすまなかった」
提督「俺にはあのブレスレットは直せないし、思いつくことなんてこれくらいしかなくて……」
提督「お詫び……なんて言うつもりはないし、代わりになるなんて思っていないが、良ければ受け取ってくれ」
榛名「…………」
提督「…………榛名?」
榛名「……」ポロッ
提督(な、泣かせた!?)
127 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 21:58:09.54 ID:jxMIJjhoo
榛名「すいません……提督、ありがとうございます」ポロポロ
提督「も、もしかして、かえって辛い思いとかさせたりしたか!?」
提督「前の鎮守府を思い出して……とか」
提督「それともやっぱりそんなのじゃ……」
榛名「いえ、違うんです」
榛名「嬉しくって……」
提督「そうか……それなら良かった。なんなら休暇でもとって、前の鎮守府に遊びに行っても……」
榛名「あ、いえ、そうじゃなくて……」
榛名「提督が、鎮守府のみんなが、榛名のためにここまでしてくれたのが嬉しいんです」
128 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 22:00:33.56 ID:jxMIJjhoo
榛名「その……榛名はここに来てしばらく経ちますけど、提督も仰ったように、なかなかこの鎮守府の全員と顔を合わせる機会もなくって……」
榛名「あまり積極的にみんなに関わることもできなくて……ここに馴染めてるか心配だったんです」
榛名「でも、最近は他の子たちとも話せるようになって、提督だけでなく、加賀さん達も色々相談に乗ってくれたりして……」
榛名「昨日なんかも、休憩時間にみんなが遊びに誘ってくれたんです。なんか元気なさそうだよって言って」
榛名「それで、嬉しくって」
榛名「もちろん、前の鎮守府のみんなも懐かしく思います。このアルバムも、ミサンガも、宝物にします」
榛名「でも、榛名はこの鎮守府に来れて、今とっても幸せです」ニコッ
129 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 22:02:30.12 ID:jxMIJjhoo
~~~~~~~~~~
加賀「……それで、上手くいったの?」
提督「まあな、とりあえずは」
加賀「そう。良かったわね」
提督(まあ、写真は加賀のおかげで思いついたってのもあるんだけどな。アルバム見てたから)
加賀「? 私の顔に、何かついているかしら?」
提督「あ、いや」
提督「まーなんだ、今後ともよろしくな」
加賀「……どうしたの、急に」
提督「深い意味はない」
131 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 22:04:29.60 ID:jxMIJjhoo
加賀「それで、今日はどうするの? またこの前の続き?」
提督「いや、やめよう」
加賀「もう榛名をいじめるのはやめるのかしら?」
提督「ああ、さすがに反省だ。悪いことなんてするもんじゃないよな……」
提督「それにやっぱり、榛名には笑顔が一番だ」
加賀「そう。なら良かったわ」
提督「さーて……今日も特にやることもないし、また(榛名の部屋の)カメラでも覗いて過ごすか」
加賀「たまには出撃しないと鈴谷が拗ねるわよ」
提督「あー……まあ、今度な今度」
132 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 22:07:19.93 ID:jxMIJjhoo
加賀「それはそうと提督」
提督「何だ?」
加賀「榛名の部屋のカメラと盗聴器は全て回収しておきましたので」
提督「えっ」
加賀「それとこの部屋にあった榛名の私物もすべて返しておきました」
提督「えっ」
加賀「二度とこのようなことがないようにお願いします」
提督「」
提督「えっ」
133 : ◆ev9fRvkKwY[saga]:2014/06/25(水) 22:10:40.04 ID:jxMIJjhoo
―――数日後、司令室
バンッ!!
加賀「」ビクッ
提督「加賀!」
加賀「なんだ、提督ですか……そんなに思いきりドアを開けないでください、驚きます」
提督「そんなことはどうでもよろしアル!」
加賀「どうしたの? そんなに血相抱えて」
提督「あのな」
提督「榛名を怒らせようと思う」
加賀「仕事しろ」
終わり
134 : ◆ev9fRvkKwY[sage saga]:2014/06/25(水) 22:12:19.89 ID:jxMIJjhoo
榛名は天使、はっきりわかんだね
おかげさまで昨日、加賀と榛名がレベル99になりました
改二は楽しみだが腹黒キャラの公式逆輸入はマジで勘弁してください(土下座)
榛名が可愛くて書いたけどやっぱSS的には扱うの難しいわ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/25(水) 22:16:17.67 ID:c/2heFm9o
よし次は加賀さん編だな(ニッコリ)
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/26(木) 07:14:23.21 ID:0KPbcwOQo
乙
理想的なスレだった
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/06/26(木) 12:11:58.18 ID:MZwgP9Y/O
加賀さんを赤面させ隊

Entry ⇒ 2014.07.13 | Category ⇒ 艦隊これくしょん SS | Comments (2) |
比叡「姉妹のお茶会が悪口大会で辛い」




1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 00:47:15 ID:1AheJmOg
金剛「今日も楽しむねー」
比叡「はい、今日は有名なお店のケーキを買ってきました!」
榛名「茶葉も新しいやつですよ」
霧島「やっぱりこの時間は落ち着きますね」
比叡「お姉さま、こっちのケーキもどうです?おいしいですよ?」
金剛「ワァオ!ありがと!」
榛名「そろそろいつもの行きましょうか」
霧島「今日はしっかりネタをあつめてありますよ!」
金剛「じゃあ霧島から不平不満を言っちゃって!」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:01:29 ID:RxVdakIM
三人寄ればかしましいのは艦娘とて例外ではないというのか……
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 00:53:36 ID:1AheJmOg
霧島「そうですね、今回は加賀さんですかね」
霧島「あの人なんだかんだでよく食べるじゃないですか」
榛名「食事のときは最後まで赤城さんと残ってますね」
霧島「そうそう。それでみんなに知られていることなんですよね」
霧島「でもこの間司令が一緒に食事をしたときがあったんですよ」
金剛「え?なんで教えてくれなったノ!?いつも別のところで食べてるのニ!」
霧島「まぁ急なことでしたから。今度あったら教えます」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 00:59:56 ID:1AheJmOg
霧島「その日の加賀さんはどうだったと思います?」
霧島「なんと1人前しか食べてなかったんですよ!」
金剛「提督の目を気にしてたってこと?」
霧島「そうでしょうねえ。赤城さんがいつもどうり食べてる横ですごい上品に食べてましたよ」
榛名「男の前でだけいいとこを見せようとか底が知れますねえ」
金剛「色目を振りまくとかビッチね!どうせどんな男の前でも猫かぶるヨ!」
榛名「女の敵ですね」
霧島「そうしたらその様子を見た司令がですね『あれ?いつもより食がすすんでないじゃないか、体調悪いのか』ですって!」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:07:30 ID:1AheJmOg
金剛「ぎゃはははは!猫かぶってもお見通しってわけネ!」
榛名「これは恥ずかしいですね」
霧島「加賀さんは顔を真っ赤にしちゃって」
霧島「そのままうつむいちゃったんですよ!」
霧島「今度は司令が『あぁ、悪い察してやれなくてダイエットか』って言っちゃって」
金剛「みんなの前ではきついネー」
霧島「加賀さんが何も答えてないのに『ちょっと太ったかもな、がんばれよ応援してるぞ』って」
榛名「提督は気を使ってくれたんですけどねえ」
霧島「あれ以来ダイエットって言うのが広まっちゃって、人目を気にして少ない量しか食べられないようになっちゃったみたいです」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:10:59 ID:1AheJmOg
金剛「自業自得ね。提督の前でそういうことするからおかしくなるヨ!」
榛名「ここで量を戻したら体調管理もできない駄目女の烙印ですからね」
金剛「どーせ夜中に買い食いとかしてそれがばれるパターンネ!」
金剛「きっとどこかの誰かが見つけて皆に報告しちゃいまーす!」
霧島「本当にそうなったら惨めですよね」
金剛「明日から逐一観察しなきゃ!」
榛名「お姉さま怖いですよー」
「「「あはははははは」」」
比叡「……」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:19:43 ID:1AheJmOg
榛名「じゃあ次は榛名の番ですね」
榛名「えーと榛名の今回の話題は長門さんです!」
金剛「でた!長門!恒例のテーマねー!」
霧島「お姉さま、名前だけではしゃぐのはさすがに失礼……ブフッ」
金剛「霧島も我慢できてないヨ!」
榛名「その……ブフッ……長門さんなんですけど」
榛名「香水をつけ始めたって話知ってます?」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:25:32 ID:1AheJmOg
金剛「あの色気のないゴリラがww!?」
霧島「ブフォ……し、しつれいですよww」
榛名「そうです!この間榛名が歩いているときでした」
榛名「曲がり角のそばで凄い匂いがしたんですよ」
榛名「そうしたら向かいから汗だくで香水のにおいをむんむんさせた長門さんが」
榛名「さすがに気になったのでどこへ行くのか聞いてみたら」
長門『トレーニング室の使用が終わったので提督に報告へいく』
榛名「って」
榛名「その香水どうしたんですか?新しいのですよね?って聞いたら」
長門『うむ、フェロモン香水というやつだ』
榛名「ですってwww」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:27:36 ID:1AheJmOg
金剛「盛りの付いたメスゴリラwww」
霧島「ちょっお姉さま言いすぎですってwww」
榛名「きっついですよねwww」
金剛「提督に選ぶ権利があるのになんか勘違いしてるネー!」
霧島「司令、言い寄られてかわいそうですww」
榛名「見てる分には面白いですけどね」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:30:48 ID:1AheJmOg
金剛「あー笑ったヨ。長門ネタは鉄板ね」
榛名「何かと勘違いしてますよね」
霧島「あの人だけで話題は途切れませんからね」
比叡「……」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:35:19 ID:1AheJmOg
金剛「私もいっちゃいまーす!」
金剛「あれは購買の前を通ったときなんだけどたまたま陸奥が居たネ」
榛名「購買ってなんだかんだ便利ですよね日用品足りないときとか」
霧島「確かに買い忘れに気付いてまた外に行くのもって時によく使いますね」
金剛「購買の便利さは置いておいて……」
金剛「そのときそーッと物陰から観察して何を買うかと思ったら」
金剛「体毛用のカミソリの三本入りを買ってたのヨ!」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:37:41 ID:1AheJmOg
榛名「よくあることじゃないですか?」
霧島「たしかにそうですね」
金剛「いやいや!この話には続きがあるよ!」
金剛「そのときはいいとして次の日の同じ時間にまた購買の前を通ったね」
金剛「そしたらまた同じのを買ってたのヨ!ww」
榛名「買い過ぎww」
霧島「剛毛www」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:40:22 ID:1AheJmOg
金剛「たぶんあの消費ペースだと……」
榛名「モッサァ」
霧島「wwwww」
金剛「化粧直しにアイツよく行くけどあれってもしかして……ブフォ」
霧島「剃ってるんでしょうねwww」
榛名「モッサァwww」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:43:26 ID:1AheJmOg
比叡「……」
金剛「あれ?比叡?この話は興味なかっタ?」
比叡「あ、いえ」
金剛「ほら、次は比叡の番ネ」
比叡「その、私は……」
金剛「なんかあるでしょ!何でもいいから!」
霧島「おねがいします」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:45:50 ID:1AheJmOg
比叡「エーと司令の話なんですけど……」
比叡「この前髭剃りを忘れてて……」
比叡「みっともないですよね!」
金剛「え?」
榛名「……?」
霧島「はぁ?」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:48:36 ID:1AheJmOg
比叡「えっと、その……」
金剛「提督の悪口とか最低ね」
榛名「見損ないました」
霧島「白けちゃいましたね」
比叡「……」
金剛「罰としてお茶の後片付けおねがいネ」
榛名「いきましょうお姉さま」
霧島「司令のところに遊びに行きましょうか」
金剛「それがいいね」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:50:20 ID:1AheJmOg
比叡「……」
比叡「……はぁ」
比叡「……なんでだろう……」
比叡「みんなのこと悪く言いたくないのにな……」
ガラッ
比叡「!?」
提督「あれ?この部屋使ってたのか」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:51:50 ID:1AheJmOg
比叡「お姉さまたちが司令のところに向かったはずじゃ……?」
提督「ん?入れ違いじゃないか?」
提督「どうしたんだ?お前泣いてないか?」
比叡「いえっ……そんな……」
提督「どうしたんだ一体」
比叡「……」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:53:37 ID:1AheJmOg
比叡「……」
提督「話したくないか。まぁいい」
提督「夕食が終わったら俺の部屋に来いいい酒がある」
比叡「それって……」
提督「内緒だぞ?嫌なことは酒で忘れようじゃないか」
比叡「……いきます」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 01:56:34 ID:1AheJmOg
比叡「次に記憶に残っているのは朝でした」
比叡「目が覚めたら二人で同じ布団で寝ていて……」
提督「今日も夜遅くなったら来ないか?」
比叡「……はい」
おしまい
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 02:13:11 ID:6dzlVe0E
長門と金剛を嫁にした俺は>>1に乙と言いたくない!
でも乙!
艦これSSが増えるといいね!
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 13:11:59 ID:cy7tJNZc
比叡はかわいいなあ
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 16:39:12 ID:ckt5VlvE
わろたwwww
こういうss少いから続けてほしい
すごく面白かった
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 20:41:22 ID:3hQQGI4.
榛名がww
乙
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 01:48:50 ID:LtLbKdAE
乙
短くて読みやすかったよ後面白かった

Entry ⇒ 2014.07.11 | Category ⇒ 艦隊これくしょん SS | Comments (2) |
提督「金剛と北上が俺を誘惑してくる」
1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 17:23:10.86 ID:Kb1+ytX50
最近艦これSSがいっぱいでオラ嬉しい
ということでお気に入りの二人をメインにして書いてみます
多分コメディというかほのぼのというか
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395562990
3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/23(日) 17:35:41.15 ID:rmXS908L0
期待
2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 17:31:07.07 ID:Kb1+ytX50
提督「はーー……」
提督「最近金剛のスキンシップが過多な気がする。つーかあれはどう考えてもおかしい」
提督「そりゃ俺だって男だ、勃つものは勃つし射精るものは射精る」
提督「なんとかしねーとなぁ……はぁ」がちゃ
北上「あ、提督」
提督「ただいまー。あー疲れた」
北上「はいお茶。お疲れ、提督」ことん
提督「おー、ありがとう……助かる。んぐ」ごく
4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 17:41:49.60 ID:Kb1+ytX50
提督「あー、北上といると気が楽でいいよ」ぎぃ
北上「楽?」
提督「ん。正直俺ってこんな性格だからさ、堅苦しいのとかって苦手なんだわ」
提督「友達気分でいられるのなんかお前くらいなもんなんだ」
北上「そっかー……」
提督「……?」
5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 17:47:13.75 ID:Kb1+ytX50
北上「……よいしょ」
ぽふ
提督「……」
北上「……」
提督「……」
北上「……」
提督「……何で俺の膝の上に座ってんの北上さん」
北上「ん」
7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 17:53:11.25 ID:Kb1+ytX50
北上「んー」ごそごそ
提督「やめろ乗ったままこっちを向くな」
北上「……対面「それ以上言うな馬鹿」
北上「馬鹿って……」
提督「お前なんか今日おかしいぞ、何があったんだよ」
北上「んー? 別に何もないよー……」ごそごそ
提督「やめろやめろやめろ服を脱ごうとするな」
8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:00:08.72 ID:Kb1+ytX50
北上「……っ」がさがさっ
ぴょん だだっ
がちゃっ ばたん
提督「……一瞬で服を直したと思ったら飛び出していった」
提督「何だったんだ一体……?」
提督「あとぶっちゃけ股間に悪い。超いい匂いしたんだけど」
9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]:2014/03/23(日) 18:04:21.40 ID:9awFKpkv0
大井っちが窓から見てるな
10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]:2014/03/23(日) 18:11:45.72 ID:S7jY8LNTo
大井がクレイジーサイコレズという風潮
11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:20:51.81 ID:Kb1+ytX50
→翌日 朝
提督「ふあぁ……ねっむ。水でも……あ?」
金剛「あ、提督ー! Good morningデース!」
提督「おー、おはよう。今朝は随分早いんだな」きゅっ こぽぽ
金剛「それは提督もデース。朝早くから起きてて、大丈夫デース?」
提督「ん、ぐっすり眠ったから問題ない。んぐ」ごく
金剛「そ・れ・な・ら~……」
提督「」ぴたっ
13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:30:58.25 ID:Kb1+ytX50
金剛「私と朝から砲撃戦を「あー!そういえば整理する資料があったんだったなー!」
提督「悪いな金剛!あとこのコップも片付けておいてくれ頼んだ!」ぴゅーっ
金剛「ああっ、提督ゥー!」
提督「っはー、はー、朝から交戦なんて考えたくもないわ……!」
提督「ちくしょう、金剛のせいで疲れちまった……あ?」
14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします2014/03/23(日) 18:39:33.33 ID:MuHz1ykX0
交戦(意味深
15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/23(日) 18:40:37.94 ID:M5bi/pXNo
金剛さんが一方的に砲撃(意味深)されたいんじゃないんです?
16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:41:18.44 ID:Kb1+ytX50
北上「あ、提督だ」
提督「なんだ北上も早起きか。珍しいな」
北上「ねえ提督」とてとて
提督「ん、どうし」
ぎゅっ
提督「た……は!?」
北上「ん。いい匂い」
17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:51:46.65 ID:Kb1+ytX50
提督「ちょ、おい!北上!」
北上「なにー」もごもご
提督「顔を埋めるなやめろ!くすぐったっ」
北上「んへへ」ぎゅうう
提督「(うわ、抱きつく力強くなってる)」
むにゅ
提督「(……気のせいだ気のせいだ気のせいだ)」
提督「くそ、いいから北上離れろってば……!」ぐぐぐ
北上「い、や、だーっ……!」ぐぐぐ
18 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 18:54:05.21 ID:Kb1+ytX50
提督「っだりゃぁあ!」ぐいっ
北上「ぁっ」
提督「ったく……あ?」
かああああっ
北上「……ぅぅうううっ」だっ
提督「あっ、待て北上……逃げられた」
提督「……ほんとに何なんだ。あんなに顔真っ赤にして」
28 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 20:32:26.83 ID:Kb1+ytX50
→夕方 ディナータイム
提督「じゃあ、駆逐隊の遠征作戦成功を祝って」
『かんぱーい!!』
わいわい がやがや
提督「ふー、よかったよかった」
「あの、司令」
提督「ん? なんだ、比叡か」
比叡「その……金剛お姉さま、どんな感じでしょうか」
提督「あー、今も大して変わってねえけど……どうしたよ」
比叡「そろそろお姉さま分が足りなくて発狂しそうです」
提督「冗談言う余裕はあるってことでいいな」
29 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 20:40:49.46 ID:Kb1+ytX50
比叡「えーー嫌です嫌です! 司令だけお姉さまとイチャコラなんてずるいです!」
提督「イチャコラとか言うな馬鹿。もう無理矢理にでも持っていけよ」
比叡「同意のもとでなければ意味がありません(キリッ」
提督「こいつめんどくさい」
大井「……で、北上さん。提督の方は、どうだったの?」
北上「んー、微妙っぽい。っていうか……うう」
大井「……なるほどね、大体分かったわ。でも、実行出来ただけ頑張ったじゃない」なでなで
北上「ん」こくん
大井「(かわいい)」
30 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 20:50:35.85 ID:Kb1+ytX50
――……ぇ――ぅうー!
提督「んぁ?」
比叡「?」
金剛「テェェーートクゥゥゥーーー!!」どどどどど
比叡「お姉さま!」
提督「あいつ明らかに俺目掛けて走ってきてんぞ!」
金剛「提督、私のLove、受け止めテーッ!」ぴょーん
提督「うおっ危なっ」
ひょい
金剛「Noooooo!!!!」ごろごろごろがしゃーん
提督「……あいつ後で駆逐隊の修練に付き合わせるか」
比叡「お姉さま……」
31 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 20:58:16.47 ID:Kb1+ytX50
―――
大井「うーん。提督は今、金剛さんからアタックを受けていてあんな状態じゃない?」
北上「そうだね」
大井「だから、徐々に提督と近づくようにしていけばいいのよ」
北上「徐々に近づく?」
大井「そう。接触の機会を次第に増やしていって、気付いたら北上さんなしではいられなくしてあげるの」
北上「次第に接触の機会を増やす……なるほど、分かった気がする!」
大井「ふふ、私はただ北上さんの助けになれれば、それでいいもの」
大井「ましてや相手があの提督なんだから、ね」
33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 21:13:17.06 ID:Kb1+ytX50
北上「あー。大井っちは提督に助けられた、んだっけ?」
大井「ええ。私が前の鎮守府で酷い扱いを受けていたところを助けてくれたの」
大井「それ以来、提督は私にとってヒーローだから……」
北上「あーはいはい、それはもう聞き飽きたってばー」
大井「だから、そんな提督と北上さんが一緒になってくれるなら私はお手伝いくらいならするわ」
北上「……うーん、嬉しいやら素直に喜べないやら」
34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 21:23:33.82 ID:Kb1+ytX50
大井「提督と北上さんが一緒になってくれるなんてそれだけで……ふふふ」
北上「大井っち、顔」
35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/23(日) 21:43:34.22 ID:mtbi33vM0
大井っちは素直になれないだけで実は提督が大好きなツンデレでかわいい
36 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 21:46:04.36 ID:Kb1+ytX50
―――
提督「っだああもう、一体何だってんだ今日は!」ぎいっ
提督「金剛がいつも通りなのは考えるとして、北上は一体……」
こんこん
提督「お? ……どうぞ」
北上「失礼しまーす」がちゃ
提督「ん、北上か」
北上「提督、お疲れでしょうしお茶淹れますよ」
提督「んむ、悪いな……」
北上「……」
こぽぽ
37 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 21:54:37.91 ID:Kb1+ytX50
ことん
北上「どうぞー」
提督「おう、ありがとう」ごく
北上「……ふふ」
提督「? どうした、突然くすくす笑い出して」
北上「あーいや、思い出し笑いです。気にしないでー」
提督「?」ごく
38 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/23(日) 22:06:13.89 ID:Kb1+ytX50
提督「――ふう、お茶ありがとうな。さーって、仕事しますか」のびー
北上「あんまり頑張りすぎるのはダメだかんね、提督」
提督「わーってるって。さて、頑張るかね」
北上「……お布団の準備でもしてこよっかな」ぼそ
きぃ…… ぱたん
48 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 15:33:01.52 ID:CDYQQCLp0
―――
提督「……あ゙ー、あっづい……この部屋そんなに気温高かったか……?」ぱたぱた
提督「くらくらするし……うおっ、ちょっとまずいな。立ち上がっただけでよろけるか」ぐらっ
提督「衛生兵さんのところにでも行ってくるか……」がちゃっ
提督「……んぁ」
金剛「Oh,提督デース」
提督「金剛か、っ」ぐらっ
金剛「ちょっ、て、提督!? 大丈夫デスカ!?」
提督「あー、ちょっと調子がな……衛生兵さんのところまで、付き合ってくれないか」
金剛「……分かりまシタ、任せてくだサーイ!」
49 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 15:43:03.57 ID:CDYQQCLp0
北上「え?」
提督「え?」
金剛「What?」
→提督の寝室
51 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 16:05:56.89 ID:CDYQQCLp0
提督「……金剛、俺は衛生兵さんのところに連れて行ってくれと言ったんだが」
金剛「」しらーっ
提督「……」
金剛「だってだって! 提督が弱ってる今がchanceと思って」
提督「言うに事欠いてそれか貴様」
金剛「Sorryデース……」
北上「あたしは提督の寝室を整えて」
提督「盛ったな?」
北上「」しらーっ
提督「……」
北上「……ごめんなさい」
52 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 16:31:44.69 ID:CDYQQCLp0
提督「まったくお前らは、俺が調子悪くしてるっていうのに暢気に……」がみがみ
金剛「(……Hey,北上?)」
北上「(何さ、金剛)」
金剛「(ここは、少し協力戦線といきませんカー?)」
北上「(協力戦線? ……あぁ、なるほどね)」
金剛「(ふふ、話が分かるみたいで嬉しいデース)」
北上「(んじゃー、誰も来ないうちにぱぱっとやっちゃいましょ)」
提督「お前らちゃんと話聞いてんのか……ん?」
提督「まだ説教終わってないんだから、急に立ち上がったりするんじゃな
53 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 16:50:52.56 ID:CDYQQCLp0
金剛「北上! Let's goデース!」
北上「あいあいさー!」
提督「は」
がばあああっ
提督「ちょっごふっ」
ぼすんっ
57 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 17:41:55.53 ID:CDYQQCLp0
提督「っつ、あんま頭揺らすなっ……っおい、どこ触ってんだ!」
北上「んふふ、提督ってばむっつりー?」さわさわ
提督「お前が盛ったからだろ、俺は悪くないっ……」
金剛「提督、私たちにはそんなに魅力ないデース……?」うるうる
提督「いやっ、そうじゃなくてな……ああもう、上目遣いやめろ!」
58 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 18:07:43.05 ID:CDYQQCLp0
金剛「それじゃあ、そろそろ提督の主砲をー……」
北上「ご開帳といきますかー」ごそごそ
提督「馬鹿やめろご開帳とか言うな! ベルトいじるなっ!」
北上「もー、提督往生際が悪いー!」
金剛「そうデース! 恥ずかしがってるだけなら、そろそろ観念して……?」
59 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 18:18:15.50 ID:CDYQQCLp0
比叡「……お姉さま、北上さんも一緒に何をしてるんですか……?」
60 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/24(月) 18:25:04.35 ID:CTvKIj1Vo
ヒェッ……
61 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/24(月) 18:31:54.36 ID:pptAay8AO
oh……no……デース
63 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 18:56:26.95 ID:CDYQQCLp0
金剛「え゙ッ」
提督「ひ、比叡!」
北上「(あ、これマズい)」
比叡「――……って――……に……」
提督「比叡? ど、どうした?」
65 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 19:08:59.32 ID:CDYQQCLp0
比叡「提督、そういうことはないって言ってたのに……」
提督「えっ、だからこれは不可抗りょ 「うるっさい!!!」 ごめんなさい!?」
比叡「お姉さまもです!」ぎろっ
金剛「ヒッ……」
比叡「提督の体調不良につけこんで貞操を奪おうなどと、そんなの言語道断ですっ!!」
金剛「そ、Sorryデース……!」
比叡「……何より」
比叡「こっそり逃げようとしないでくれますか、北上さん……?」
北上「」ぎくっ
74 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 20:40:11.02 ID:CDYQQCLp0
比叡「きぃーたぁーかぁーみぃーさぁーん……?」
北上「ひ、ひぃ……」かたかた
提督「くそっ、少しひやっとしたら若干調子がよくなってきた……俺は一人で離脱するぞ……!」よたよた
金剛「あっ、提督wait「お姉さまもっ!!」ひえぇー!?」
提督「比叡済まない、この埋め合わせはそのうちにするからな……!」
がちゃっ ばたん
「二人とも、覚悟はよろしいですね……?」
「ひ、比叡! 少し落ち着くデス、私たちは話し合えるんデース!」
「そ、そうだよ比叡! 比叡も私たちの考えを聞いてくれれば――」
「 問 答 無 用 ッ ! ! 」
――
金剛 中破
北上 大破
寝室と寝室の私物 中~大破
75 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします2014/03/24(月) 20:43:02.27 ID:xYpRfPbeO
さすが北上さま装甲が紙だぜ
76 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 21:14:02.44 ID:CDYQQCLp0
―――
提督「……部屋の方から危ない音が聞こえた」
衛生兵「後でいいっすよ後でー。あとこれ、やっぱり媚薬盛られてますねー」
提督「信じたくなかった……」しくしく
78 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 21:27:48.93 ID:CDYQQCLp0
―――
大井「……北上さん?」
北上「……はい」
大井「私、確か……徐々に接近しろっていうアドバイスをしたはずなんだけど」
北上「された」
大井「どうしたら媚薬なんてイカれた発想に至るの?」
北上「性交渉の味を覚えさせて徐々に回数を増やそうかと」
大井「北上さんは性交渉の味を知ってるの?」
北上「知らない」しれっ
大井「……」
79 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 21:48:58.54 ID:CDYQQCLp0
―――
榛名「……ねえ霧島」
霧島「……何、榛名」
比叡「……」ごごごご
金剛「うぅ……」
榛名「……どこか、適当に出かけてこない……?」
霧島「……賛成」
80 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 21:59:11.61 ID:CDYQQCLp0
→翌日
響「あ、張り紙がされてる」てくてく
暁「何かしら? また遠征でもするのかなぁ」てこてこ
北上、金剛
両名を、一ヶ月の謹慎処分とする
提督
「「……?」」
81 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:10:40.66 ID:CDYQQCLp0
→超その後
―――
大井「北上さん、提督の秘書艦を務めるのは今週?」
北上「うん。今週こそ落としてやるぞー」
大井「ふふ、元気そうで何よりだわ。でも、もう二度とあんな騒ぎは起こさないでね?」
北上「分かってるよー」たたっ
北上「(それより、提督が金剛に取られてないか気が気じゃないよ!)」たたたーっ
82 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:15:20.17 ID:CDYQQCLp0
―――
金剛「はぁ……」ぎぃ ばたん
霧島「あ、金剛お姉さん。お疲れ様、今週はどうだったの?」
金剛「どうもこうもないデース、提督ってば全然揺らぐ気配が見えまセーン……」
霧島「ふふ、また来週頑張ればいいじゃない」
金剛「そんなことしてたら北上に取られちゃうデース!」じたばた
霧島「……ま、提督としては、これくらいのバランスでいいのかもねぇ……」ぼそっ
金剛「何か言いましたカー?」
霧島「いいえ、何も」
83 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:21:30.43 ID:CDYQQCLp0
比叡「あ、お姉さま!」
金剛「」びくぅっ
霧島「あ、あー……」
金剛「き、霧島、助け「お姉さまーっ!」うぇっぷ!?」
霧島「あはは…………お散歩してきます」がちゃばたん
金剛「き、霧島ーッ!?」
比叡「お姉さまお姉さまお姉さまー!!」
金剛「ひっ、く、くすぐったっ……はぁんっ!」
## この後滅茶苦茶服が乱れた ##
84 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:24:57.01 ID:CDYQQCLp0
―――
提督「……はー」
提督「(一ヶ月の謹慎から暫く経ち)」
提督「(金剛と北上を、一週間ごとに秘書艦にするスタイルで落ち着いた)」
提督「(二人のアタックは前より露骨になったが、あの時ほど激しくはなくなったし、エロくもなくなった)」
提督「(……別に残念がってなんかいない)」
85 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:29:16.63 ID:CDYQQCLp0
提督「(――北上も、要は金剛と同じだったらしい。俺に好意を抱いていたということだ)」
提督「(正直、嬉しくないわけがない。超嬉しい。が)」
提督「(提督として、海の上での戦いが終わるまでは、二人の気持ちも俺の気持ちも、お預けということで)」
提督「(落ち着いたわけだ。……多分)」
提督「(……まぁ、暫くはこのまま)」
がちゃっ
86 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:41:58.99 ID:CDYQQCLp0
北上「提督、今週はあたしだよっ!」
提督「おお、待ってたぞ北上ー」
提督「(……俺が落ちるか向こうが諦めるか、根比べ勝負になるのかな)」
北上「いつまでも友達感覚でいられると思ったら、大間違いだかんね!」
おわり
87 : ◆NP3DTG14SY[saga]:2014/03/24(月) 22:45:31.18 ID:CDYQQCLp0
これで一切合財終わりだよ まず日を跨ぐことになるとは思ってなかったんだよ
残ったもやもやは後日談を考えるなりで拭ってくれー! 誰かが続き書いてくれてもいいし
88 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします2014/03/24(月) 22:48:44.97 ID:YD0d3LNY0
おつ
89 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/24(月) 22:48:53.94 ID:PWtA9vo40
乙

Entry ⇒ 2014.05.22 | Category ⇒ 艦隊これくしょん SS | Comments (9) | Trackbacks (0) |